751 東京6月の観測記
751w1 東京 観測記 平成13年6月21日 木曜 曇り
今日は、映画「パールハーバー」の試写会へ。16:30開場との事で、17:20頃入場。東京ドームは実は始めてで、勝手も分からない。G40より入場で2階席。既に正面地域は埋まっている。続々入場で、18:45にはほぼ満席(使用席70%?)。約3万人くらいだろうか。18:50頃から始まったが、最初に、スクリーンが幅35mとか色々自慢の解説に続いて、芸能人とかが入場。舞台挨拶とかで19:35頃から上映開始。ストーリーはディズニーの主張するラブストーリーと言えそうだ。その意味では、戦闘シーンは単なる情景シーンであって、信憑性はもはや論外だ。飛行機が飛び交い、艦船や基地に爆弾や魚雷で攻撃をかけ、損害を与えたということ以外は、細かく言えばきりがない。そもそも、戦争と言うのは、軍事力のぶつかり合いで、その中で人的損害が出るのはやむをえない仕儀である。この映画では、戦闘は悲惨だ言うことを言いたいのであって、それ以上のこと、どの部分がやり過ぎかはテーマではない。戦争を肯定はしていない。戦争はあらゆる手段で回避すべきである。しかしながら、万一回避せざる場合、悲惨な状況は当然の結果である。戦争映画ではなく、ラブストーリーの中に戦闘シーンがあるという事が、結局戦闘場面の考証の質を落とし、また、偏見と言うより、対日情報不足による、偏った日本像が描き込まれていることが、今回「対日批判の温床」と称される所以ではなかろうか。要は脚色の問題であり、事実どおりに描くことが、必ずしも事実を伝えるとも限らない、という事も確かである。悲惨さを訴えるために、より強調するということは、良くあることである。騙まし討ちと、不意打ちは、全く異なる。トロイの木馬などは、騙まし討ちの範疇だが、奇襲攻撃は不意撃ちである。友好関係に無く、緊張関係が続く状態では、およそ軍隊たるもの、その備えをすべきものであって、攻撃で壊滅状態になったからと言って、泣き言を言うのは、へぼ将棋の待ったと同じある。実際、当時の太平洋艦隊司令官キンメル大将は、その責で解任されている。アメリカの政治がどのように誘導したかは歴史上の事実であるが、今日、それが必ずしも正しくない庫は、既に実証済みである。また、ちまたに流れた「真珠湾の騙まし討ちに対して、原爆を落とされて当然だ」と言うストーリーの潜在に関しては、話しの拡大解釈に過ぎず、ドーリットル空襲までを描いた話しである。
さて、揚げれば枚挙に暇がないのだが。
- 鳥居の軍艦旗とか、池に並べた艦艇と「軍極秘」の碑は何?。青空で「軍極秘」もないだろう。
- 空母赤城は艦橋が左だが、エキストラのエセックス級空母、前後ひっくり返して使っている。うーん。名案というか、素人を騙し過ぎというか。
- 格納庫より低空での空戦は、逃げ惑う人との同一カットを作りたいだけで、現実にはそんな低空では、少しひねったら地面に翼を擦るぞ。
- 戦艦が転覆する際、横倒しで止まらず、逆立ちしている。4万トンもの艦が、上部構造物を海底に突き刺して逆立ちはすまい。
- 現在真珠湾でモスボール中のスプルーアンス級駆逐艦4隻が、攻撃を受けて爆破炎上するのだが、どういう設定なのだろうか。一見して現代艦艇なのだが。戦艦のつもりなのだろうか。
- 並んだ戦艦の間を、日本軍機が飛行するのだが、実際には、2隻の間は舷側をつけているから、飛行機が飛べる隙間も無いし、だいたいこの間を飛行する意味も無い。単に、撃墜してくれと言わんばかりだし、また、アメリカが機銃を撃てば、向こうの味方を撃ちまくる。
- 病院が攻撃を受けているのだが・・・。実際の2波の攻撃中、あれほどの人数はまだ、搬入されていまい。病院への攻撃シーンで、反日感情を煽るつもりなのだろうか。しかし、冷静に考えれば、燃料タンクも襲わなかった日本軍が、戦闘艦以外を熱心に襲うとは考えられないだろう。
- 東京空襲の発案者、大尉と訳されていたが、海軍のCaptainは、大佐だ。
- 真珠湾で追撃にあがった陸軍の2人のパイロットは、戦闘機乗りであって、わざわざ違う機種の爆撃機で、作戦する必要は全く無く、単なるドラマの展開といって問題無かろう。むしろその間、太平洋の空中戦に活躍しているはずである。
- 南雲中将役が「眠れる獅子を起こした」と言っていたが、これは連合艦隊司令長官 山本五十六大将の言葉だ。
- FF1062は knox級の艦だ。
751w2 東京港 観測記 平成13年6月23日 土曜 曇り 13:00〜14:00?
- 福音宣教船 HANNAHU(元気象観測船 啓風丸) 晴海埠頭HDバース付近在泊(北向き)
今日は、先週見かけた気象レーダー搭載の船の確認に晴海埠頭へ。間違いなく、元気象観測船 啓風丸で、現在はベリーズ船籍の福音宣教船 HANNAHUとなっている。マレーシアのAngelineさんに案内して頂く。アジアを中心に、東太平洋、インド洋を巡るようだ。レーダードームを含めて基本的に気象庁当時のままで、子供の教室を含む、生活や布教活動の船として使用されている。乗員家族は65名で、韓国、マレーシア、フィリピン、グァム、パラオ、カナダ、イギリス、中国、ベトナムの9ヶ国の人が乗っている。
http://www.hannah.or.kr/
751w3 横浜港 観測記 平成13年6月27日 水曜 晴れ 10:15〜14:30
- T-AFS5 CONCORD 瑞穂埠頭Eバース付近在泊
- 漁業調査船 俊鷹丸 新港埠頭9号岸壁在泊
今日は、水産庁の漁業調査船「俊鷹丸」が公開されるので横浜へ。⇒9:31武蔵小杉⇒9:57?桜木町⇒10:15?新港埠頭。早速乗船見学、後部甲板、船橋、船室、機関室、研究室などをゆっくり一巡、そしてもう一巡し、12:30撤収。船内LANで、パソコンが多数搭載されている。13:05 MM21・シーバス⇒13:15山下埠頭 洋上撮影。14:35?桜木町から撤収。
水産庁では、漁業取締船、漁業調査船など約20隻と、水産研究所などを持っていたが、今年度から、漁業調査船約10隻と、水産研究所を、独立行政法人 水産総合研究センターとして、分離独立している。漁業調査船「俊鷹丸」は、清水の遠洋水産研究所所属船の代替えで、今年4月に竣工している。水産総合研究センターマークは、水産庁の物をベースにFRAが記載されている。
新規作成日:2001年6月23日/最終更新日:2001年7月3日