巡視船 PL51 ひだ型
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2000トン型巡視船 PL51 ひだ型
平成13年12月に発生した「九州南西海域工作船事案」を教訓として建造される大型巡視船。
従来の大型巡視船の速力20ktを一挙に5割以上強化する。
ヘリ甲板付高速高機能大型巡視船と呼ばれる。
ヘリ甲板付高速高機能大型巡視船(PL51「ひだ型」)、高速高機能大型巡視船(PL41「あそ」型)、高速特殊警備船(PS201「つるぎ」型)、航空機等で構成される、対不審船部隊の一環として整備される。
ヘリコプター甲板を有し、特殊警備隊の前線中継基地としての機能を有し、現場指揮船として機能するものと推定される。
2000トン型という大型にもかかわらず、ウォータージェット推進方式がとられており、高速発揮と、高速時の操縦性能が向上されている。
40mm単装機関砲は、砲等式の新型のものであり、FCSを装備し、不審船に対する、アウトレンジ能力をなすものである。
20mm多銃身機関砲は、RFSを装備し、遠隔操縦が可能なものである。
外見上は、アメリカ海軍で計画されているLCSにも似た船影である。
本船には、フィンスタビライザーとともに、新型の減揺装置が搭載される。この減揺装置は、海上保安試験研究センターで新たに開発されたものである。
目下、3隻が建造されることになっており、平成18年3月から平成19年3月にかけて就役する予定である。
船価は約79億円。
FCS:Firing Control System 射撃管制機能 遠距離の精密射撃を行うため、弾丸が飛翔する大気の状態(気温、気圧、湿度)による弾道の変化、その他射撃に必要なデータを精密に演算し、正確な射撃計算をするシステム。
RFS:Remort Firing System 目標追尾型遠隔操縦機能 最大対処距離をFCSよりも短く限定し、簡易な射撃計算を実施するシステム。
総トン数: 1800t
全長: 95.0m
最大幅: 13.0m
深さ: 6.0m
主機: ディーゼル4基 ウォータージェット4基
速力: 30+kt
武器: 40mm単装機関砲×1 , 20mm多銃身機関砲×1
同型船
PL51 ひだ 平成18年4月18日 新潟
PL52 あかいし 平成18年4月18日 鹿児島
PL53 平成20年3月竣工予定
立川の海上保安試験研究センターで使用された、新型の減揺装置の実験装置。
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新規作成日:2004年11月9日/最終更新日:2006年6月6日