フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の問題点

ネット検索をすると、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』がよくヒットする。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』は、その引用等をフリーとしている、ネットの百科事典である。
が、実は問題点も多い。

引用等をフリーとしているが、その内容はどうかというと、主催者の意図とは別に実体はいい加減だ。
要するに、参加者が自由に作成している都合上、独自調査ではなく、単なる転載が少なくない。
まあ、百科事典並の内容であるなら、これを参加者が独自に著作できるわけがないといっても過言ではないだろう。
概して、雑誌などの転載再構成が少なくない。
実際、当方のホムペも、丸々コピペされた事があった。
当然のことながら、原著作者に権利があるわけで、これを転載して、フリーというのは問題が大きい。

作成に当たっては「他のウェブサイトや書籍などから文書や画像を無断で転載・コピーしないでください。著作権の侵害は犯罪です。」という注意事項が明示されているが、とてもこれを理解しているとは思えないのが実情だ。
著作権そのものを理解できていない参加者が多い以上、注意事項も馬の耳に念仏で、意味を持たない。
結果、印刷物の百科事典の代わりに参照して理解する分には良いとしても、フリーとして引用できなければ、主催者が意図する、フリー百科事典としての価値を持たない状態となってしまう。


また、参加者が自由に作成している都合上、情報の精度が保たれていない。
印刷物の百科事典の場合、出版社が校正を含めて責任持っている。
が、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』は、参加者が主体となっているため、書く人の水準に依存するままだ。
例えば「海上保安庁の巡視船の一種である。」等の記載があるが、「海上保安庁の巡視船の一隻である。」べきだろう。
「現時点でのものである」と記載してあっても、書いた人は「書いた時点」のつもりかもしれないが、読む人にとっては、その「書いた時点」が明確となっていなければ、いつのことかわからない。


その意味では、短絡的な参照としての参考レベルであって、仕様には限界があるというのが実体だ。





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新規作成日:2009年4月28日/最終更新日:2009年4月28日