海上自衛隊の礼式
敬礼
各個の敬礼
敬礼は、礼式の基本。
海上自衛隊の場合、艦内が狭いということで、肘を伸ばさないところが特徴です。
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登舷礼
登舷礼は、艦艇の礼式の基本。
起源としては、入港時に乗員が艦上に整列し、艦内で大砲などの攻撃の準備をしていないという意思表示として行われています。
同様の起源で、帆船では、登檣礼が行われます。
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帽振れ
出港時の「帽振れ」は、別れの挨拶です。
帽子を頭上にかざして、円を描くように水平にまわします。
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艦艇の敬礼
艦艇(指揮官)同士の間で行われる挨拶です。
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儀式
自衛隊旗授与式、自衛艦旗授与式、観閲式、観艦式、表彰式、祝賀式、葬送式、着任式、離任式、入隊式、除隊式、自衛艦命名式、入校式、卒業式、追悼式、などがある。
栄誉礼
高官が訪問する場合等に実施される。
整列、「捧げ銃」の敬礼、「栄誉礼冠譜」「栄光」の吹奏、指揮官先導による巡閲、送迎をもって、行われる。
捧げ銃(ささげつつ)
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巡閲
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儀丈
元来は、受礼者の途上を警衛し、これに敬意を表す為に行われるもの。
国賓などに対し、国として敬意を表するために儀じょう隊による捧げ銃の敬礼などを実施するもの。国際慣行の一つ。
特別儀丈は、陸上自衛隊の特別儀丈隊(第301保安中隊)により行われる。
儀丈隊
指揮官は、2、3海尉。(昭和59年時点の規定なのだが、最近は准尉が多いような気がする)
1個小隊の編成は、4個分隊。
1個分隊の編成は、分隊海曹1名と、分隊員8名。
通常、国賓、大将に対しては、1個小隊。その他は、2個、もしくは1個分隊があたる。
1個小隊
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2個分隊
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と列
元来は、受礼者を途上において送迎し、これに敬意を表す為に行われるもの。
舷門前において整列し、受礼者に敬意を表するために敬礼を実施する。
受礼者、と列員数
元首(家族)、首相、特命全権大使、特命全権公使、閣僚、陸海空軍大将、陸海空軍中将 8名
臨時代理大使、臨時代理公使、総領事、陸海空軍少将、陸海空軍准将 6名
領事、市長、陸海空軍大佐、陸海空軍中佐 4名
その他士官 2名
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礼砲
国賓などが日本を訪問した際において、これに敬意を表するなどのために空砲を撃つもので、空港において行われる場合が多く、主に陸上自衛隊が担当している。
また、艦艇の入港に際して、礼砲交換が行われる場合があり「長官が国際儀礼上必要と認める場合」の規定により実施されます。
外国艦艇の訪日の場合と、海上自衛隊艦艇の親善訪問の場合があります。
この場合、入港日、または、前日に行われます。
外国艦艇入港時の礼砲は、訪問国(我が国日本)への国旗(日の丸)と元首(天皇陛下)の旗章に対しそれぞれ21発、行われ、これに対し、海上自衛隊の観音崎の礼砲台から、礼砲が行われます。
国際慣例としては、入港後、艦艇を公式に訪問する高官に対して、定められた数の礼砲を行うのを例としています。しかし、我が国の場合、礼砲を辞退しているようです。
礼砲は専用の砲(練習艦装備または、艦艇に仮装備された砲)から空砲を発射するもので、礼砲の数は国際慣行に基づいています。
受礼者、礼砲数
国旗、元首(家族) 21発
首相、特命全権大使 19発
閣僚、陸海空軍大将 17発
特命全権公使、陸海空軍中将 15発
臨時代理大使、陸海空軍少将 13発
臨時代理公使、総領事、陸海空軍准将 11発
領事 7発
礼砲は、起源としては、太古の昔の砲は、連続射撃ができない事から、入港前に発砲する事により、入港時の攻撃をしない意思表示として行われています。
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参考
敬礼
新規作成日:2003年4月29日/最終更新日:2004年8月5日