測量船 HL01 拓洋型
測量船 HL02 拓洋 型
先代の測量船 HL01 昭洋を大型化した、大型測量船。
昭和52年の新海洋秩序(領海12浬や200浬の漁業水域などを設定)が建造の契機となっており、わが国の主張すべき海域の調査を主任務とし、「海の基本図」作成に従事した。
日本近海の大陸棚の測量や、西太平洋海域の国際共同調査にも従事している。
船尾甲板には、各種、測量・観測装置を搭載している。
その運用のために、船尾幅は、一般船よりも広く確保されている。
船内には、採取したデータを即座に処理するための、各種分析装置を搭載している。
また、マルチチャンネル反射法探査装置を追加装備している。
大型測量船は、本庁海洋情報部(旧 水路部)直轄で、東京港が定係港となっている。
長船首楼型。
当初搭載していた12メートル型測量艇の1隻を降ろし、2002年に整備された、測量船「じんべい」の母船にもなっている。
目下、本船と「昭洋」は、2009年5月のデータ提出期限を前に、全力で大陸棚調査に当たっている。
船名は、「拓洋」など、「洋」に因んで命名されている。
総トン数: 2600t
常備排水量: 3370t
全長: 96.0m
最大幅: 14.2m
深さ: 7.3m
主機: ディーゼル 2基 2軸
出力: 5200馬力
速力: 17.7kt
航続距離: 約12,000浬/16kt
主要観測機器:
・複合測位装置
・マルチビーム測深機(シービーム)
・深海用音波探査装置
・曳航式CTD(曳航式塩分水温深度測定装置)
・偏位流速自動測定装置
・測量観測データ収録装置
・XBT(投下式中層流測定装置)
・ADCP(自動表面流向流速測定装置)
船質: 鋼
航行区域: 遠洋(国際航海)
最大搭載人員: 61名
同型船
測量船 HL02 拓洋 (HL02拓洋型) 昭和58年8月31日 東京
HL02 拓洋(94.5.22観閲式)
新規作成日:2001年11月28日/最終更新日:2004年11月9日