搭載武器

本項は 「海上保安庁パーフェクトガイド」掲載用として整理したものをもとに掲載しており、更新なき場合、2005年3月のデータにもとずいています。
また、掲載出版内容と異なる部分も多々あります。
新規作成日:2005年5月7日以前を最終更新日としているものは、準備資料のまま内容の更新がないことを示しています。


搭載武器

搭載武器

巡視船艇に搭載されている武器は、基本的に銃砲のみである。 これは、元来が、司法警察業務の職務執行上必要なものとして搭載される範囲であるためである。
初期の大、中型巡視船には、3インチ砲も搭載されていたが、現在は口径40mm以下の機銃のみである。
旧海軍や海上自衛隊などでは、口径20mm以上のものを機関砲と呼ぶが、海上保安庁では30mm未満を機銃、30mm以上を機関砲として呼ばれている。
また、13mmは、一般には12.7mmと呼ばれているものであるが、ここでは海上保安庁の呼び方にあわせた。
尚、その性能等は、任務の性格上非公開のため、記載のものは推定である。

巡視船に装備されてる機銃等は、海上保安官の携帯できる武器ではなく、「犯罪捜査や取締りに必要な巡視船の設備」という解釈である。


固定搭載武器


3インチ砲
初期の大、中型巡視船に搭載されていた。現在の搭載船艇はない。


40mm単装機関砲
不審船対策として導入が決まった。当初30mm機関砲が計画されていたが、より射程の長いアウトレンジが可能なものとされた。
現在建造中の巡視船に搭載される。
Bofors 40 Mk3は、砲塔形式で、遠隔操作されるが、砲塔内からの射撃も可能。
また、原型では、ミサイルを含む陸海空各種目標への対応が可能で、コンピュータ制御により上下4m左右8mの範囲に散布界を作るような射撃が出来るほか、最大18mmまでの装甲貫通力を有する徹甲弾、炸裂弾等の使用も可能である。
不審船上空での炸裂を期した射撃も可能であり、有力な威嚇能力を有する。
口径:40mm/L70 発射速度:330発/分 最大射程:12.5km(水上目標有効射程約10km) 俯仰範囲:-20〜+80度 開発:ボフォース社(スウェーデン)
注) 公式発表は「40mm単装機関砲」のみであり、本型式については推定である。

Dcim1753/DSC_9037. Dcim1755/DSC_9228.
JCGp/Bofors40Mk3. JCGp/Bofors40Mk3_4. JCGp/Bofors40Mk3_2.

40mm単装機関砲
米海軍で太平洋戦争中より使用されていた、息の長い武器。
人力操作で、目視射撃する。
大型巡視船に搭載されている。
口径:40mm 初速:800〜880m/秒 射程:8.4km 俯仰範囲:-5〜+90度 開発:ボフォース社(スウェーデン)

PL108いわき 搭載
Dsc_8868. Dsc_8869. Dsc_8870.

PL106りしり 搭載
Dcim0940/DSC_8581. Dcim0966/DSC_9887.

35mm連装機関砲
エリコン社の高性能機銃。
砲塔形式で、目視射撃される。
連装式は目下「しきしま」にのみ搭載されている。
口径:35mm 初速:1175m/秒 発射速度:1100発/分(2門) 射程:8km 俯仰範囲:-15〜+85度 開発:エリコン・コントラベス社(スイス)

PLH31しきしま 搭載
Dsc_3469. Dcim0940/DSC_8566. Dcim0940/DSC_8569.

35mm単装機関砲
エリコン社の高性能機銃。
砲塔形式で、目視射撃される。
単装式は、大型巡視船に搭載されている。
口径:35mm 初速:1175m/秒 発射速度:550発/分 射程:8km 俯仰範囲:-15〜+85度 開発:エリコン・コントラベス社(スイス)

PLH22やしま 搭載
Dsc_8811. Dcim0404/Dsc_6143. Dcim0404/Dsc_6144.

PL125 かとり 35mm機関砲
p1921025.

20mm多銃身機関砲
JM61-M。JM61の発展型で遠隔操縦となっている。原型は航空機搭載のバルカン砲であり、艦艇に多用されている艦載用ファランクスCIWSの、射指揮装置を除いた本体部分の銃身を、遠隔制御機構化したものである。
大、中型巡視船に搭載されている。
口径:20mm 初速:1113m/秒 発射速度:1000〜3000発/分 射程:1.85km 俯仰範囲:-20〜+80度 開発:ジェネラル。ダイナミクス社(アメリカ)

PLH22やしま 搭載
Dsc_8810.

PS03いなさ 搭載
Dsc_1969. Dsc_1970. Dsc_1971.

20mm多銃身機関砲
JM61。原型は航空機搭載のバルカン砲であり、艦艇に多用されている艦載用ファランクスCIWSの、射指揮装置と、自動装置を除いた本体部分の銃身である。
人力操作で、目視射撃する。
大、中型巡視船に搭載されている。
口径:20mm 初速:1113m/秒 発射速度:450発/分 射程:1.85km 俯仰範囲:-20〜+85度 開発:ジェネラル。ダイナミクス社(アメリカ)

1000t型PL 搭載
Dcim0928/DSC_4571. Dcim0928/DSC_4572.

13mm単装機銃
ブローニングM2重機関銃。アメリカ海軍の制式名称はM2。アメリカ陸軍の制式機関砲の艦載版である。
海上保安庁では13mmと呼称するが、一般には12.7mmと呼ばれる。
大型巡視船に搭載されている。
口径:12.7mm 初速:884m/秒 射程:1.4km 開発:ブローニング社(アメリカ)


PC210「かわぎり」 搭載の13mm機銃。
p1312018.

空域監視装置
海上自衛隊護衛艦に使用されている、OPS-14系列の対空レーダーと思われるが、詳細は公表されていない。
対空レーダーは目下「しきしま」にのみ搭載されている。

PLH31しきしま
Dsc_3471. Dcim0778/DSC_6231.

PM21 とから 船橋上部、暗視装置。
Dcim0282/Dsc_0640.

PC107 いずなみ 船橋上部、暗視装置。
Dcim0930/DSC_8116.

PLH10だいせん 遠隔操縦装置のついたサーチライト
Dsc_9493.



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新規作成日:2005年5月7日/最終更新日:2005年4月12日