747 海上保安庁観閲式週間 観測記 平成13年5月22日 火曜 〜平成13年5月27日 日曜

747w1 平成13年5月22日 火曜 曇り/小雨 横浜港 9:50〜16:20

◎インドCG巡視船SANGRAM、ロシア国境警備隊警備艇ネベリスク НЕВЕЛЬСК(NEVELISK) 入港

今日は、インドCG巡視船SANGRAMと、ロシア国境警備隊警備艇ネベリスク НЕВЕЛЬСК(NEVELISK) が入港するので出動。8:40駐車場⇒9:35横浜港新港埠頭。横浜海上防災基地周辺は、物々しい警備。去年は直前期に「遠洋トロール漁船第7大徳丸に対するロシア監視艇による銃撃・連行」という事件も有り、警備は厳重を極め、報道の取材も無いらしかったが、今年は特に問題もないのにと思ったが、右翼の街宣がある為らしい。それにしても厳重だ。
10:00海保担当の方と合流、早速桟橋へ。あいにく小雨が降るか降らないかで見通しも悪く、ベイブリッジも霞んでいる。果たして11:00?本牧沖にインド艦の姿が、そして後続にロシア艇が。海上保安庁音楽隊らの歓迎下、インドCG巡視船SANGRAMが、入港。音楽隊はロシア艇のバースへ移動、駐在武官らの歓迎下、ロシア国境警備隊警備艇ネベリスク НЕВЕЛЬСК(NEVELISK)入港。着桟作業の終了により、入港撮影完了。ロシア警備艇の舷梯の位地などで不都合があるようだったが…。さて、ちょうど12:00ピースボートのOLVIAが出港して行った。
一旦出場、山下埠頭、本牧埠頭を探索。山下埠頭には、フランスのケーブル船が居た。
14:30?新港埠頭着。ちょうど、右翼の街宣が来ている。一般に右翼の主張は筋の通った物なのだが、今日に関しては、「ロシアとの共同演習」と誇大ぎみ。自衛隊と混同しているのかと思えば「海上保安庁との」と間違えてはいない。しかし、機動隊のバスも、街宣が来たら道を塞いで、帰ったら戻ってと忙しい。15:00集合、15:30武道場にて歓迎セレモニー。第三管区海上保安本部長、インド、ロシア団長らの挨拶と、花束贈呈にて終了。続いて、インド艦へ。が、艦長は「本日は繁忙なので」と。
そして、ロシア国境警備隊警備艇ネベリスク НЕВЕЛЬСК(NEVELISK)へ。ちょうど了解が取れて乗艇。去年のユジノサハリンスクと同型だが、色はかなり濃い様だ。

インドCG巡視船SANGRAM
1,765 t、101.95m×11.5m×3.5m
76-mm 62-cal. OTOBreda砲、30-mm 2A4Z、12.7-mm機銃?、Chetak helicopter、乗員約125

ロシア国境警備隊(太平洋管区) 警備艇 ネベリスク НЕВЕЛЬСК(NEVELISK)
328t、49.5m×9.2m×2.14m、ディーゼル、32kt、乗員約40(+派遣団5人)
76.2mm砲×1 30mmガトリング砲×1 対潜魚雷発射管×2 ハルソナー、艇尾曳航式ソナー ?
艇の上部構造物は、前半分は、左舷にサロンなど、右舷に士官室、後ろ半分は、機器などの区画のようだ。艦内の通路は、すれ違いは厳しいくらい狭いが、士官室専用の通路が別にある。階段も、垂直に近い。ま、小型艇だから致し方あるまい。1層下は、前半分は居住区、後ろに機関室。両区間は完全に区切られている。機関室は前後2つあり、前室は両舷に大型2基、中央に小型が1基で、3軸。後室には大型2基。艦橋は、モーターボート方式の操作盤と、後方に海図台。艦橋周辺は、ドイツの魚雷艇のような雰囲気だ。上構後部のガトリング砲は、艦橋の直後の操作機で制御する方式。本艇の兵装は、あと、艦首に3吋砲、魚雷発射管が両舷後部に各1本、艦尾両舷に、爆雷投下条、となっている。艇体は、濃いダークグレーで、舷側排気の為、排気口以後の舷側は黒く塗られている。甲板は、普通のロシア艦が茶色なのに対して、グレーだった。
尚、今回、女性の乗員(調理)も1名乗船して来日しているが、通常、5名乗り組んでいるらしい。


747w2 平成13年5月23日 水曜 雨 横浜港 9:45〜16:00?

◎事前訓練

今日は、インドCG巡視船SANGRAMが見学出来るという事で出動。8:40駐車場⇒9:35横浜港新港埠頭。横浜海上防災基地周辺は、相変わらず物々しい警備。10:00前、海保担当の方と合流、早速桟橋へ。あいにく小雨が降る中で見通しも悪く、ベイブリッジも霞んでいる。さて、インドCG巡視船SANGRAMだが・・・。乗艦し、士官室でパンフレットを頂いたが、「見学は上甲板だけで艦内は不可、撮影は(岸壁など)艦外から」との事で、所期の目的を達せず、下艦。
で、昨日見学したのだが、18-35mm広角レンズで写したかったりで、ロシア国境警備隊警備艇ネベリスク НЕВЕЛЬСК(NEVELISK)へ。こちらは昨日同様、なんの問題もなく、隅々まで見せて頂いた。雨の為、爆雷や、機関砲には、カバーがかかっていた。
ロシアの乗員が、PM08えちぜん を見学したいという事で、11:30艇長以下数名が訪船。前後甲板、船橋、機関室などを一巡。第一公室で、幹部の歓談。
右翼の街宣は、別の車が今日も来ているが、相変わらず「ロシアとの共同演習」と誇大ぎみ。
山下埠頭には、フランスのケーブル船が来て居るので、12:45〜14:40見学させて頂く。船橋は、全周型で物凄く広い。ケーブルタンクも物凄く大きい。本船は、敷設専用船だ。

ケーブル敷設船 FRESNEL(france telecom marine)
7200t 109.4m×23.2m ケーブル搭載量4000km


747w3 平成13年5月24日 木曜 小雨/曇り 東京港7:35〜10:50 横浜港12:05〜15:20

◎海上保安庁観閲式 事前訓練
今日は海上保安庁観閲式の訓練の為、参加船舶が出入港するので出動。6:40?発⇒西小山⇒7:01目黒⇒7:13田町⇒7:35芝浦、早速、レインボーブリッジ・ノースルートへ7:45。7:40辺りから離岸が始まり、続々出港、約20分で一段落。あいにくの雨で、IHIや、時には東京タワーも霧の彼方。9:00頃から第2陣も順次出港。10:00前段の作戦終了。例年は、このまま帰港を待つのだが、今回は、外国艦もあるので、横浜へ転進。10:50?⇒11:10田町⇒11:32/11:37鶴見⇒11:57スカイウォーク入口⇒12:05入場。展望室到着後間もなく12:30前港外に船影が、そして順次入港。14:07作戦も終了。撮影中はランドマークタワーも霧がかかっていたが、撮影終了後雨が降り出し、山下埠頭以遠は霧の彼方に消えた。展望室で一服し、15:25スカイウォークバス停⇒(15:45本牧?)⇒16:02/16:12桜木町・急行⇒16:34武蔵小杉にて撤収。
今日は京浜二橋 レインボーブリッジ&横浜ベイブリッジ・スカイウォーク を巡ったが、その設備と運用は、観光的見地からは、横浜に軍配が上がる。

航行する船舶(*逆方向)
東京港(出港基準)7:49 PS07 あしたか、7:58 PL01 おき、7:59 PS102 つくば、8:02 PL08 もとぶ、8:05 PS101 あかぎ、アルバトロス*、8:10 LL01 つしま、8:18 PL106 りしり、9:01 PC87 すがなみ*、9:04 消防艇みやこどり、9:08 アルバトロス、9:15 PC87 すがなみ、9:25 PS11 みずき、9:27 PS108 たかつき、9:48 PLH04 はやと、9:50 PLH02 つがる、9:55 CL02 はやかぜ*、9:58 CL02 はやかぜ、9:59 PLH22 やしま、10:00 CL208 いそぎく。
横浜港(入港基準)12:37 PS201 つるぎ、12:38 警備艇しょうなん、12:42 PC201 むらくも、12:43 PC220 やまゆき、12:45 税関監視艇つばさ、12:49-12:52 PC25 しきなみ、CL58 てるかぜ、CL50 はまかぜ、消防艇よこはま、PL31 いず、CL35 うみかぜ、13:03 CL114 のげかぜ、13:06 PC86 なつぎり、13:14 PC79 しまなみ、12:15 ロシア警備艇ネベリスク НЕВЕЛЬСК、13:16 CL79 しまかぜ、LL01 ほくと、CL21 うめかぜ、13:17 PL107 まつしま、13:23 PLH21 みずほ、-13:36 PL113 のじま、PM13 かの、CL15 みやかぜ、インド巡視船SANGRAM、13:37 PL104 しまんと、13:42 PC86 なつぎり*、13:50 FL01 ひりゅう、14:07 PL125 かとり。

・レインボーブリッジ遊歩道 (03-3456-1156) 芝浦−お台場海浜公園
\0 4/1-10/31=9:00-21:00 11/1-3/31=10:00-18:00 第三月曜閉館(祝祭日は翌日)
駐車場2時間:\600 橋の上(側)からは、向かって来る船か、去って行く船しか撮影出来ず、展望室からはガラス越しになってしまうし正面は橋脚が邪魔になる(目下閉鎖中)。
2000.4.1より、無料化されているが、代わりに展望室が閉鎖され、芝裏側は地上からエレベーターで遊歩道へ直行、台場側は海浜公園の所で南北のルートの分岐と、いささか南北ルートの行き来が不便になってしまっている。 交通:田町から徒歩 20分、バス(虹01)浜松町駅−芝浦埠頭〜徒歩、ゆりかもめ 新橋駅−芝浦埠頭〜徒歩 。
・ベイブリッジ スカイウォーク (045-506-0500) 大黒ふ頭
\600 9:30-20:00(冬期 10:00-18:00) 火曜休 横浜ベイブリッジの北側に設置された展望室。スカイプロムナードは金網があるが、随所にカメラ用の切欠きがある。展望室からの撮影は、ガラス越しになるが、風雨に晒されない利点もある。 交通:バス(109系統)桜木駅〜、(17系統)JR鶴見駅、京急生麦駅〜、等でスカイウォーク行。尚、スカイウォーク入口から徒歩でも3分。


747w4 平成13年5月26日 土曜 曇り 東京(晴海)〜東京湾 11:20〜17:00?

◎海上保安庁観閲式
今年の海上保安庁観閲式は、両日 本行だが、本日が主賓式だ。11:20晴海埠頭着、今回取材扱いの乗船で「やしま」へ。取材陣は格納庫上、一般客は甲板上に群がり、私の本陣たる定位置はガラガラ。本船は観閲部隊の2番船で観閲船、登舷礼の敬礼中が真横から撮影できる絶好の位地だ。しかし、難点としては、船尾飛行甲板下の私の定位置の構造がイマイチ。救命筏や、各種装置の配置の関係で、陣地確保が難しい。今回、海上自衛隊、インド巡視船、ロシア警備艇、その他関係団体も参加と言う事で、来賓は各国大使、駐在武官ら、そうそうたるメンバー。当然の事ながら、ロシアを始め諸外国の方々とも歓談できた。今回パンフレットは、参加船艇の写真一覧や、訓練展開図などの豪華版。お天気は午後から晴の予想が嘘のように、曇りで海上は波。東京港沖で整形し、14:35観閲開始。やしまは直前に流されていたようで、受閲船が見えた時は、単縦陣が写せないくらい接近していた。果たして、観閲航行では快適に撮影、しかし、参加船舶が増えた為、ちょうど一本で撮り終えるのが技だ。総合訓練では、海上防災訓練、人命救助訓練、水路部、灯台部の船舶の業務紹介に続いて、高速追尾捕捉訓練。そして、関係省庁参加の、違反船捕捉。一昨年までの、部署間の協力体制不備の話なんて、100年前から存在しなかったような、見事な連携演出。着桟後、取材陣は直ちに下船。本日のリバーサルデータは、28-70mm,A,f8,+1.0としてみた。
続いて、上野の森美術館で開催されている「ヴェネツィア絵画展」へ。港町ヴェネツィアの絵画の為、運河や船の物も多かった。


747w5 平成13年5月27日 日曜 小雨 東京(晴海)〜東京湾 11:30〜16:30?

◎海上保安庁観閲式
今年の海上保安庁観閲式は、両日 本行だが、昨日が主賓式だ。例年2日目は横浜にしていたが、今回は東京から。11:30晴海埠頭着、今回取材扱いの乗船で「やしま」へ。取材陣は格納庫上、一般客は甲板上に群がる。私の本陣たる定位置は、今日はマニアがひしめいている。小雨未だやまずの情況下では、ここは格好の場所なのだが、雨も上がりつつあるので、今日は、格納庫上へ。昨日はテレビ取材などがひしめいていたようだが、今日は空いている。東京港沖で整形し、14:35観閲開始。今日も航行体系が乱れたのか、受閲船が見えた時は、100mmもすぐにフレームアウトのになるくらい接近していた。総合訓練では、海上防災訓練、人命救助訓練、水路部、灯台部の船舶の業務紹介に続いて、高速追尾捕捉訓練。そして、関係省庁参加の、違反船捕捉。快適に撮影していた途上、フィルム交換時に、巻取り終了音がしたと思ったら、フィルムがまだ居る。あちゃーっと思ったが、致し方ない。高速追尾捕捉訓練の、あまぎり、やしま、辺りが犠牲になったろうか(;_;)。着桟後、直ちに下船。この頃やっと雨が上がっている。本日のリバーサルデータは、100-300mm,A,f5.6,+0.7としてみた。
しかし、今回の海上保安庁観閲式は、悪天候の連続であった。


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新規作成日:2001年5月27日/最終更新日:2001年6月1日