自転車三人乗りの是非

自転車はもともと二人乗りは禁止されている。
が、街中では、前後に子供を乗せた自転車をよく見かける。

事故を考えると危険極まりない。

そのため、2008年、公安当局では、罰則規定の強化などに乗り出す方針を出した。

と、母親らから反対の声が上がり、対策を検討するらしい。
公安当局では、安全な設計の自転車に限り、三人乗りを認める方針で、メーカーにも協力を求めるという。

母親らの主張は、子育てのためには必要だという。
ベビーカーや子供の手を引いていては、移動時間や距離、労力が負担となるという。

確かに、少子化対策を言うなら、考慮はすべきかもしれない。

が、それは、自転車の構造の問題にはとどまらない。

そもそも、
前に乗せればハンドルの操作性を悪くなる。
後ろに乗せれば、安定性が悪くなる。
重心が高くて安定性が悪い。

などのほか、全体重量が広範囲に増えるため、安定性が悪くなり、また、操縦性が落ちるのは、解決しきれないだろう。
また、運転するもののモラルも問題だ。

そもそも、一人であれば起きないような事故も起きてしまう。
その場合の損害も、一人ではなく、三人となる。
本来起きないかもしれない事故が、死者三人となってしまうケースを想定すべきだ。
事故というものは、どちらか一方の責任だけで起きることは稀だ。
その意味では、三人乗りの自転車の側の責任を重く考える必要がある。

すなわち、免許制度や、事故の場合の自己責任の認識だ。
それが確保できなければ、合法化された事故犠牲者の数が急増され、それこそ、少子化問題の解決も危うくする。




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新規作成日:2008年3月5日/最終更新日:2008年3月5日