Jpn 潜水艦 SS583 はるしお 型 JpnE



潜水艦
SUBMARINE
海の忍者 深く静かに潜航せよ!

潜水艦部隊の中堅 完成された涙滴型潜水艦
潜水艦 SS583 はるしお (SS583はるしお型)
「ゆうしお」型の改良型として建造された。海上自衛隊の三代目に当たる、涙滴型潜水艦である。
潜舵は、セイルに取り付けられており、セイルプレーンと呼ばれている。
水中行動能力の強化、潜航深度の増大、索敵・攻撃能力の強化、雑音低減対策、居住性の向上などが計られている。
USMハープーンも発射可能な、魚雷/USM(水中発射対艦ミサイル)兼用発射管が装備されている。
新造時からTASS(Towed Array Sonar System)を装備するほか、艦首ソナー・逆探用ソナー・TASS(Towed Array Sonar System)が一体になったZQQ−5Bを採用している。
VLF(超長波)受信装置の導入により、潜航のままでも、通信が可能となった。
涙滴型、一軸推進方式で、複殻式。高張力鋼NS110が採用されている。
安全潜航深度は、約500メートルと推測されている。
水中曳航式ソナーシステムTASS(Towed Array Sonar System)を装備している。
艦内の配置は、涙滴型の標準形式で、艦首内殻外にバウソナー、内殻に入って、発射管と科員室、中央区画、機械室、電動機室、艦尾の推進器、となっている。中央区画は、3層になっていて、上段は、発令所、通信室、士官室、中段は、発射管室、科員室、下段は電池室、となっている。
潜水艦は、停泊時には、ハッチを開放し、舷梯をつけて舷門とするが、この際、ハッチには厳重にカバーが取り付けられている。これは、ハッチの構造や厚さを研究する事により、安全深度の推定を防ぐ為の措置である。
海上自衛隊の艦艇には、艦番号と艦名が明記されており、潜水艦も以前は表記されていたが、行動の秘匿性を計る為、現在では、建造中は表記されているが、就役時を以って消去されている。
2001年8月には「わかしお」が、派米訓練を行っている。
「なつしお」は、平成12年5月30日〜7月5日にハワイ周辺海域で実施されたリムパック2000に、第2護衛隊群司令の指揮の下の「八八艦隊」と共に参加した。
最終艦の「あさしお」は、当初より船体長が1m長く排水量も50t増など、改「はるしお」型の要素があったが、AIP試験艦として、2000年3月9日練習潜水艦に種別変更された。
艦名には、海象の名称から、「春潮」「夏潮」「早潮」「荒潮」「若潮」「冬潮」「朝潮」など、「潮」に関する名称が付けられている。
SS とは Submarine の略号。

同型艦
艦種 記号・番号 艦名 竣工/編入 配属 定係港 建造所 計画年度 退役 備考
潜水艦 SS583 はるしお 平成2年11月30日 第1潜水隊群 第5潜水隊 呉 三菱神戸 S61
潜水艦 SS584 なつしお 平成3年3月20日 第1潜水隊群 第5潜水隊 呉 川重神戸 S62
潜水艦 SS585 はやしお 平成4年3月25日 第1潜水隊群 第3潜水隊 呉 三菱神戸 S63
潜水艦 SS586 あらしお 平成5年3月17日 第1潜水隊群 第3潜水隊 呉 川重神戸 H1
潜水艦 SS587 わかしお 平成6年3月1日 第2潜水隊群 第6潜水隊 横須賀 三菱神戸 H2
潜水艦 SS588 ふゆしお 平成7年3月7日 第1潜水隊群 第3潜水隊 呉 川重神戸 H3
潜水艦 SS589 あさしお 平成9年3月12日 三菱神戸 H4 2000.3.9練習潜水艦TSS3601

基準排水量:2450t / 水中排水量:2750t
主要寸法 全長77m×幅10.0m×深さ10.5m×喫水7.7m
主機:ディーゼル2基メインモーター1基1軸, 出力:7200PS
速力:約12kt, (水中)約20kt
船型:完全複殻式涙滴型, 乗員:約75名
主要装備:魚雷発射管:6門


SS583はるしお 艦内配置
Pict_0628.



戻る TOPに戻る

新規作成日:2001年11月27日/最終更新日:2004年10月10日