Jpn 砕氷艦 AGB5002 しらせ 型 JpnE

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補助艦艇
AUXILIARY SHIP

砕氷艦
ICE BREAKER
南極観測の縁の下の力持ち

世界屈指の大型砕氷艦
砕氷艦 AGB5002 しらせ (AGB5002しらせ型)
初代の海上保安庁巡視船「宗谷」、2代目の海上自衛隊砕氷艦「ふじ」の後継として建造された、南極観測輸送支援用の砕氷艦。これらの艦船を南極観測船と呼ぶのは、あくまで俗称であり、観測資材の輸送が本務で、現地での観測業務は副次的なものである。
目下のところ、海上自衛隊最大の艦艇。
砕氷艦特有の推進方法として、ディーゼルエレクトリックが採用され、砕氷航行時の操船が容易になっている。
満載排水量1万9000トンと、先代「ふじ」の約2倍の大きさで、厚さ1.5メートルの氷を砕きながら3ノットで進める。
20回の航海のうち南極大陸に接岸できなかったのは93年の1度だけと抜群の実績を誇る。
大型の格納庫には、大型輸送ヘリ2機と、小型の観測用ヘリ1機の搭載が可能であるが、船体幅が大きいため、相当の余裕がある。 大型輸送ヘリは、CH-53級の搭載運用も可能であるが、目下のところ、S-61A級が搭載されている。 建造費約250億円で文部省(現在の文部科学省)予算で建造されている。
82年就役後、83年11月に初めて南極に航海した。
例年、8月から10月に国内各地を巡航、総合訓練を行い、10月14日東京港晴海埠頭を出港し、オーストラリアのフリーマントル経由で、南極大陸に向かっている。
2000年までは、基本的に全航程、観測隊員が同行していたが、2001年からは、観測隊員は、空路オーストラリアへ向かい、フリーマントルから乗艦している。
艦名は、名所旧跡(山または氷河)の名称が付けられており、明治の探検家、白瀬矗中尉が1912年、南極大陸に上陸した「白瀬海岸」に因んで付けられている。
目下、代替の計画が、文部科学省において開始されている。
平成19年の49次観測の支援をもって退役する予定となっている。
AGB とは Auxiliary Ice Breaker の略号。

同型艦
艦種 記号・番号 艦名 竣工/編入 配属 定係港 建造所 計画年度 退役 備考
砕氷艦 AGB5002 しらせ 昭和57年11月12日 横須賀地方隊 直轄 横須賀 日鋼鶴見 S54

基準排水量:11600t / 満載排水量:18900t
主要寸法 全長134m×幅28.0m×深さ14.5m×喫水9.2m
主機:ディーゼル6基, 推進電動機6基3軸, 出力:30000PS
速力:約19kt
船型:長船首楼型, 乗員:約170名
輸送能力:観測隊員80名、物資1000t(うち燃料350t)
主要装備:ヘリコプター:3機


AGBしらせ型 機関配置
6基3軸
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新規作成日:2001年11月27日/最終更新日:2006年11月21日