護衛艦 DE229 あぶくま 型
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護衛艦
DESTROYER ESCOAT/ESCOAT VESSEL
日本近海の守りが任務
地方隊用護衛艦の最終版
護衛艦 DE229 あぶくま (DE229あぶくま型)
「いしかり」型では、地方隊護衛艦の設計としては多分に無理が有った為、改めて設計され、「やまぐも」型対潜護衛艦に準ずる規模の艦として建造された。ボフォースの装備はないものの、ハープーンSSM、CIWS(Closed In Weapon System)を装備し、近代戦能力は格段の差があると共に、初期のDDをも超える排水量の地方隊護衛艦となった。
兵装も、対潜、対艦、個艦防御と、バランスの取れた近代艦として、整備されている。
艦型は遮浪甲板型で、船体は若干のステルス性を有している。
NATO標準のSAM「RAM」が後日装備の予定であるが、いまだ搭載されていない。
当初、相当数の建造が見込まれたが、緊張緩和に伴う、規模縮小の流れから、護衛艦の建造を、DDに一本化された為、6隻で建造が終了した。
艦名は、「阿武隈川」「神通川」「大淀川」「川内川」「筑摩川」「利根川」など、河川の名称に因んで付けられている。全て、旧海軍の巡洋艦にもなった名称である。
DE とは、元来は Destroyer Escoat の略号で、護衛駆逐艦 の意。
最近では、Escoat Vessel の略号である。
同型艦
艦種 記号・番号 艦名 竣工/編入 配属 定係港 建造所 計画年度 退役 備考
護衛艦 DE229 あぶくま 平成1年12月12日 舞鶴地方隊 第31護衛隊 舞鶴 三井玉野 S61
護衛艦 DE230 じんつう 平成2年2月28日 舞鶴地方隊 第31護衛隊 舞鶴 日立舞鶴 S61
護衛艦 DE231 おおよど 平成3年1月23日 佐世保地方隊 第26護衛隊 佐世保 三井玉野 S62
護衛艦 DE232 せんだい 平成3年3月15日 佐世保地方隊 第26護衛隊 佐世保 住重浦賀 S62
護衛艦 DE233 ちくま 平成5年2月24日 大湊地方隊 第25護衛隊 大湊 日立舞鶴 S64
護衛艦 DE234 とね 平成5年2月8日 佐世保地方隊 第26護衛隊 佐世保 住重浦賀 S64
基準排水量:2000t / 満載排水量:2500t
主要寸法 全長109m×幅13.4m×深さ7.8m×喫水3.8m
主機:CODOG ディーゼル1基ガスタービン1基2軸, 出力:27000PS
速力:約27kt
船型:平甲板型(遮浪甲板型), 乗員:約120名
主要装備:
3インチ62口径単装速射砲:1基
高性能20mm多銃身機関砲(CIWS):1基
4連装SSM発射機:2基
アスロック(ASROC)8連装発射機:1基
3連装短魚雷発射管:2基
電子装備:
OPS-28D 対水上レーダー
OPS-14B 対空レーダー
FCS-2 射撃指揮装置2型22
NOLR-8 電子戦装置(ESM)
OLR-9B ミサイル警報装置
スーパーバード衛星通信アンテナ
DE234 とね(97.10.24予行)
新規作成日:2001年11月27日/最終更新日:2002年5月10日