ドラマ「ビューティフルライフ」を見て思う事

常盤貴子と木村拓也がドラマ「ビューティフルライフ」をやっている。
東京では、TBS・6チャンネルで日曜夜9時からやっている。
正直言って、過度の人気のキムタクは、かつて好きにはなれなかった。

単に、キムタクの人気で視聴率を稼ぐねらいが有るかも知れない。
しかし、その内容は、心を打たれる。

要は、車椅子の少女常盤貴子の苦難と、青年木村拓也の恋愛ドラマではある。
しかし、車椅子の置かれた社会環境の厳しさはドラマの随所に現れる。

「バリヤフリー」最近叫ばれてるが、その実お寒い限りだ。
段差がなければそれで良いと言うものも少なくない。自力で車椅子を動かす事をホントに考慮しているとは思えないものも多々有る。勾配35%なんか、戦車の登坂能力さえ要求している。
通路の確保、荷物の置き方など、少し気配りをすれば判りそうなものだ。

かく言う私も、けして偉そうに言えるほどの認識も理解もしていない。
それは、その立場になってみないと判らないと言う事でもある。
しかし、気がつかない部分は、こういった外部からの刺激により、認識して行く事も必要だ。

例えば今いる地点で、車椅子に座っていたとしよう。ここから外へ出るだけでも、不可能に近い状況ではなかろうか。
車椅子のスペース、通路帯の幅、段差 などなど。電気やエレベーターのスイッチすら、高さを考慮しているわけではない。
勿論、これが自宅ならば、自分の環境に合わせるだろう。

では、表へ出てからはどうだろう。
歩道の構造なんか、決してバリヤフリーになんかなっていない。
健常者にとって全く何事もない3センチの段差は、車椅子にとってベルリンの壁よりも高く厳しいものである。

心無い警察のレッカー移動など、今日の警察の現況からして、ドラマの設定だけとは言い難い。

他の視聴者がこのドラマをどのように見ているかは判らない。また、障害者の方々が快く思っていない部分も多々有るかも知れない。
しかし、私が見るところ、毎回訪れる障害による苦難の姿、これは社会に訴えてあまりあると思っている。


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新規作成日:2000年2月7日/最終更新日:2000年2月7日