軍事情報の専門家

軍事の専門家。軍事ジャーナリストなどとして、幅を利かせている向きがある。
しかし、軍事の専門家ってなんなのだろう。

一般に、軍事ジャーナリストが、そうだろう。
しかし、多くは、軍隊内部の直接の情報は扱った事はなかろう。
軍隊内部の直接の情報を扱う、すなわち、軍事組織の構成者、軍人、自衛官などが、それに当たるだろうか。
しかし、こういった人々は、守秘義務がある。
在職中はもとより、退職後も、職務上知り得た秘密を公開する事は許されない。
一部に、在職中の秘密情報のすっぱ抜きをする人もいるのだが、これも怪しい部分が有る。
秘密情報を事実のまま公開しているのか、何らかの誘導の為に行っているのか、不確定要素もある。

軍事ジャーナリスト、ジャーナリストとはそもそもなんなのだろう。
評論家、ライターなどが、その中心と思われている。
が、ジャーナリストは、広い意味では、情報の発信者、
すなわち、写真撮影、取材、調査、分析、編集、構成、出版、放送など、印刷、販売、通信技術部分を除くところが、その構成要素であろう。
従って、担当部分によっては、情報内容その物に、必ずしも詳しいというわけではなかろう。

軍事と一言で言っても、戦略、戦術、陸、海、空、など多岐に渡る。
海軍の範囲でも、艦艇、航空機、の分野も有る。
海上自衛隊の隊員といえども、航空機担当であれば、艦艇経験は乏しい。

最近では、カメラマン、記者、など、必ずしも限定されておらず、複合化が求められていす。
撮影、取材し、記事にまとめてディストリビュートさせる事が求められる。

しかし、中には、適当な説明のみで写真だけを持ってきて、放ってある人もいる。
「艦が写っていれば、何でも良いだろう。それがいつ写したかなど、誰にも分からないから、リムパックとでも書いておけば平気。」みたいなものにはまいってしまう。
写っている艦艇から、その作戦に参加しているかどうか、該当の作戦時には、建造されていないなど、さまざまな事は調べれば分かってくるのである。
カメラマンの主張としては「整理し、調査する手間暇は、費用対効果にあわない」らしい。
しかし、だからと言って、いい加減な情報を掴まされたのでは堪らない。


また、解説者によっての要素も有ろう。
T氏などの様に、自分の主観で言いきってしまう人。
E氏の様に、不確定要素を勝手に断言せず、一般論にしようとする人。
など、人によってもさまざまである。

媒体側のニーズもある。
センセーショナルに言い切ってしまうほうが、迫力がある。
「ロシアには、稼動艦艇は2隻しかない!」といえば、ソ連に比べて急激に弱体化した事が分かる。
要素を並べただけでは、迫力に欠ける。
「ウラジオストクには2隻常時稼動で、更に2隻整備途上があって・・・」と続くと、聞いているうちに、何がどうなっているのか分からなくもなる。しかし、よく分析すれば、正確な情報でもある。
ドキュメント番組や、週刊誌などでは、単発のインパクトを求める傾向が有り、その情報の真偽がどうであれ、後に責任を持っていない傾向がある。
従って、受け手としては、安易に信じない事も必要である。

報道側の要素もある。
例えば、艦船に特化したK社などは、会社、スタッフが特化しているから、情報の蓄積も有り、チープなミスも少ない。
これに比べて、最近、艦艇の特集を組む出版社は、ノウハウの蓄積がない。
担当者の能力が、結果に直結する。
残念な事に、日本人には船舶に関する素養が乏しい。
従って、船舶自体の事項に対して、チープなミスも多発する。

もちろん、一般報道の記事でも、軍事・艦船専門の部署の蓄積がないところは、大手新聞社といえども、担当記者の能力が、そのまま記事に反映する。
「各国の戦艦」「海上保安庁の艦艇」「海上自衛隊の巡視船」など、何ら気にならない記事が目立つ。



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新規作成日:2002年5月28日/最終更新日:2002年5月28日