親善訪問と艦艇見学

艦艇の親善訪問の機会が増えてきました。

親善訪問の際、通常、艦艇の一般公開が行われます。
色々な事情で、実施に制約もありますが。

親善訪問は、訪れる艦艇としては、諸外国を訪問し、見聞きして、見分を広める事にあります。海軍さんの国際性はこういう所にあるのです。
また、訪問される側も、国内にいながらにして、外国の文化に触れる事が出来る、格好の機会です。

外務省、防衛庁、警備当局辺りが、警備上の事情を理由に、一般公開をさせない様に働く場合もありますが、これは、親善訪問の趣旨から見て、本末転倒でさえあり、主権侵害の要素も有ります。

艦艇公開時、パンフレットの配付や、グッズ販売がありますが、必ずしもパンフレットを用意していない場合も有ります。
また、グッズ販売に付いては、日本の税関当局が、課税手続の事情で、販売しない様に働く場合もありますが、これは、主権侵害の要素も有ります。
本来は、販売しない様に働きかけるのではなく、舷門で課税するのが、税関のお仕事です。
(これに関して、照会いたしましたが、半年経過しても、回答は有りません)

公開の範囲は、甲板上だけだったり、艦橋、あるいは、機関制御室に及ぶ場合もあります。
しかしながら、あくまで艦艇です。かの国の国防を担う艦艇ですから、当然秘密に属する事も多々あります。艦内を見せる事自体、大変な事でさえあります。 その判断は、かの国の主権に属する物です。
写真撮影に付いては、そう言った事情を良く理解しておく必要が有ります。
少なくとも、艦内撮影においては、現場乗員の了解を取っておく事が理想的です。
状況によっては、スパイ行為とみなされ、没収・拘束される場合もありえます。
あくまで、艦上は外国であり、日本の主権にありません。

外国の艦艇は、他国の港湾にあっても、その国家の法律が適用されます。
本来、艦上で事件が発生した場合、裁判権は艦長にあります。
ま、通常、日本の警察に引き渡すなどになるでしょうが。

外国艦艇寄港に関する情報流通事情


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新規作成日:2000年12月10日/最終更新日:2001年1月7日