2001年8月の終わりに親友のCarmineさんと屋久島に行って来ました。 狙いはやはり縄文杉。 私は宮之浦岳も行ってみたかったのですが、Carmineさんは登山になれていないこともあるし、無理せずに縄文杉までにしておきました。 コースは安房から荒川登山口まで車で入り、そこからトロッコの線路の上をひたすら歩き、最後は大株歩道から縄文杉に至ります。 帰りも同じ道を通って帰りました。 まあ、それでは旅のはじめからどうぞ。
屋久島へ行くとなって、まず悩んだのが「交通手段はどうするか」、でした。 私たちは東京に住んでいるので、屋久島へ行くのに一番ネックなのは交通手段だったのです。 まず思いついたのが飛行機で、もう少しエコノミーに行くとなると船、あるいは青春18きっぷでひたすらのんびり、と言うのも考えられました。 飛行機だと鹿児島で乗り換える必要はあるものの、かなり速く着きます。 が、もちろん高いです。 船は鹿児島へは行っていないようで、宮崎までしか行けないようでしたので、これはちょっと、と言うことになりました。 青春18きっぷは時間がかかりすぎて疲れるだろう、と言うことでこれも却下。 と言うことで、結局速くて高い飛行機になりました。 でも、あるサービスの対象になっていたので、通常の半額で行ける見込みになりました(やった!)。
とは言え、このサービスは予約ができないのが最大の難点。 幸い、東京〜鹿児島の便は数も多く、予約なしでも行ける見込みはありましたが、鹿児島〜屋久島は便も席数も少なく(しかもJASしかやってない)、事前の予約状況を見ると、ほとんど予約で埋まりかけていました。 鹿児島〜屋久島は高速船やフェリーもあるのですが、高速船はそれほど安くないし、フェリーは時間的に乗れないことがわかりました。 仕方なく、残り3席しかなかった飛行機の席を予約しました。 「金が倍かかるけど仕方ないよな」とあきらめ、出発前日を迎えました。
しかし、こればかりは勝てない壁が立ちふさがってしまいました。 台風です。 出発はそのままできそうだったのですが、帰ってくるときの飛行機が心配でした。 二人で話し合って、出発は取りやめたのですが、それが正解でした。 台風は屋久島付近を通り過ぎ、暴風域の中に屋久島も含まれていたのです。
結局、のろのろ台風が東京を通り過ぎるまで待ったので、一週間ほど時間を食ってしまいましたが、今更取りやめるわけにも行きません。 朝早く空港へ行くと、通常のシートは、あと一席しか空きがないとのことだったので、スーパーシートを申し込んでしまいました。 まあ、半額の運賃に3000円増しなので、お得と言えばお得なのですが。 しかし、スーパーシートがこれほど快適とは思いませんでした。 座席の広さも、機内食も、イヤホンまでも高級だし、預けた荷物も一番にでてくるしで、至れり尽くせり。 3000円の余裕があれば、また乗ってしまいそうです...(贅沢)。
さて、鹿児島空港から鹿児島市内まで、リムジンバスで1200円です。 運悪く補助席でしたが、一時間ほど乗って市内へ。 金生町というバス停でおります。 ちょっと歩いたところに「アルプス」だったと思いますが、そう言う名前のスポーツ店があると教えてもらい、ガスボンベを入手。 ここからは面倒だったし、暑くて歩く気も起きなかったので(山に登るんじゃないのか)、タクシーを使いました。 タクシーのおっちゃん曰く「台風が過ぎて涼しくなったなぁ」とのこと。 でも32°C。 さすが鹿児島です。
鹿児島港からは高速船トッピーに乗って屋久島へ。 波に弱いと聞いていたのですが、ほとんど揺れませんでした。 この間にコンビニで買っておいた昼食を取りました。 途中、宇宙センターで有名な種子島を経て、屋久島の宮之浦港へ。
宮之浦港からはちょうどバスが出ているので、それを使って安房へ。 安房というバス停で降ります。 近くに観光案内所があったので、泊まる予定の番屋峰キャンプ場の場所を尋ね、そちらへ向かいます。 途中安房タクシーがあったので翌朝の手配をすることができました。 屋久島はじりじりと暑く、重い荷物を背負っているだけで体力が奪われていきましたが、港も過ぎて何とかたどり着きました。
キャンプ場はかなりきれいなところで、オートキャンプをする人も結構多そうです。 近くには協同組合のスーパーもあり、かなりいい感じです。 なんと言っても良いのは、目の前に広がる海です。 防波堤のおかげで、ちょっといまいちですが、しかし都会暮らしをしていては絶対に見られない風景です。 あまりに海が近いので、台風の時にこなくて良かったと胸をなで下ろしたほどでした。
以下、次回更新時に掲載します。