護衛艦
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DESTROYER
言うまでも無く、海上自衛隊の正面の顔とも言うべき艦艇である。当初は警備艦と呼ばれており、この名称は、現在でも予算上などで残っている。
発足当初、アメリカから貸与された、DD181あさかぜ型、DD183ありあけ型、DE262あさひ型、PF281くす型などにより、創生期の中核が構成されている。
また、DD101はるかぜ型、DE201あけぼの型、DE202いかづち型が国産の第一陣として建造された。続いて建造された、DD103あやなみ型、DD107むらさめ型、DE211いすず型では、艦艇建造技術としての復活を見たものの、搭載兵器はアメリカからの供給に頼っていたため、最新兵器とは言いがたかった。
また、DDA161あきづき型は、設計建造は日本だが、その予算はアメリカ海軍艦艇として建造されるという、当時としては破格の艦であった。
異色の存在としては、旧海軍唯一の継承艦艇となったDE261わかば型がある。
この頃は、護衛艦のまま、練習艦、試験艦の任務につく艦も多かった。
また、護衛艦の運用も、基本的に船団護衛を対象としたものであった。
第一次防衛力整備計画の中で、始めて、対空誘導弾を搭載するDDG163あまつかぜ型が建造された。
続く2次防(第二次防衛力整備計画)では、DDA164たかつき型、DDK113やまぐも型、DDK116みねぐも型という、対潜艦艇として最有力艦艇を整備するに至っている。
続く3次防、4次防(第三次、第四次防衛力整備計画)では、対潜作戦の中枢としてヘリコプター搭載艦DDH141はるな型、DDH143しらね型の整備が行われた。また、DDG168たちかぜ型が整備され、艦隊防空能力が強化された。
地方隊用としてDE215ちくご型には、アスロックも搭載され、世界有数の対潜艦隊を保有するに至った。
オイルショックによる建造費縮小の時期の後、DD122はつゆき型、DE226いしかり型、DE227ゆうばり型が建造され、個艦防空能力と対艦ミサイルが標準として装備されると共に、護衛艦隊の護衛艦にも各艦にヘリコプターが搭載された汎用艦化が始まった。
そして、DD151あさぎり型、DD101むらさめ型、と逐次改良、ステルス化が図られ、DD110たかなみ型の建造に至っている。
また、対空誘導弾を搭載護衛艦も、DDG171はたかぜ型に続いて、世界最強のイージスシステムを搭載するDDG173こんごう型の整備に至っている。
地方隊用護衛艦は、DE229あぶくま型に発展したが、その後、ヘリコプー搭載汎用護衛艦に一元化され、今日に至っている。
新規作成日:2002年6月15日/最終更新日:2002年6月15日