99.10.5夜、警察活動の特番を見て

99.10.5夜、警察活動の特番が有った。
日夜、公共の為に活動している姿も、そこにはあった。
しかし、相変わらず「おい、こら」など、旧態依然とした傲慢な態度も見かけられた。

特に、それが、神奈川県警の物であると、取り締まりそのものの適法性をも疑わせてしまう。
神奈川県警のものは、コンサートチケットのダフ屋取り締まりだった。
ダフ屋。チケットを高額に売りさばき、暴力団の資金源になる事が問題で、取り締まる条例がある。
しかし、コンサートに行きたくても、チケットが無い人たちにとっては、救いの神ではなかろうか。
「チケットを高額に売りさばく」しかし、買えなかったチケットが手に入ると言えば、市場原理から、プレミアムが付くのも当然だし、まして売りつけられているわけではなく、市場のニーズによって存在している物だ。
−私は彼らから、見たくも無いコンサートのチケットを売りつけられた事は一度もないが、警察官と称する物に、不必要に付きまとわれた事はしばしある−

今回映像の中で特に問題と思ったのは、チケットを買った側を、かなり強制的に立件の為に協力させていた姿だ。
「コンサートは見せてやるから」などと警察官が発言していたが、ちと問題ではなかろうか。

チケットを持っているから、コンサートが見れる。
警察がチケットを供給してくれたわけではない。
自分のお金で、現場調達の努力をして、チケットを手に入れたわけだ。
そして、チケットを供給してくれた「恩人」を犯罪者にしろと、強制する。
ダフ屋行為がなぜ犯罪なのかは何ら説明が無いし、買った側に「協力しないとコンサートを見せない」ような脅迫もする。
こういう図式は、警察に対する信頼に何ら寄与しない。
暴力団と言うと恐ろしく聞こえるが−確かに恐ろしい部分も有るのだが−ダフ屋と言う部分で見た場合、無許可営業が違法と言う面は有っても「市場ニーズに合致した商売」であり、利用者にとっては、喜ばれる存在だ。
対する神奈川県警は、写真で女性を脅迫したり、拳銃で脅迫、暴行を加えるなど、「国民の生命、財産」に危害を加える、恐ろしい存在だ。
「国民の生命、財産」を守る。これは警察活動の基本だ。少なくともダフ屋は、「国民の生命、財産」に直接的な危害を加えないし、市民の行楽に寄与さえしている。
神奈川県警などの一連の不祥事は、明らかに「国民の生命、財産」に直接危害を及ぼしている。

番組でコンサートのチケットを買っていたのは、少女たちだった。
ダフ屋は、少女たちの、コンサートを見たいと言う希望をかなえる、天使のような存在だ。
が、最近発覚した、多くの警察官の痴漢。まさに女性の敵ではなかろうか。
どちらが市民の敵か味方か。共感を呼べる姿かを、よく考え直す必要が有るだろう。

今回の番組を見て、と言うより警察活動そのものに付いてだが、日夜努力している姿も見られた半面、みずからの犯罪を浄化せず、単に警察権力を振り回すだけの姿が強く印象に残った。

この文章の中には、一部「事実と異なる部分」も存在する。
これば、文章を長々と細かく記載されていない為(一部割愛して、導いている)に、正確な解釈を妨げ、悪く誤解してしまう部分を含んでいる。
こういった物を「歪曲させる」とか「事実と異なる」と言うが、神奈川県警の発表のような物は、解釈の如何に関わらず「嘘」なのだから、これは「事実と異なる」のではなく「虚偽」であり、異質な物である。

補足
99.10.6夕方 警視庁愛宕警察署窓口での照会において「正確な所は法律に照らさないと判らない」とした上で「ダフ屋行為は、原価を上回る価格でチケットなどを路上で販売し、差額を利益として得、被害を発生させるもの」と言う事で、「古物商はその営業許可を受けた上で店頭で取引している」ので、問題なく、また「チケットなどの路上転売自体、古物商の営業許可は出ない」らしい。
更に、余ったりしたチケットを「原価を超えて譲渡する事は、利益を得る為、抵触する」らしい。
従って、陸上自衛隊の総合火力演習のチケットがプレミアム価格で取引されているとすれば、非売品に対して販売価格が発生しているので問題が有るらしい。

警察関係者の方へ。
このサイトは、何も警察官の悪口を並びたてることが趣味のサイトではありません。
しかしながら、昨今の状勢を見ると、もはや、自浄作用が無いこの現実、インターネットと言う、公共メディアでの力を借りることにより、国民の信頼を回復する戒めとなることを期待する物です。


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新規作成日:1999年10月6日/最終更新日:1999年10月6日