Jpn ミサイル艇 PG821 ミサイル艇1号 型 JpnE

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哨戒艦艇
PATROL COMBATANT CRAFT
特定海域の守備を受け持つ

ミサイル艇
PATROL GUIDED MISSILE BOAT
小さいながらもピリリと辛い

海上自衛隊の最高速艇
ミサイル艇 PG821 ミサイル艇1号 (PG821ミサイル艇1号型)
魚雷艇に続く、沿岸防備用の艦艇として、整備された。
イタリアの同種艇をモデルとしている。当初、相当数(約18隻)が整備される予定だったが、日本近海での海洋気象条件では、この大きさの艦艇の運用には多分に無理が有り、他の手段(航空機や、地上発射のSSM)との費用対効果に鑑み、結局3隻の整備にとどまった。
プロトタイプは、イタリアの設計であるが、比較的穏やかな地中海とは、条件が異なったようだ。
海上自衛隊初の全没式ハイドロフォイル艇である。
この全没式は、半没式に比べて高速航行時の振動が少ない反面、安定性が非常にデリケートであるが、イタリアの同種艇もアメリカ海軍の開発により、見事解決している。
日本海側における、この手の高速艇は、稼働率が悪いと酷評されるが、佐渡汽船における同種の全没式水中翼船(Boeing/川崎重工)の稼働率は100%に近く、十分な運用体制が整っていれば、なんら問題のないものである。
搭載するミサイルは、国産のSSM-1B。
1999年3月の日本海不審船事件に伴い、この手の高速艇が見直され、新型艇の建造気運が高まり、「はやぶさ」型の整備に至った。
艦名は、「艦種」+「一連番号」となっている。
PG とは Patrol Guided Missile Boat の略号で、最近では Fast Attack Craft Missile の略号として使用される。
尚、PGを Patrol Gunboatの略号としているのはアメリカ海軍であるが、この場合、ミサイル艇ではなく、砲艇である。

同型艦
艦種 記号・番号 艦名 竣工/編入 配属 定係港 建造所 計画年度 退役 備考
ミサイル艇 PG821 ミサイル艇1号 平成5年3月25日 大湊地方隊 余市防備隊 第1ミサイル艇隊 余市 住重浦賀 H2
ミサイル艇 PG822 ミサイル艇2号 平成5年3月25日 大湊地方隊 余市防備隊 第1ミサイル艇隊 余市 住重浦賀 H2
ミサイル艇 PG823 ミサイル艇3号 平成7年3月13日 大湊地方隊 余市防備隊 第1ミサイル艇隊 余市 住重浦賀 H4

基準排水量:50t / 満載排水量:63t
主要寸法 全長21.8m×幅7.0m×深さ3.5m×喫水1.4m
主機:ガスタービン1基1軸, 出力:4000PS, 速力:約46kt
船型:ハイドロフォイル型, 乗員:約11名
主要装備:20mm機関砲:1基, 連装SSM発射機:2基
電子装備:  OPS-20 航海レーダー
 OPS-18-2 対水上レーダー
 NOLR-9B 電子戦装置(ESM)


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新規作成日:2001年11月27日/最終更新日:2004年10月10日