776 佐世保・長崎 観測記 平成13年9月10日〜9月12日

今年のロシア海軍艦艇の来日は、佐世保になるらしい。97/6東京に大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラドフ、99/9横須賀に大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフと、2年おきに訪日が続いており、今年も楽しみにしていたのだが、関東には来ないらしい。通常なら、関東以外の外国艦艇の寄港にはわざわざの遠征はしない所だが、事はロシア艦である。先の2隻の他、海上保安庁観閲式に周辺国関係機関として参加している、ロシア国境警備隊の、2000.4ユジノサハリンスク、2001.5ネベリスクを含め、ロシア共和国からの艦艇訪日に際しては、全艦艇の見学を果たしている記録がある。ここでその記録を「関東」に限定してしまえば、別に悔しくもないのだが・・・。聞けば今回の来日艦艇は、太平洋艦隊配属のウダロイ級大型対潜艦の別の1隻アドミラル・トリブツと言う。同じ艦の再来ならまだしも、違う艦だと心が揺れる。急遽関係者への手配を計るとこれも順調だ。さて、交通手段だが、ふと調べると、航空機宿泊セットの格安ツアーが見つかった。が、いずれも7日前迄の期限とか、満席とかでうまく行かない。正規の航空運賃を考えると予算は倍増、悩む所だが、特割と言うものがあった。長崎空港行きは割引率が低く、福岡空港行きは半額に近い。前回インターネット予約で外していた事があったので、電話予約した後、時間を変えて確認。が、今度は台風が悩ませてくれる。1つは東シナ海を停滞しているが、もう一つは本州に向かってくる。ちょうど10日に上陸しそうだ。うーん、果たして飛行機は飛ぶのだろうか。ANAの特割の場合、通常変更は効かないのだが、欠航の場合、全額払い戻しか、他の便への変更が可能で、この場合差額は支払う必要がなく、逆に特割のお釣が出れば差額返金と言う。丸一日飛ばない事はないだろう。


2001.9.10 776w1 長崎港 港巡り、長崎出島

平成13年9月10日 月曜 曇り 東京⇒福岡⇒長崎⇒佐世保

諸般の事情で、夜更かしのまま、結局睡眠をとる事なく、動作開始時間を迎えた。果たして東京の天候は、降ったり止んだり。現地の天気は良いはずなので、荷物になる傘を持たない為、止み間の出動。6:02西小山⇒(6:09目黒)⇒6:14/6:18白金高輪⇒6:23/6:36三田・急行⇒(6:41品川)⇒6:52蒲田⇒7:05羽田空港。ゲートのチェックは時間もあるのでオープンで約10分。7:30?搭乗。ANA243便 747SR 10Aの席は前の部分だ。7:58出発、離陸のラッシュで8:14RW34R離陸。大井埠頭を見た後は雲の中。8:40?雲から抜けると、雲海と青空。雲の切れ目から地上が見えたのもつかの間、再び雲の中へ。広島上空から江田島が見えた。9:40福岡空港着。離陸時に先行していたスカイマーク機B767は、そのまま先着していた。ターミナルデッキへあがってみると、なんとN1kei君がいた。10:30?退場、10:37地下鉄⇒10:51高速バス⇒13:30?長崎。観光協会よって情報収集。港を探索しながら、15:00〜16:00ゼリーフィッシュの港巡り。到着後、ふと復元されつつある出島の館が目に止まり、16:15〜17:00見学、本来2時間必要で、やはり時間が足りない。市電で1駅動いて、港を探索しながら、ホテルビクトリア14:45〜18:15?見学。バスで駅へ戻って、18:30高速バス⇒20:00佐世保。


2001.9.11 776w2 佐世保港 ロシア海軍大型対潜艦 ADMIRAL TRIBUTS(АДМИРАЛ ТРИБУЦ) 入港 見学

平成13年9月11日 火曜 曇り 佐世保

7:30発、徒歩で8:00ゲート。が、徒歩での米軍基地内の交通はまずいと足止めで、8:20?同乗で入場。天候はまさかの雨雲で、パラパラの時も。8:40?沖にロシア海軍大型対潜艦 ADMIRAL TRIBUTS(АДМИРАЛ ТРИБУЦ) 確認。ヘリが4機の他、桟橋には15社前後の取材陣。9:00+着岸。9:30+〜9:48歓迎式典。報道行事は午後からとの事で、10:05+一旦退場。−この時、一部取材陣が、徒歩で移動中に米艦の写真を写していたとの事でMPに見つかり基地外へ退去させられたとか−。今回、特に「ロシア艦の寄港と言う事でピリピリしているので、米艦の写真を写さない様に」との注意があったのだが・・・。10:30〜11:30?セイルタワー見学。12:00+タクシーで弓張岳へ。13:15バス⇒13:30下山。タクシーにて入場。14:00からとの事だったが、しばし待機。14:30〜15:00ヘリ甲板で、ロシア軍艦旗を前に、記者会見。15:00〜甲板一巡。16:00セイルタワー、武官らと歓談、17:00艦へ。女性乗員の姿が多いと思っていたら、太平洋艦隊軍楽隊の一行らしい。18:30〜海自側のレセプションが行われている。夜景を写して19:30出場。食事の後散歩。アメリカ海軍の水兵3名が夜のパトロール(繁華街でのトラブル対策)をしていて、アメリカも地元への対策はしているものだ。ロシア人がかなり散歩に出ていて、古タイヤが欲しいと言う人もいた。23:00ホテルへ戻ると、NYの信じられない映像が・・・。当然、米海軍佐世保基地の警備体制も上がっていて、写真の価値もなくはないのだが、事は軍事に関わる事で、あらぬ事故に巻き込まれたくもないのでニュースを静観。


2001.9.12 776w3 長崎港 ロシア海軍太平洋艦隊 長崎原爆慰霊献花

平成13年9月12日 水曜 曇り 佐世保⇒長崎⇒福岡⇒東京

8:00+ゲートで待機。昨日の事件で、米軍基地のセキュリティレベルが上がっており、海自のゲートは閉鎖で車両の通行はできなくなっている。更に、ロシア側とも了解のあった、同乗取材も、ご遠慮頂きたいとの事で、8:50移動開始⇒9:30佐世保・高速バス⇒10:50長崎(大橋)。浦上の外人墓地に上がるが誰もおらず、ロシア人墓地は稲佐山の方だとか。「同乗取材のご遠慮」の申し出は良いとしても、場所を正しく教えないのは問題が多い。そう言えば、ロシア対応で待機している海自の隊員が「親善訪問なんて、どうせ連中から感謝されないんだから、誠意を尽くす必要もなく、多少辛い面を与えた方が良い」などと言っていたが、結局、自衛隊員の認識はその程度のものかと、呆れてしまう。代わりに資料館を見て、市電で移動、爆心地公園を見て、12:00平和公園。やがてロシア海軍太平洋艦隊ご一行が来場、平和公園を経由して、爆心地公園で献花。一行は続いて原爆資料館を見学。ロシア訪日団長(中将)とお話する機会を得てご挨拶。曰く「海軍・艦艇は、観艦式の為だけに存在している事が好ましい」と。一行と別れて、隣接する市立博物館を一巡。バスで駅前へ戻って、15:30?〜16:30三菱長崎史料館見学。バスで稲佐山中腹へ上がってみる。17:20/17:30折り返し、17:50駅前。18:15高速バス⇒20:32天神⇒20:44博多駅前、約15分遅れ、しかも降車場から地下鉄の入口が遠い。果たしてヒコウキに間に合うのだろうか。20:50地下鉄⇒20:56福岡空港、20:59チェックイン。念入りにオープンチェックしてもらって、ANA990便、767 7A着席。21:28出発。途中、大阪湾が綺麗。名古屋湾南から、大きく房総半島を回って、RW34R着陸。政府専用機2機の待機も確認。23:09京急にて撤収。


大型対潜艦 アドミラル・トリブツ(ADMIRAL TRIBUTS)АДМИРАЛ ТРИБУЦ
排水量:8000t、主要寸法:163m x 19m x 6.2m、乗員:310名 機関:COGAG
主要兵装:
100-mm 70-cal. AK-100単装砲2基、
Kinzhal(SA-N-9)短SAM用VLS8基、
URK-5 Rastrub (SS-N-14 Silex)SUM4連装発射筒2基、
30-mm 54-cal. AK-630M gatling AA CIWS4基、
533mm4連装魚雷発射管2基、
RBU-6000 12連装対潜ロケット発射機2基
艦載機Ka-27PL へリックス Helix-A 対潜ヘリコプター 2機

・ロシア太平洋艦隊幕僚長 ヴィクトルD.フェドロフ海軍中将
・アドミラル・トリブツ艦長 セルゲイP.ノビコフ海軍大佐
1997アドミラル・ヴィノグラドフで東京寄港。


[長崎]
◎長崎浪漫航海 ゼリーフィッシュ(095-821-0010)
\1200 長崎港の周遊船
◎港めぐり遊覧船 マルベージャ (095-824-0088)
\1980 11:25,13:45,15:15
◎出島和蘭商館跡:長崎市出島町
江戸時代の長崎出島跡。復元ミニ出島が、公園内にある。堀の壁はレプリカ。
・出島史料館本館・分館・二番館 (095-821-7200) 長崎市出島町6−3
\300 9:00-17:00
◎ホテルヴィクトリア (095-822-8888) 〒850-0937 長崎市小曽根町5−16
元青函連絡船 大雪丸☆ ホテル、レストラン、バー。見学も可能。
◎長崎市歴史民俗資料館 (095-847-9245) 〒850-0018 長崎市上銭座町3−1
\0 9:00-17:00 月曜休館 ポルトガル展示室。
◎長崎原爆資料館 (095-844-1231)〒852 長崎県長崎市平野町7-8
\200 8:30-17:30 年末休館 被爆した都市・長崎につくられた原爆の悲惨さを世界に伝えるための施設
◎長崎市立博物館 (095-845-8188) 長崎市平野町7−8
\100 9:00-17:00 月曜休館 長崎オランダ貿易の展示他。
◎三菱重工業(株)長崎造船所史料館 (095-828-4134) 長埼市
\0 9:00-17:00 土日祝休館 交通:長崎駅〜バス、三菱研究所。創業期以来の日本の造船技術のあゆみを展示。

[佐世保]
◎海上自衛隊佐世保史料館・セイルタワー (0956-22-3040/0956-23-7111 内207) 〒857-0058 佐世保市上町114-2
9:30-17:00 第三木曜休館 日露戦争〜太平洋戦争の海軍の資料の展示他。
◎弓張岳展望台
佐世保港が一望できる。
●佐世保グリーンホテル (0956-25-6261) 〒857-0863 佐世保市三浦町4-1
\5800- http://www.mmic.co.jp/sasebo/


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新規作成日:2001年9月13日/最終更新日:2001年9月13日