北海道・羅臼漁協所属の漁船2隻がロシア国境警備隊から銃撃を受けた事件

北方領土の国後島沖で北海道・羅臼漁協所属の漁船2隻がロシア国境警備隊から銃撃を受けた。
これに対して、北海道知事が「いかなる理由があっても銃撃は許されない」と。

また、平野博文官房長官は、1日午前の記者会見で、北海道羅臼町の羅臼漁協所属の漁船2隻がロシア国境警備隊のヘリコプターから銃撃された事件に関し、1月30日に上月豊久駐ロシア臨時代理大使からロシア外務省のガルージン第3アジア局長に対し、口頭で厳重抗議したと明らかにした。
抗議は
・ロシア側の対応は人命損失につながりかねず不適切
・領土問題での日本の立場、北方四島周辺における安全操業協定の趣旨をないがしろにする行為につながりかねない
・再発防止の徹底を求める
との内容らしい。
平野氏は「言い分が日露双方で違うので検証しなければならないが、銃撃で船体に被弾するのは極めて人命にとって問題だ」と述べた。

確かに人命は尊重されなければならない。
が。。。

では、北海道知事の管理下にある北海道警察職員が、拳銃武装しているのはどういう正当性があるのだろうか。
船体への銃撃と異なり、拳銃の使用は、人体に直接的ダメージを与えることが前提だろう。
海上保安庁が、北朝鮮の工作船を銃撃したことも、許されないとするのだろうか。

人命尊重の趣旨はわかるが、あまりにも思いつきの人気取りで違和感を感ずる。

この事件に対して、外務省は、ロシアに対して抗議をしているのだが。。。
泥棒で警察に検挙された子供の母親が、警察を暴力だとわめいている姿と何か差があるのだろうか。
国際的な赤っ恥もいいところだ。

その点、北朝鮮は、わが国に対して、海上保安庁の銃撃に対する抗議はしていない。


2隻の漁船は、被弾した穴の一部を埋めたり、弾痕の周囲に漁具を置くなどしていたことが羅臼海上保安署と道の調べで分かっている。
海上保安庁は銃撃された事実を隠そうとした可能性もあるとみて調べているようだ。

問題の漁船は、制限水域内での操業を主張していたが、2隻の漁船位置管理システム(VMS)の記録のうち、銃撃があったとみられる時間帯に数時間の空白があるという。
推測で言うのもなんだが、実にわかりやすい。
違法操業の記録を残さないために隠ぺい工作をした以外の合理的理由があるのだろうか。
漁民の苦労もあるのだろうが、違法操業を放置して、被害者面する姿勢はどうなんだろうか。

羅臼漁業協同組合 直営店に、海鮮工房というのがあるが、ここの商品は、そういった密漁品でない証明はあるのだろうか。


生活のためというなら、ソマリアの海賊も正当化されてしまう。


銃撃は確かに物騒だが、何も闇雲に撃ってきたわけでもないだろう。
犯人の人権を尊重し、申し訳なさそうに取り締まるのは、日本の一部の公安組織だけだろう。
怪しいものには警告し、無視すれば射撃というのは、得体の知れない相手から守るための当たり前の姿だ。




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新規作成日:2010年2月4日/最終更新日:2010年2月4日