小型船舶操縦士 小型船舶操縦士

小型船舶操縦士免許は、エンジンやモーターなどの動力を搭載した総トン数20トン未満の船を操縦するのに必要な資格。
免許を取得するには、海技従事者国家試験に合格しなければならない。
国家試験は、国土交通大臣より小型船舶操縦士試験機関の指定を受けている組織が実施している。
試験は、身体検査、学科試験、実技試験の3つがあり、全部の試験に合格すると合格証明書が交付され、この合格証明と必要書類を最寄の運輸局に提出して免許申請を行うと、免許が取得できる。
生涯免許であるが、5年毎に海技免状の更新が必要である。
制度上、海技免状であり、1993年頃までは、一般の規格の「海技免状」が発行されていたが、海洋レジャーの普及により、利便性の観点から、カードサイズのコンパクトな「海技免状」が発行されるようになっていた。
近年、水上バイクの普及により、5級小型船舶操縦士が加わっている。
2003年6月1日より、船舶職員法が変更となり、船舶職員および小型船舶操縦士者法となる。
同時に、種類と区分が大幅に変更となる。
旧1〜4級資格受有者には、対応する新1〜2級+特殊の資格が与えられる。

また、2004年11月1日より、限定が解除され、総トン数5トン未満という制限がなくなっている。
この措置により、従来の5トン限定の付されている免許受有者は、移行のための講習等を要せず、5トン以上の船にも乗ることができることとなっている。


1993年頃までの一般の規格の「海技免状」
A4サイズ程度のもので、ラミネートパックされており、3折りにする。
pass011. pass012.

1994年頃からの規格の「海技免状」
免許証サイズ程度のもので、ラミネートパックされている。
pass021. pass022.

2003年?頃からの規格の「海技免状」
免許証規格のもので、プラスチックカードになっている。
pass031.

船舶職員法の、小型船舶操縦士 資格区分(2003年5月31日まで)
免許の種類 船の大きさ 航行区域 取得年齢
1級小型船舶操縦士 総トン数20トン未満 20海里以上 満18歳以上
2級小型船舶操縦士 総トン数20トン未満 沿海区域および海岸から20海里以内 (約37q) 満18歳以上
3級小型船舶操縦士 総トン数20トン未満 平水区域および海岸から5海里以内 (約9q) 満18歳以上
4級小型船舶操縦士 総トン数5トン未満 平水区域および海岸より5海里以内 (約9q) 満16歳以上
5級小型船舶操縦士 総トン数5トン未満 湖・川および海岸より1海里以内 (約1.8q) 満16歳以上
湖川小馬力
5級小型船舶操縦士
(限定5級免許)
総トン数5トン未満
エンジン10馬力未満
湖・川および指定区域 満16歳以上


船舶職員および小型船舶操縦士者法の、小型船舶操縦士 資格区分(2003年6月1日〜2004年11月1日)
免許の種類 船の大きさ 航行区域 取得年齢
1級小型船舶操縦士 総トン数20トン未満 すべての水域 満18歳以上
1級小型船舶操縦士
(5トン限定)
総トン数5トン未満 すべての水域 満18歳以上
2級小型船舶操縦士 総トン数20トン未満 平水区域および海岸から5海里以内 (約9q) 満18歳以上
2級小型船舶操縦士
(5トン限定)
総トン数5トン未満 平水区域および海岸より5海里以内 (約9q) 満16歳以上
2級小型船舶操縦士
(湖川小出力限定)
総トン数5トン未満
エンジン20馬力未満
湖・川 満16歳以上
特殊小型船舶操縦士
水上オートバイ - 満16歳以上


船舶職員および小型船舶操縦士者法の、小型船舶操縦士 資格区分(2004年11月1日より)
免許の種類 船の大きさ 航行区域 取得年齢
1級小型船舶操縦士 総トン数20トン未満 すべての水域 満18歳以上
2級小型船舶操縦士 総トン数20トン未満 平水区域および海岸から5海里以内 (約9q) 満16歳以上
但し、16歳以上18歳未満の者は、18歳の誕生日の前日まで若年者限定として5トン限定が付される。
2級小型船舶操縦士
(湖川小出力限定)
総トン数5トン未満
エンジン20馬力未満
湖・川 満16歳以上
特殊小型船舶操縦士
水上オートバイ - 満16歳以上

水域の種類
Pict_0375.

すべての水域
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沿海区域および海岸から20海里以内 (約37q)
Pict_0384.

平水区域および海岸から5海里以内 (約9q)
Pict_0379.


小型船舶操縦士の試験
水上バイク
2馬力以下のエンジン付ミニボート
船艇探検(小型船舶(5t未満)/プレジャーボート)


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新規作成日:2003年2月9日/最終更新日:2006年2月9日