巡視船 PL31 いず型
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3500トン型巡視船 PL31「いず」型
平成7年1月に発生した阪神淡路大震災の教訓を踏まえ、平成9年9月に建造された、3500トン型(災害対応型)巡視船。災害時の対策本部機能、医療生活援助機能が充実している。
先代の「いず」は新造時、特徴ある大型の気象レーダードームを備えていたが、気象衛星の発達した今日、その機能は継承していない。
先代「いず」が2000t(当時最大の巡視船で、長く海上保安庁のシンボル的存在)だったのに比べ、倍近い大きさとされ、機能も充実している。
従来の巡視船の特徴だった、減揺タンクは船橋後部に設置されている。
阪神大震災を契機として設計された、最初の災害対応型巡視船。
船橋後部には、災害対策本部としても使用可能な広いOICが設けられているほか、X線撮影装置や手術台を持つ医療区画や、調理室、居住設備(被災者や医師、救難隊員など120名分)、などが充実している。
船橋側面には、電光表示板が備えられ、日本語・英語・中国語・韓国語・ロシア語による、文字表示が可能である。
長船首楼型船型であるが、ヘリ甲板があるため、平甲板型に近いシルエット。
船橋構造物は、船体の大きさに比べ、かなり長大な印象を受ける。
現在、第三管区における、救難強化型巡視船に指定されている。
例年の海上保安庁観閲式では、観閲船の先導船を勤めている。
平成14年2月には、搭載するROVにより、奄美大島沖で沈没した不審船の船影を確認している。
船名は、「伊豆」に因んで命名されている。
総トン数: 3,680t
全長: 110.4m
最大幅: 15.0m
深さ: 7.5m
主機: ディーゼル2基 2軸
出力: 12000馬力
速力: 20kt
武器: 20mm多連装機銃×1
船質: 鋼
航行区域: 遠洋(国際航海)
同型船
巡視船 PL31 いず (PL31いず型) 平成9年9月25日 横浜
PL31 いず (平成10.3.18)
PL31 いず (平成10.7.25 芝浦)
新規作成日:2001年11月28日/最終更新日:2004年11月15日