「国産」の意味

MADE IN JAPAN といえば、1950年代までは「安かろう悪かろう」の代名詞だった。
輸出先の国での評価はもとより、国内においても「舶来品」という言葉があるように、外国製品にはかなわなかった。

が、高度成長期以降、MADE IN JAPAN といえば世界的品質を誇るまでになっている。

対して、MADE IN CHINA など、東南アジアや中南米の製品は、「安かろう悪かろう」の代名詞になっている。

艦艇に搭載している兵器を見ても、例えば「インドの国産といったところで、ロシアのコピーでしょ」という見下した評価をする。

では、わが国のSSM1Bは、パープーンのまねっこではないのか。
いや、外観と機能は似ていても独自開発で・・・、と国産の価値を強調する。

ならF15Jは国産といっても、アメリカの設計じゃないの??

製品の設計、製造というのは、いまや色々な形態がある。
ましてやグローバル化した今日、単一国家の純国産の製品など存在しない。

現代において、MADE IN の記載国は、単に最終組立のみを表示しているに過ぎない。

まねっこと簡単に言うが、まねしてモノにするのは、実は大変な技術力でもある。

外国で設計製造されたものを、国産化する場合にも、いくつかの形態がある。
簡単なのは、部品を輸入して、組み立てる、ノックダウン方式。
これとて、例えばプラモデルを組み立てる場合でも、違う人が作れば見栄えも変るように、製品の性能は差が出てしまう。
(部品の付けマチガイ、紛失、ランナーの処理など、経験した記憶も多いだろう)

設計書を輸入し、部品などは独自に製造する、ライセンス生産というものもある。
嘘かまことかは定かではないが、冷戦時代に、アメリカのB727か、イギリスのVC10だかの図面をソ連がこっそり取得し、ツポレフが国産したのだが、形は同じように作れても、材質の品質が劣り、強度を保つためには厚みが増し、出来上がったエンジンは重くて、地上においた場合、後部がしりもちをついてしまうから、着陸後は尾輪を下ろして支えているという、まことしやかな話がある。

また、太平洋戦争末期に、わが国で、橘花というジェット機を飛ばしたが、これはドイツのメッサーシュミットの図面を参考にしている。
仮にも実際に飛んでいる飛行機の図面があれば、まったく一から考えるよりは早いことは言うまでもない。
しかし、戦争中の資源の乏しい混乱期、それを参考にモノを作り上げる技術力は、それなりのバックボーンがなければ出来たものではない。

まねをしたからといって、同じ品質に仕上げるのは、それなりの技術力がないと出来ない芸当なのである。




戻る TOPに戻る

新規作成日:2007年4月15日/最終更新日:2007年4月15日