Jpn 中型回転翼航空機 ベル412 MSA



中型回転翼航空機 ベル412
アメリカ、ベル・ヘリコプター・テクストロン社の汎用ヘリコプターの212型の改良機種をベースとしたもの。
原型機は、1979年8月3日に初飛行している。
4枚羽のため、振動がすくなく安定しており、操縦性、最高速力や、吊上げ能力が向上している。
海上保安庁仕様として、後部座席の一部を取り外して燃料タンクを増設したほか、吊り上げ救助装置やサーチライト、気象用レーダー、赤外線暗視装置、非常用フロート、機外拡声装置などを備えている。
また、自動洋上ホバリング機能の強化により、夜間捜索救助能力が付与されている。
非常用フロートは、膨張式の浮体で、洋上を活動するためには必須の装備である。
また、一部の機体には、画像転送機能つきTVカメラも装備している。(いわゆるヘリテレ機)
平成5年から平成13年の間に8機が導入されている。
後期導入の3機には、暗視機能や防弾性能を向上させた改良型で「夜間監視機能強化型」と呼ばれている。
ベル式212型の後継機種として、ベル式412型と、シコルスキー式S76C型が並行して導入されており、エンジン出力:に余裕のある本型は、西日本、九州沖縄などの高温地域に配備されている。
正式名称は、ベル式412型。
石垣、鹿児島、福岡などの航空基地をベースに行動している。
海上保安庁の航空機には、愛称がつけられており、石垣所属機は「ほしずな1号」、福岡所属機は「はまちどり1号」などと呼ばれている。
同一の機種でありながら、まったく独立した名前となっているのは、所属管区ごとに命名されているためである。

全長: 17.1m
全高: 4.9m
ローター径: 14.0m
自重: 3639kg
最大離陸重量: 5398kg
発動機: ターボシャフト2基
出力: 900馬力×2
最高速力: 140kt
巡航速力: 126kt
航続距離: 497浬
最大搭乗者数: 15名

MH 713 ほしずな1号 平成5年10月1日 石垣航空基地
MH 714 ほしずな2号 平成5年10月1日 石垣航空基地
MH 756 はまちどり2号 平成7年11月1日 福岡航空基地
MH 795 おしどり1号 平成9年2月7日 美保航空基地
MH 796 るりかけす1号 平成9年2月7日 鹿児島航空基地
MH 906 おしどり2号 平成12年4月7日 美保航空基地
MH 907 るりかけす2号 平成12年3月29日 鹿児島航空基地
MH 908 はまちどり2号 平成13年5月11日 福岡航空基地




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新規作成日:2004年11月10日/最終更新日:2004年11月10日