ロシア戦略ロケット軍
ロシア軍は、ソ連軍以来の組織体系として、陸軍、海軍、空軍、防空空軍、戦略ロケット軍から構成されていたが、防空空軍は空軍に統合されている。
そして、宇宙防衛関連軍も新設されている。
戦略ロケット軍は、我が国流に訳せば「戦略ミサイル軍」である。
地上発射の戦略ミサイルを装備しており、潜水艦発射ミサイルは海軍の管轄下、戦略爆撃機は空軍の指揮下にある。
ICBM
- R-36M , Voivode , RS-20 , SS-18 , SATAN
1978に配備、多弾頭。
最新のMod-6は、1991/1に配備を開始。単弾頭。
液体燃料方式。ロケットサイロのハッチ 6m x 6 m 厚さ 2m
SS-18 では、人工衛星約6個の運搬が可能で、削減廃棄対象の弾頭を外し、衛星打ち上げにも利用されている。
全長 36.3m, ペイロード 8.8t, 発射重量 211.1t, 射程 16000km, CEP 500m,
- UR-100 , , RS-10 , SS-11 , SEGO
最新のMod-4は、1971に配備を開始。多弾頭(6)。
全長 19.8m, ペイロード 1.2t, 発射重量 51t, 射程 12000km, CEP 900-1350m,
- UR-100MR , Sotka , RS-16 , SS-17 , SPANKER
最新のMod-3は、1980/12/17に配備を開始。多弾頭(4)。
全長 23.9m, ペイロード 2.55t, 発射重量 72t, 射程 11000km, CEP 920m,
- RT-2 , , RS-12 , SS-13 , SAVAGE
最新のMod-3は、1974に配備を開始。単弾頭。
全長 21.13m, ペイロード 0.5-1t, 発射重量 50t, 射程 1500-1800km, CEP 1800m,
- RT-21 , Temp-2S , RS-14 , SS-16 , SINNER
1976/11に配備を開始。単弾頭。
全長 44.2m, ペイロード 0.94t, 発射重量 44t, 射程 9200-10500km, CEP 500m,
- RT-2PM , Topol , RS-12M , SS-25 , SICKLE
1998/12に配備を開始。単弾頭。
車輌搭載方式。発射指令車、通信車とセットで機能する。
当初の保証期間は15年。のちに18年に延長。
全長 21m, ペイロード 1t, 発射重量 45t, 射程 10500km, CEP 250-900m,
- RT-2UTTH , Topol-M , RS-12MR?? , SS-27
1997/12に配備を開始。単弾頭。
全長 21m, ペイロード 1-1.2t, 発射重量 47t, 射程 10500km, CEP 350m,
- RT-23 , Molodets , RS-22 , SS-24 , SCALPEL
列車搭載方式。18両編制、1列車に3基装備される。
1989/11に配備を開始。多弾頭(10)。
全長 23.3m, ペイロード 4t, 発射重量 104t, 射程 10100-10450km, CEP 500m,
- RSS-40 , Kuryer , RSS-40 , SS-X-26 ,
開発中止?
IRBM
- RT-21M , SS-20 , SABER
車輌搭載方式。
最新のMod-3は、1980/12に配備を開始。単or多弾頭(3)。
全長 17m, ペイロード 1.5t, 発射重量 37t, 射程 5500-7500km, CEP 450m,
戦略ロケット軍 中央司令部は、モスクワ郊外にあり、中央司令室は地下30mにある。
ロシア全土に19個所の基地をもつ。
カルタリー基地には46基のSS-18戦略ミサイルがあり、地下25mに7つの発射管制室がある。1つの発射管制室で、約10基を管制。3交代制で24時間アラート。
大統領命令は、赤電話で中央司令室に直接伝達される。
当直司令官が、発射するミサイルの種類、目標を指示する。
冷戦時代は、1400基、7000発を保有していた。
現在は、700基、3000発。
内 SS-25 Topol が360基。
1995戦略核弾頭 ソ連11000、アメリカ13000を保有。
削減交渉により戦略核弾頭 ソ連5000、アメリカ5500
2002.5モスクワ条約 2010までに、 1700−2200に削減。
プレセツク発射試験場。
発射試験は、ソ連時代には毎月実施されていたが、現在は年4回程度。
CEP:半数必中界。弾道ミサイルの精度の方式で、発射ミサイルの半数は、この半径の中に着弾するもの。
新規作成日:2003年1月26日/最終更新日:2003年2月18日