巡視艇 PC201 むらくも型
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30メートル型巡視艇 PC201 むらくも 型
領海警備を主任務とする、大型高速の巡視艇で、主に国境に面する地域に配備されている。最近では、密漁の取締にも活躍している。
新海洋秩序(領海12浬や200浬の漁業水域などを設定)に対応して、23隻の多数が5ヵ年の年度計画で整備された。
速力30ktは、新造時としては、屈指の高速を誇っていたが、最近の不審船に対応するには、もはや十分とは言えない速力:になっている。
船体は軽合金製で、海上保安庁による耐用年数は20年とされているが、25年が迫ってようやくリタイアの時期を迎えている。
PC216はまゆき は、平成11年3月23日に発生した、日本海での「不審船追尾」に際して、船橋直前に装備されている13mm単装機銃により、威嚇射撃を行っている。
守備範囲は沿海とされているため、今回の「不審船追尾」に際しては、かなりの負担が有ったようだ。
船名は、「雲」や「霧」「月」「雪」「波」という、気象天象に関するものや、「備讃瀬戸」など、地域に因んで命名されている。
総トン数: 149t(旧)
満載排水量: 85t
全長: 31.0m
最大幅: 6.3m
深さ: 3.4m
主機: ディーゼル 2基 2軸
出力: 4400馬力
速力: 30.0kt
航続距離: 350浬
武器: 13mm単装機銃×1
船質: 軽合金
航行区域: 近海
最大搭載人員: 10名
同型船
PC201 むらくも 昭和53年3月24日 対馬(旧 厳原) 2002.8.3(解役)
PC202 きたぐも 昭和53年3月16日 根室
PC203 ゆきぐも 昭和53年9月27日 函館
PC204 あさぐも 昭和53年9月30日 対馬(旧 厳原)
PC205 はやぐも 昭和54年1月30日 比田勝
PC206 あきぐも 昭和54年2月28日 比田勝
PC207 やえぐも 昭和54年3月16日 対馬(旧 厳原)
PC208 なつぐも 昭和54年3月22日 対馬(旧 厳原)
PC209 やまぎり 昭和54年6月29日 下田 2003.3.2(解役)
PC210 かわぎり 昭和54年7月27日 羅臼
PC211 とさぎり 昭和54年6月29日 高知
PC212 なつづき 昭和54年7月26日 石垣
PC213 みやづき 昭和55年3月13日 福岡
PC214 にじぐも 昭和56年1月29日 唐津
PC215 たつぐも 昭和56年3月19日 対馬(旧 厳原)
PC216 いせゆき 昭和56年2月27日 鳥羽
PC217 いそなみ 昭和56年3月19日 名瀬
PC218 なごづき 昭和56年1月29日 名護
PC219 やえづき 昭和56年3月19日 平良
PC220 やまゆき 昭和57年2月16日 酒田
PC221 こまゆき 昭和57年2月10日 香住
PC222 うみぎり 昭和58年2月17日 塩釜
PC223 あさぎり 昭和58年2月23日 三国
PC204 あさぐも(94.5.22観閲式予行)
PC215 たつぐも(98.4.26観閲式)
PC222 うみぎり(94.5.22観閲式予行)
新規作成日：2001年11月28日／最終更新日：2004年11月12日
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