護衛艦 DD122 はつゆき 型
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ヘリコプター搭載汎用護衛艦
DESTROYER
いまや護衛艦隊の古参 現代型システム護衛艦の始祖
護衛艦 DD122 はつゆき (DD122はつゆき型)
世界の趨勢から、個々の護衛艦にもヘリコプターを搭載する事となり、計画、建造された第1世代のヘリ搭載汎用護衛艦。
護衛艦隊の各護衛隊の編成が、いわゆる八八艦隊とされるにあたり、その基本構成艦(ヘリ搭載汎用護衛艦)として、位置づけられている。
従来の護衛艦が、対潜、或いは対空など、任務を特化して建造されていたが、本型より、各種兵器を取り揃え、基本的に単独でも一通りの任務に当たれる設計とされている。
OTOメララ社の76mm62口径単装速射砲、高性能20mm機関砲(CIWS)、短SAMシースパロー8連装発射機、SSM4連装発射機など、新時代の兵器を網羅する、汎用艦となっている。
主機に海上自衛隊として初めて、COGOG(Conbined of Gusturbine or Gusturbine、巡航時:巡航用ガスタービン、高速時:高速用ガスタービン)方式が取りいれられた。
ガスタービンエンジンは、基本的には、航空機用機関と同じ構造だが、航空機関がその噴出するガスの圧力を、推進力そのものとするのに対して、舶用ガスタービンは、噴出するガスでタービンブレードを回転させ、推進軸を駆動する形となっている。
また、その燃料も、航空機は灯油のような軽質油であるが、艦船の場合は、重油までをも燃料とする事が出来る。
CICは、従来の艦では、艦橋にあったものが、船体内部へと移動し、防御力を高めている。これは、従来は、艦の指揮は艦橋で執るもので、艦橋に近い方が便利であったが、近代戦では、もはや、艦橋から外界を目で見て判断するような戦いではなく、より安全な艦内の作戦室で、データを元に戦闘指揮する時代へと移り変わってきている事を意味している。
上部構造物には軽合金が使用されているが、フォークランド紛争の教訓から、8番艦「やまゆき」以降の艦の上部構造物は、鋼製とされている。
艦首は、それまでのDDのクリッパー型から、セミクリッパー型に改められたが、バウソナーは装備されず、ハルソナーが装備されている。
短SAM(シースパロー)のランチャーは、NATOで開発された、新形式の物を搭載している。
指揮管制システムはOYQ−5が搭載されている。
従来は、地方隊用には、小型の護衛艦(DE)を整備していたが、定数削減のあおりなどにより、新造護衛艦はヘリコプター搭載の汎用護衛艦の整備に一本化した為、新鋭艦の増強により艦隊の近代化が進むので、比較的早期に、地方隊や、練習艦への移籍も進んでいる。
地方隊所属艦は、通常ヘリコプターの運用を行わないが、有事の際は、第一線艦艇となんら差異なく、同一の運用能力を発揮できる強みがある。
「はるゆき」は、2001年3月20日〜5月1日、外洋練習航海部隊として、「ゆうぐも」「はましお」とともに、飛行幹部の訓練航海を実施している。
最終艦(12番艦)「しまゆき」は、艦齢半ばに練習艦に種別変更された。この措置は、新鋭艦の就役により艦隊の近代化が進むと同時に、定数削減のあおりや、訓練に第一線艦艇と同一艦を使用する事によるメリットを考慮してのものである。
艦名は、天象気象の名称のうち、「初雪」「白雪」「峰雪」「沢雪」「浜雪」「磯雪」「春雪」「山雪」「松雪」「瀬戸雪」「朝雪」など、「雪」に関する名称が付けられている。
後継はDD151あさぎり型。
DD とは Destroyer の略号で、元来は、駆逐艦 の意。
同型艦
護衛艦 DD122 はつゆき 昭和57年3月23日 横須賀地方隊 第21護衛隊 横須賀 住重浦賀 S52
護衛艦 DD123 しらゆき 昭和58年2月8日 横須賀地方隊 第21護衛隊 横須賀 日立舞鶴 S53
護衛艦 DD124 みねゆき 昭和59年1月26日 第3護衛隊群 第3護衛隊 舞鶴 三菱長崎 S54
護衛艦 DD125 さわゆき 昭和59年2月15日 横須賀地方隊 第21護衛隊 横須賀 石播東京 S54
護衛艦 DD126 はまゆき 昭和58年11月18日 第3護衛隊群 第3護衛隊 舞鶴 三井玉野 S54
護衛艦 DD127 いそゆき 昭和60年1月23日 佐世保地方隊 第23護衛隊 佐世保 石播東京 S55
護衛艦 DD128 はるゆき 昭和60年3月14日 佐世保地方隊 第23護衛隊 佐世保 住重浦賀 S55 2000.3from第4護衛隊群 第4護衛隊
護衛艦 DD129 やまゆき 昭和60年12月3日 呉地方隊 第22護衛隊 呉 日立舞鶴 S56 2001.5from第4護衛隊群 第8護衛隊
護衛艦 DD130 まつゆき 昭和61年3月19日 第4護衛隊群 第8護衛隊 呉 石播東京 S56
護衛艦 DD131 せとゆき 昭和61年12月11日 呉地方隊 第22護衛隊 呉 三井玉野 S57 2002.3.19from第4護衛隊群 第8護衛隊, 2000.3from第4護衛隊群 第4護衛隊
護衛艦 DD132 あさゆき 昭和62年2月20日 佐世保地方隊 第23護衛隊 佐世保 住重浦賀 S57
護衛艦 DD133 しまゆき 昭和62年2月17日 三菱長崎 S57 TV3513
基準排水量:2950t / 満載排水量:3700t
主要寸法 全長130m×幅13.6m×深さ8.5m×喫水4.1m
主機:COGOG ガスタービン4基2軸, 出力:45000PS
速力:約30kt
船型:長船首楼型, 乗員:約200名
主要装備:
3インチ62口径単装速射砲:1基
高性能20mm多銃身機関砲(CIWS):2基
短SAM シースパロー8連装発射機:1基
4連装SSM発射機:2基, 3連装短魚雷発射管:1基
哨戒ヘリコプター:1機
電子装備:
OPS-20 航海レーダー
OPS-18C 対水上レーダー
OPS-14B 対空レーダー
FCS-2 射撃指揮装置2型21
FCS-2 射撃指揮装置2型12(SAM管制用)
NOLR-6C 電子戦装置(ESM)
OLR-9B ミサイル警報装置
OLT-3 電子戦装置(ECM)
ORN-6C TACAN
スーパーバード衛星通信アンテナ
DDはつゆき型 機関配置
ガスタービン4基2軸
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DD124 みねゆき(97.10.22事前訓練)
DD125 さわゆき(97.10.22事前訓練)
DD126 はまゆき(97.10.22事前訓練)
DD129 やまゆき(97.10.22事前訓練)
DD131 せとゆき(97.10.22事前訓練)
DD132 あさゆき(97.10.22事前訓練)
DD133 しまゆき(97.10.22事前訓練)
新規作成日:2001年11月27日/最終更新日:2002年5月7日