Jpn 海上保安庁 特殊救難隊(特救隊) MSA

本項は 「海上保安庁パーフェクトガイド」掲載用として整理したものをもとに掲載しており、更新なき場合、2005年3月のデータにもとずいています。
また、掲載出版内容と異なる部分も多々あります。
新規作成日:2005年5月7日以前を最終更新日としているものは、準備資料のまま内容の更新がないことを示しています。


特殊救難隊(特救隊)


救難のスペシャリストとして、危険物火災の消火や、毒物が流出している船舶や、転覆船に閉じ込められている乗組員の救助など、特殊で困難な海難の救助にあたる。
昭和49年11月東京湾の中ノ瀬航路を北上していた約4万トンのLPGタンカーと、千葉県君津を出港した約1万トンの貨物船が、同航路の北側で衝突炎上し、多数の死傷者を出した痛ましい事故を契機として、昭和50年10月に特殊救難隊(総員5名)が発足した。
初出動は、翌昭和51年3月である。昭和61年4月は、羽田空港敷地内に「羽田特殊救難基地」が設置され、現在では、基地長及び職員2名の他、特殊救難隊員30名が、5隊編成で全国において発生する特殊海難に備え24時間の出動体制をとっている。
創設から29年目となった平成16年10月21日には、航海練習船海王丸の座礁海難において、乗員167名全員を救助した結果、これまでの救助人員が合計1,589名に達した。


同隊は、危険物積載船等の火災・爆発における鎮圧及ぴ人命救助、毒物等危険物流出下での人命救助、転覆船・沈没船内からの自給気潜水(スキューパーダイビング)技術を用いた人命救助、へリコプターからの高度な降下手法による人命救助、傷病者等の救急救命処置など、高度で専門的な知識・技能を必要とする特殊海難等に対応する海難救助のスペシヤリストである。
特殊救難隊員は、全国の救難強化巡視船等に配置されている潜水土の中から、体力、潜水能力、判断能力等に優れた者として選抜された海難救助の最精鋭である。

特殊救難隊は、昭和49年に東京湾で発生したLPGタンカーと貨物船の衝突・火災海難を契機とし、昭和51年に第三管区海上保安本部警備救難部救難課(横浜)に総員5名で発足した。

同隊は、危険物積載船等の火災・爆発における鎮圧及ぴ人命救助、毒物等危険物流出下での人命救助、転覆船・沈没船内からの自給気潜水(スキューパーダイビング)技術を用いた人命救助、へリコプターからの高度な降下手法による人命救助、傷病者等の救急救命処置など、高度で専門的な知識・技能を必要とする特殊海難等に対応する海難救助のスペシヤリストである。

昭和61年には、羽田空港敷地内に「羽田特殊救難基地」が設置され、現在では、特殊救難隊員36名が6隊編成により、24時間の出動体制の下、巡視船艇及ぴ航空機と連携して、全国で発生する特殊海難等に対応している。
特殊救難隊員は、全国の救難強化巡視船等に配置されている潜水土の中から、体力、潜水能力、判断能力等に優れた者として選抜された海難救助の最精鋭である。

【特殊救難隊の出動事例】
平成16年10月20日、富山県の伏木富山港富山東防波堤付近において、台風23号の影響により、大型練習帆船「海王丸」(2,556トン、乗組員・実習生等167人乗船)が浅瀬に乗り揚げた。
新潟航空基地所属のへリコプターにより現場に出動した特殊救難隊員は、巨大な波がマストや甲板を容赦なく襲うとともに、甲板上に障害物が多くへリコブターからの降下が極めて困難な海王丸のマスト上の小さな踊り場に高度な降下手法によりビンポイント降下し、早急に救助が必要な海王丸乗組員2名をへリコブターに吊り上げ救助、その後、巡視船の潜水士や消防隊員等と連携し、海王丸と防波堤の間に救助ロープを張り、レンジャー救助技術を駆使して、167人全員を無事、救助した。


主な活動形態
火災船消火
座礁船乗組員救助
転覆船船内から、生存者の救助
潜水による船内捜索
救急措置
負傷者の吊り上げ
台風前進待機
特殊車両による出動


平成16年度大型客船火災消火救助訓練における、ヘリからの降下
Dcim1455/DSC_0075. Dcim1460/DSC_1426. Dcim1460/DSC_1434.

平成16年度大型客船火災消火救助訓練における、負傷者の吊り上げ
Dcim1456/DSC_0134. Dcim1456/DSC_0164. Dcim1456/DSC_0166.

特殊救難隊 耐火服

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大型客船火災消火救助訓練における、負傷者の吊り上げ
Dsc_5242. Dsc_5245.

横浜海上防災基地における、訓練展示の模様。
p0851027. p0851028. p0851029. p0851030. p0851031.

服装
Dsc_9142. Dsc_9143.

特殊救難隊 バン
人員資材輸送に使用される。
Dsc_2124.

救命筏
p1284004.

火災対応資機材、降下吊上げ対応資機材、潜水用資機材
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危険物対応資機材(毒物薬物)
p1284008.

降下吊上げ対応資機材
p1284009.

潜水用資機材
p1284010.



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新規作成日:2005年5月7日/最終更新日:2005年4月12日