大型ジェット飛行機 ファルコン900
大型ジェット飛行機 ファルコン900
SAR条約に基づき、本土から1200浬に及ぶ捜索救助海域をカバーする必要性から導入された。
海上保安庁初のジェット機である。
原型は、フランスのダッソー・ブレゲー社が開発した、民間用ビジネスジェット機である。
現場海域での活動(遭難船、遭難者の捜索、容疑船舶等の捜索監視)のためには、低空低速飛行が要求されるため、ジェット機には不向きな面もあるが、高速性能による迅速な展開と、高性能機器による効率性により、ジェット機の有利性を活用している。
速力と航続距離は、海上保安庁現有の期待の中で最大であるが、1200浬遠方に進出した祭、滞空時間には必ずしも十分な余裕がなく、更に航続距離の大きい機体の導入が求められている。
固定翼機による救難業務は、水上機を持たない海上保安庁としては、直接救助は出来ないが、救難機材の投下、マーカー散布など、迅速な初期処理として重要なものである。
正式名称は、ダッソー・ブレゲーダッソー・ブレゲー式ファルコン900型。
平成元年9月に2機が配備されており、羽田航空基地をベースに行動している。
海上保安庁の航空機には、愛称がつけられており、「おおたか1号」「おおたか2号」と呼ばれている。
全長: 20.3m
全幅: 19.3m
全高: 7.6m
自重: 10235kg
最大離陸重量: 20640kg
発動機: ターボファン3基
出力: 4500ポンド×3
最高速力: 502kt
巡航速力: 428kt
航続距離: 4170浬
最大搭乗者数: 18名
LAJ 570 おおたか1号 平成1年9月27日 羽田航空基地
LAJ 571 おおたか2号 平成1年9月27日 羽田航空基地
新規作成日:2004年11月10日/最終更新日:2004年11月10日