自衛官への道
大卒等
- 自衛隊幹部候補生
一般・技術及び歯科・薬剤科のそれぞれにおける幹部候補者。採用されると陸・海・空曹長に任命され、幹部候補生として所定の期間、教育を受けた後、3等陸・海・空尉(大学院修了者及び医科・歯科は2等陸・海・空尉)に昇任し、幹部自衛官となります。
※医科・歯科・薬剤科は国家資格取得者(見込み含む)
海上自衛隊の場合、入隊後、江田島の幹部候補生学校で、教育訓練が行われます。
- 貸費学生(技術)
大学(大学院)に在学する学生で、理学(数学、物理学、化学等)及び工学(機械、電気、船舶、航空等)を専攻し、修学後に、その専攻した学術を応用して自衛隊に勤務しようとする学生に学資金を貸与するもの。大学(大学院)修学後は、引き続き陸上・海上及び航空自衛隊の幹部候補生として採用され、教育終了後幹部自衛官となります。
高卒等
- 防衛大学校学生
幹部自衛官となるために4年間の教育・訓練を受け、卒業時に、陸上要員は陸上自衛官(陸曹長)、海上要員は海上自衛官(海曹長)、航空要員は航空自衛官(空曹長)にそれぞれ任命されます。
卒業後、各幹部候補生学校に入校して、初級幹部として必要な知識・技能の修得のための教育を受け、約1年後に3等陸・海・空尉に昇任します。
- 防衛医科大学校学生
医師である幹部自衛官になるために必要な識見及び能力を与え、かつ伸展性のある資質を育成。学生舎で共同生活を送るのが特徴で学生手当等も支給されます。卒業後は、陸・海・空曹長に任命され、医師国家試験に合格した後、2等陸・海・空尉に昇任し、医官となります。
- 航空学生
海・空自衛隊の中堅パイロット及び戦術航空士となるための教育・訓練を受け、約6年で3尉に昇任し、幹部自衛官となります。
- 看護学生
陸上自衛隊において看護業務に携わる自衛官としての資質及び能力を養う。看護師国家試験に合格した後、2等陸曹に昇任し、各病院に勤務する。
以前は女子だけであったが、現在では男子も応募できる。
- 一般曹候補学生
採用後約2年間の教育を修了すると3等陸・海・空曹に昇任し、自衛官の曹の基幹要員として勤務します。また、将来は幹部への道も開かれています。
- 曹候補士
採用後約3ヵ月の教育を修了すると部隊に配属され、部隊勤務を通じて曹としての教育を受け、採用後約3年以降選考により3曹に昇任します。将来は幹部への道も開かれています。
- 2等陸・海・空士
教育部隊や一般の部隊で教育訓練を受け、陸2年(技術系は3年)、海・空3年を1任期として勤務します。特技課程により各種の公的資格をとる機会があり、夜間または通信教育による上級学校への通学も可能です。
海上自衛隊の場合、入隊後、横須賀、呉、佐世保、舞鶴、大湊の各教育隊で、教育訓練が行われます。
中卒
- 自衛隊生徒
技術関係の業務に従事する曹としての知識・技能を養い、4年間の教育後3曹に昇任します。3年次から防衛大学、航空学生の受験も可能。また、将来は幹部への道も開けています。
海上自衛隊の場合、入隊後、江田島の第一術科学校で、教育訓練が行われます。
免許取得者等
- 医科・歯科幹部自衛官
医師としての経験年数等により、2等陸・海・空尉〜2等陸・海・空佐になります。
- 海上自衛隊技術幹部
技術者としての経験年数等により、2等海尉から1等海尉になります。
主な業務
<艦船・武器部門>
・技術行政業務
海上自衛隊の装備を近代化するための企画及び造船所・製造会社等に対する技術的指導、監督、検査等
・整備業務
艦船、武器等の改造、修理、部品の製造
・監督・検査業務
艦船武器等の製造、改造及び修理の監督、検査
・実験業務
製造計画実施の資料を得るため、艦船、武器等が計画どおりの性能を発揮することができるかどうか各種実験や技術的検討
・研究開発業務
技術開発に必要な調査研究、艦船、武器等の重要な改善を行うための設計、四作予備試作品の試験等の研究開発
<施設部門>
海上自衛隊全般の施設取得及び整備について技術上の企画、その維持整備、建設業務
- 陸上自衛官(看護)
看護師としての経験年数等により、3等陸曹から陸曹長になります。
以前は女子だけであったが、現在では男子も応募できる。
- 技術海曹(大学・短大・高専卒の部)
3等海曹で入隊し、約3年後に幹部候補生の受験資格ができます。
- 技術海曹(免許の部)
免許の種類により3等海曹〜海曹長になります。
参考
自衛艦の艦内編制
海上自衛隊の職種
新規作成日:2004年4月30日/最終更新日:2004年4月30日