中南米日系移民の強制連行

「中南米日系移民の強制連行」
2005.6.12 NHKで、「中南米日系移民の強制連行」に関する番組をやっていた。
番組である以上、ある程度の視点もあるだろうし、当方が他の資料により検証したものでもないが・・・。

第二次世界大戦中に、アメリカ政府の主導により、ブラジル、アルゼンチンを除くほとんどの中南米諸国において、日系移民の強制連行が行われたという。

強制連行というと、一説によると日本政府による朝鮮人強制連行の問題があるのだが、こちらの場合は、労働力としての側面もある。
が、「中南米日系移民の強制連行」はそうでもないようだ。

要は、日系人に対する過度の反応から、人権無視、非合法、に、排除したといえる。

当初は、日系人社会の有力者を、後に、捕虜交換のための要員として、数千人もの日系人を強制連行している。
手口は複雑で、アメリカ政府は、中南米諸国に対して、援助と引き換えに、日系移民の強制連行をさせる。
移送の船に載せる際には、適法な渡航手続きを取らず、為に、アメリカ本土到着時に、不法入国者として逮捕するという。
いわゆるでっち上げに他ならない。

レーガン政権時代、米国籍日系移民に対する強制連行問題は、一人20000ドルの賠償とともに解決された。
が、「中南米日系移民の強制連行」に関しては、米国籍がないとして対象外とされた。
その後、訴訟等により、合衆国政府の謝罪と、一人5000ドルの賠償とともに解決されることとなった。
金額が僅かとなったのは、合衆国政府の懐具合による事情によるという。



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新規作成日:2005年6月12日/最終更新日:2005年6月12日