ヘリコプター搭載型巡視船 PLH21 みずほ型
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ヘリコプター2機搭載型巡視船 PLH21「みずほ」型
SAR条約(海上における捜索および救助に関する国際条約:全世界の海洋を、主用海洋国で分担し、救難体制を維持する)に基づく広域哨戒体制の一環として、200浬以遠の広大な海域での捜索救難体制(遭難者の捜索・救助)の強化のために、昭和61年3月に建造された、ヘリコプター2機搭載型巡視船の第1船。
大規模なOIC(Operation Information Center)を持ち、大規模な警備救難活動の際、指揮船として活躍する。
大型の船橋、ヘリを2機搭載する大型の格納庫が特徴。
大きさは、海上自衛隊の護衛艦「あさぎり」クラスにも匹敵する。
2隻は、姉妹船だが、ヘリ格納庫の形など、いくつかの相違が見られる。
海上保安庁観閲式で、PLH21「みずほ」は指揮船、PLH22「やしま」は観閲船として、現在の花形的存在。
PLH31「しきしま」建造に際しては、乗員の訓練に使用されている。
PLH21「みずほ」は昭和61.11伊豆大島噴火に際して、救援活動を行っている。
また、平成2.4.27-6.5 サンフランシスコで行われた米国沿岸警備隊200周年記念行事に参加した。
平成15年11月には、海賊対策のためシンガポールへ派遣され、哨戒活動をおなったほか、シンガポール水上警察との訓練も行っている。
PLH22「やしま」は、平成元年 IMO(国際海事機関)30周年記念行事参加のため、英国に派遣された。
船橋上部の半段高い位置に見える窓が、OICである。
みずほの格納庫は、側面が平らだが、やしまは、上部が斜めになっている。
ヘリコプター1機搭載型より大型化したため、減揺装置はフィンスタピライザーのみとなり、アンチローリングタンクは備えられていない。
長船首楼型船型であるが、ヘリ甲板があるため、平甲板型に近いシルエット。
「やしま」は、搭載していた20mm多銃身機関砲を、遠隔操作型RFS(Remort Firing System)に換装し、武器使用時の乗員の安全性と、射撃精度の向上が図られている。
船名は、日本の古来の名称「瑞穂」「八島」などに因んで命名されている。
総トン数: 5,300t
常備排水量: 5,317t
全長: 130m
最大幅: 15.5m
深さ: 8.8m
主機: ディーゼル2基 2軸
出力: 18200馬力
速力: 23kt
航続距離: 8,500浬
武器: 35mm単装機関砲×1,20mm多銃身機関砲×1
搭載ヘリコプター: ベル212×2
船質: 鋼
航行区域: 遠洋(国際航海)
最大搭載人員: 130名
同型船
PLH21 みずほ 昭和61年3月19日 名古屋
PLH22 やしま 昭和63年12月1日 横浜
PLH21 みずほ(98.4.26観閲式)
PLH22 やしま(98.4.25観閲式予行)
新規作成日:2001年11月28日/最終更新日:2004年11月9日