763 東京港 第2期北西太平洋鯨類捕獲調査船団 目視採集船・第1京丸 見学、調査母船・日新丸 追跡
763 東京港 観測記 平成13年8月9日 木曜 曇り 14:00-16:50
- 海洋調査船 白鳳丸 (東京大学) 晴海埠頭HCバース付近在泊(北向き)
- 漁業調査船 照洋丸 (水産庁) 晴海埠頭HDバース付近在泊(北向き)
- 目視採集船 第1京丸 (共同船舶) 晴海埠頭HIバース付近在泊(南向き)
- 調査母船 日新丸 (共同船舶) 大井水産埠頭北端バース付近在泊(南向き)
今日は、第2期北西太平洋鯨類捕獲調査船団の船舶を求めて東京港へ。かつては捕鯨は、わが国の産業の一翼をになっていたが、最近では外圧などにより、調査という形でのみ実施されている。近年に至っては、反対団体の実力行使などもあったほどで、関係者も非常に敏感になっているためか、入港情報をつかんだのは当日夜で「あらまあ」状態だった。さっそく動こうとしたが、すでに2隻は出港済みと言う悲しい状態。体制を立て直し、今日の午後、車で出動。先ずは対岸から、続いて晴海埠頭の目視採集船「第一京丸」、キャッチャーボートでかつては捕鯨船とも呼ばれた。幸運にも船長さんから了解を頂き、乗船見学させていただいた。捕鯨砲は50m内で使用するらしく、かなり接近するようだ。船橋はこじんまりしているが、操舵装置は最新の物に換装されていた。機関は8気筒ディーゼル1基で、船体後半は機関室だ。最下部の船室は一般船員用だが2人部屋だ。概して思っていたより狭い印象は無かった。
15:10⇒15:47大井水産埠頭、上空を羽田へアプローチする飛行機を横目に、調査母船「日新丸」を確認。かつては捕鯨母船と呼ばれ、船自体は大型トロール船からの転用だ。丁度、鯨肉の荷役中で、既に箱詰めになっていて、テキパキ降ろされ倉庫へ運ばれていった。
船団は、この後、次の調査へ出港する。
第2期北西太平洋鯨類捕獲調査船団
調査母船「日新丸」(7,575トン、遠山大介船長以下113名)
目視採集船「第一京丸」(812トン、亀井秀春船長以下23名)
目視採集船「第二十五利丸」(740トン、廣瀬喜代治船長以下23名)
目視採集船「勇新丸」(720トン、松坂潔船長以下18名)
目視専門船「第2共新丸」(368トン、成田英憲船長以下20名)
餌生物調査船「とりしま」(426トン、嶌田佐船長以下14名、探海船舶(株)所有船)
調査の概要
(1)出港日時:平成13年5月10日
(2)調査期間:平成13年5月14日(開始)〜8月3日(終了) 82日間
(3)調査海域:三陸沖からカムチャッカ半島南方水域(7、8及び9区:別図参照)
(4)捕獲頭数等:
捕獲頭数 北西太平洋での資源量 資源に対する捕獲比率
ミンク鯨 100頭 2万5千頭 0.4%
ニタリ鯨 50頭 2万2千頭 0.2%
マッコウ鯨 8頭 10万2千頭 0.01%
(5)調査実施主体:
財団法人 日本鯨類研究所(TEL:03-3536-6521)
独立行政法人 水産総合研究センター遠洋水産研究所(TEL:0543-36-6000)
新規作成日:2001年8月9日/最終更新日:2001年8月9日