電気加熱
抵抗加熱
ジュール熱と呼ばれるもの。
電線に抵抗があるために発生するもので、この発熱作用を利用するもの。
電熱器などがこれにあたる。
遠赤外線加熱
赤外ヒータはニクロム線の電気抵抗により発熱するが、ヒータを構成しているセラミックスから外部へエネルギーを放射する。
セラミックスは約700℃までの温度で使用されるため放射エネルギーは遠赤外領域で強いエネルギーとなり、他の材質に比べて放射率が高く遠赤外ヒータの放射材料として使われている。
誘導加熱
交流電源に接続されたコイルの中に金属棒を挿入すると、コイルと金属棒は離れているにもかかわらず金属棒は表面から加熱されてゆく。これが誘導加熱。
交流電流によってできる交番磁束が被加熱物を貫通して非常に密度の高い電流、うず電流を誘導(電磁誘導という)して、そのジュール熱で被加熱物の表面が加熱される作用である。
IHなどがこれにあたる。
マイクロ波加熱
誘電体(被加熱物)が電界内におかれると、まず誘電体のいたる所で電気的平衡状態からの歪み、すなわち分極がおこる。その結果、誘電体の表面には電荷が生ずる。
この時、はやい速度(高い周波数)で電界の向きが変わると、双極子は反転し周囲の分子との間で摩擦を受け、電界の変化の速度に十分に追随できなくなり、この結果、摩擦によるエネルギーが誘電体内部で消費され、結果、誘電体内で熱に変わることになる。
電子レンジなどがこれにあたる。
誘電加熱
マイクロ波加熱と同様の原理のもの。
マイクロ波加熱に比べて、低い周波数である。
また、電磁波を均一にするため、加熱電極の間に、被加熱物を挟む方式を取っている。
ヒートポンプ
ヒートポンプ原理は一般に液体が気化するときには、まわりの熱をうばい、これとは逆に気体が凝縮して液化するときには、熱が発生するという性質を利用する。
新規作成日:2006年7月26日/最終更新日:2006年7月26日