極東アジアの海軍情勢

JpnE 日本

海上自衛隊は、艦艇約140、航空機約300を有する、世界屈指の海洋力となっている。
近年では、ペルシャ湾の掃海から、インド洋での情報収集など、国際貢献の為、海外での活動も増えている。
また、この他に、船艇500を有する、海上保安庁が、海上における司法警察、救難に 当たっている。


Usa 極東アメリカ艦隊

アメリカには、極東海域に国土はないが、グァムなどの統治領が有るほか、友好国などにも基地を置いている。
日本にも、横須賀、佐世保などに大規模な軍港を有している。
基幹となるのは、太平洋艦隊の第七艦隊で、司令部は横須賀に置かれている。
空母キティホークを中心とする、巡洋艦、駆逐艦などの艦隊を横須賀に、揚陸艦ワスプを中心とする両用戦艦艇、と機雷戦艦艇を佐世保に配備している。
このほか、潜水母艦をグァムに配備している。
アメリカ海軍は、世界で唯一の海洋可動艦隊と言っても過言ではなく、かかる艦隊は、任務に応じて、太平洋、インド洋と展開している。


RusE 極東ロシア

ロシア海軍には、バルト海、北洋、黒海、太平洋の4つの艦隊があるが、地勢的に太平洋艦隊は、他の艦隊から大きく離れている。
古くは、日露戦争時に、我が国と大規模な艦隊決戦を行ったが、ロシア革命によりソ連海軍となり、更に冷戦に至るも、大きな戦いもなく経過している。
太平洋艦隊の司令部はウラジオストクにあり、巡洋艦、駆逐艦、戦略ミサイル潜水艦、などを主力としている。
一説には、稼動可能な大型艦艇は3隻もないと言う誤まった情報が多々伝えられるが、外洋での可動隻数はさほど多くないとは言え、一通りの戦力は維持していると思われる。
艦艇の建造は、基本的にヨーロッパで行われており、極東地域には修理整備のみで、建造施設はない。
従って、新造艦はすべて、地球を半周し、太平洋へ回航されてくる。
その意味では、極東地域での稼働率問題とは別に、乗員及び艦に、長距離の航海を達成する能力が有るとして、問題はない。
近年では、海上自衛隊との友好親善も進み、ロシア艦艇を我が国の港で目にする事も珍しくなくなっている。
また、国境警備庁にも、フリゲート以下の艦艇が配備されている。


KorN 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)

小型潜水艦、沿岸用警備艦艇を中心とする艦艇を中心としている。
艦艇は、ソ連や中国からの輸入が中心で、一部複製による国産だが、中ソが友好関係にあった時代の技術水準から、あまり進化はしていないようである。
地対艦ミサイル部隊は、沿岸防備部隊として、海軍の指揮下にある。


KoreaE 大韓民国(韓国)

北朝鮮との休戦状態にある為、臨戦体制を整えている。
北からの挑発や侵入事件も後を絶たず、しばし軍事衝突も起きている。
艦艇の整備に当たっては、近年、対北と言うより、海上自衛隊を意識した整備が進められており、潜水艦やミサイル駆逐艦なども整備されている。
米軍との密接な関係にあり、例年合同演習も行っている。
また、海洋警察があり、警備救難に当たっている。


CNE 中華人民共和国(中国)

基本的に、沿岸防備艦隊だが、戦略ミサイル潜水艦の整備も進められている。
艦艇は、国産だが、ソ連との友好関係にあった時代の技術水準のまま、複製する時代が長く、ようやく独自技術の開発の途についたところである。
外洋作戦能力については、発展途上であり、近年はじめて、国産駆逐艦によるヨーロッパ親善訪問が行われたところである。


CNtw 中華民国(台湾)

人民革命により、大陸から押し出された形となっており、大陸反攻計画が長く計画されていた。
多数の揚陸艦艇を維持していたのは、地上部隊による揚陸侵攻作戦の為である。
近年では、共存体制に移行しており、防備戦力への転換が進められている。
艦艇の近代化に当たっては、米国への依存度も高いが、アメリカの中国への配慮もあり、計画通りには進んでいない。
為に、ヨーロッパからの輸入の道も模索されており、オランダから潜水艦や、フランスからステルス型フリゲートなどの導入も進められている。
艦載兵器のいくつかは、国産されている。
また、海洋警察業務に当たる、沿岸警備隊も組織されている。


Viet ベトナム

基本的に沿岸防備部隊である。
しかしながら、南沙諸島の利権を巡り、海洋力の必要性も高まっている。


Phil フィリピン

多数の島を有する為、輸送艦の数が多いのが特徴である。
以前はアメリカ海軍の基地がスービックにあったのだが、アメリカ軍の撤収にともない、現在では使用されていない。


ThaiE タイ

タイは、我が国との交流が古い国である。
スペイン製の軽空母をはじめとする艦隊を有しているが、この軽空母の稼働率は極めて低いようである。
海上自衛隊との交流も古く、タイ海軍より、常時数名の士官候補生が、防衛大学へ留学している。


MalayE マレーシア

太平洋とインド洋に面するマレーシアでは、沿岸防備を中心とした艦艇を整備している。


SingE シンガポール

マラッカ海峡に面するシンガポールでは、潜水艦や掃海艇、輸送艦などの限定的な艦艇を保有している。



マラッカ海峡 海賊対策

マラッカ海峡の海賊対策として、我が国では海上保安庁が、そして、周辺地域から、沿岸警備隊や海軍などが密接に連携し、警戒に当たっている。


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新規作成日:2003年4月7日/最終更新日:2003年4月7日