ssbn 世界の潜水艦 アメリカ合衆国 U.S.A. ss

本項は 「現代の潜水艦」掲載用として整理したものをもとに掲載しており、更新なき場合、2001年7月のデータにもとずいています。


第二次世界大戦後、冷戦時代の西側の雄として、強大な軍事力を確保しつづけているアメリカ海軍では、核抑止力としての、原子力弾道ミサイル潜水艦と、一般作戦用の原子力潜水艦を多数整備している。戦後、原子力潜水艦ノーチラス就役以後、原子力潜水艦の建造に集中し、実験潜水艦アルバコアにより、革新的な涙滴型艦型を導入した。以来、水中高速、静粛性に心血を注ぎ、シーウルフ型の建造に至ったが、巨額の建造費と、冷戦終結により、新たな計画へと転換している。潜水艦の建造国ではあるが、戦略的見地から、輸出は行われていない。地勢的には、太平洋と大西洋の両洋に面しているが、世界の警察官を標榜するアメリカ海軍の潜水艦は、インド洋、地中海、北極海にまで、その活動範囲は及んでいる。2001年5月時点で航海中の潜水艦は18〜20隻、作戦行動中は6〜12隻とNAVNEWSで発表されている。
原子力弾道ミサイル潜水艦は、バンゴールとキングスベイを基地として哨戒体制を整えている。原子力攻撃型潜水艦は、バンゴール、グロトン、キングスベイ、ノーフォーク、パールハーバー、サンジェゴ、ポーツマスなどを母港としている。
支援艦艇としては、潜水母艦2隻があり潜水艦乗員の支援任務についている。また、潜水艦専用の浮船渠も保有されている。
救難体制は、主としてDSRVによるもので、当初はピジョン型救難艦に搭載運用されていたが、目下専用の母艦は無く、必要に応じて空輸され、現場海域で潜水艦やサルベージ母船などにより運用される。また、レスキューチェンバーも維持されている。アメリカ海軍の潜水艦救難体制は、NATOを始め同盟国に対しても責任を持っており、適宜共同訓練も行われている。
潜水艦メーカーは、ニューポートニューズ社と、エレクトリックボート社である。
また、潜水艦リサイクル・プログラム(SRP/Submarine Recycling Program)により、廃棄艦の原子炉を含む的確な処理がなされている。


原子力弾道ミサイル潜水艦 オハイオ型 (SCB 304)
ポラリス型原子力弾道ミサイル潜水艦の最終発展型として、設計建造された第4世代の原子力弾道ミサイル潜水艦。SLBMトライデントミサイルを24発搭載している。旧ソ連のタイフーン級が出現するまでは、世界最大の潜水艦であった。搭載ミサイルは、当初トライデントC4(射程4000浬)であったが、逐次トライデントD5(射程6500浬)に換装されている。また、STARTU条約に従い、一部の艦は、トマホークSLCM搭載艦への転用が計画されている。
16,764t(水上) 18,750t(水中) 25kt(水中) 250 170.69 x 12.80 x 11.13 24/SLBM 4/533mm 魚雷発射管 (有線誘導魚雷.) 原子炉1基 1軸 15(士官) 148(下士官・兵)
◆ SSBN オハイオ型 18
SSBN 726 OHIO 1981
SSBN 727 MICHIGAN 1982
SSBN 728 FLORIDA 1983
SSBN 729 GEORGIA 1984
SSBN 730 HENRY 1984
SSBN 731 ALABAMA 1985
SSBN 732 ALASKA 1986
SSBN 733 NEVADA 1986
SSBN 734 TENNESSEE 1988
SSBN 735 PENNSYLVANIA 1989
SSBN 736 WEST VIRGINIA 1990
SSBN 737 KENTUCKY 1991
SSBN 738 MARYLAND 1992
SSBN 739 NEBRASKA 1993
SSBN 740 RHODE ISLAND 1994
SSBN 741 MAINE 1995
SSBN 742 WYOMING 1996
SSBN 743 LOUISIANA 1997
SSBN726 OHIO 型
SSGN726 OHIO 型

原子力攻撃型潜水艦 ベンジャミン・フランクリン型
当初第三世代のSSBNとして建造され、ポラリス、ポセイドンSLBMを搭載し、長く戦略パトロールの任についていたが、順次オハイオ級と交代し、本艦など2隻が、SLBMを下ろし、SEALS母艦機能を付与され、現在、本艦1隻が現役にとどまっている。SLBMサイロは全廃(ミサイルサイロの閉鎖)され、セイル後方に、SEALS用の格納筒が搭載されている。
7,350t(水上) 8,250t(水中) 15kt(水上) 25kt(水中) 300 129.54 x 10.05 x 9.0 4/533mm 魚雷発射管 (有線誘導魚雷) 原子炉1基 1軸 14(士官) 130(下士官・兵) 67(SEALS)または100(海兵隊)
◆ SSN ベンジャミン・フランクリン型 1
SSN 642 KAMEHAMEHA 1965
SSN640 BENJAMIN FRANKLIN 型

原子力攻撃型潜水艦 スタージョン型
約8年に渡り37隻が建造された涙滴型潜水艦。第一世代の量産原子力潜水艦。前期型と、全長を延ばした後期型に別れる。既に1隻を除いてすべての艦が退役している。SSN683 Parcheは、海底からの物品回収などの特殊任務用の改装が加えられている
6,140t(水上) 7,140t(水中) 15kt(水上) 30kt(水中) 400 119.79 x 9.65 4/533mm 魚雷発射管 (有線誘導魚雷) 原子炉1基 1軸 14(士官) 133(下士官・兵)
◆ SSN スタージョン型 1
SSN 683 PARCHE 1974
SSN637 STURGEON 型

原子力攻撃型潜水艦 ロサンゼルス型 (SCB 303)
約20年の長期間に渡り62隻が建造された潜水艦。それまで涙滴型から、魚雷型に近い船体となった。第二世代の量産原子力潜水艦。一部の艦(32番艦以降)では、艦首のソナーと、魚雷発射管室の間の隙間に、トマホークVLSを装備している。また、40番艦以降は、北極海などの氷壁を破って浮上する必要から、セイルの潜舵を排し、艦首へ取り付けている。本級の後期艦からは、新造時からサブロック対潜核爆雷の搭載が廃止された。1991年の湾岸戦争において、ペルシャ湾内の海面下から、トマホーク巡航ミサイルの発射も実施したとされている。
就役年が艦番号順になっていないが、これは数隻毎に2つの造船所に、割り当てたためである。既に一部の艦の退役が始まっている。同型を含めてアメリカ海軍の攻撃型原潜は2001年初頭現在55隻を数える。
6,080t(水上) 6,927t(水中) 30+kt.(水中) 450 109.73 x 10.06 x 9.75 12/VLS(SSN719以降) 4/533mm 魚雷発射管 (LAM. SSM, 有線誘導魚雷, 機雷) 原子炉1基 1軸 14(士官) 127(下士官・兵)
◆ SSN ロサンゼルス型 51
SSN 688 LOS ANGELES 1976
SSN 690 PHILADELPHIA 1977
SSN 691 MEMPHIS 1977
SSN 698 BREMERTON 1981
SSN 699 JACKSONVILLE 1981
SSN 700 DALLAS 1981
SSN 701 LA JOLLA 1981
SSN 705 CITY OF CORPUS CHRISTI 1983
SSN 706 ALBUQUERQUE 1983
SSN 707 PORTSMOUTH 1983
SSN 708 MINNEAPOLIS-SAINT 1984
SSN 709 HYMAN G RICKOVER 1984
SSN 710 AUGUSTA 1985
SSN 711 SAN FRANCISCO 1981
SSN 713 HOUSTON 1982
SSN 714 NORFOLK 1983
SSN 715 BUFFALO 1983
SSN 716 SALT LAKE CITY 1984
SSN 717 OLYMPIA 1984
SSN 718 HONOLULU 1985
SSN 719 PROVIDENCE 1985
SSN 720 PITTSBURGH 1985
SSN 721 CHICAGO 1986
SSN 722 KEY WEST 1987
SSN 723 OKLAHOMA CITY 1988
SSN 724 LOUISVILLE 1986
SSN 725 HELENA 1987
SSN 750 NEWPORT NEWS 1989
SSN 751 SAN JUAN 1988
SSN 752 PASADENA 1989
SSN 753 ALBANY 1990
SSN 754 TOPEKA 1988
SSN 755 MIAMI 1990
SSN 756 SCRANTON 1991
SSN 757 ALEXANDRIA 1991
SSN 758 ASHEVILLE 1991
SSN 759 JEFFERSON CITY 1992
SSN 760 ANNAPOLIS 1992
SSN 761 SPRINGFIELD 1993
SSN 762 COLUMBUS 1993
SSN 763 SANTA FE 1994
SSN 764 BOISE 1992
SSN 765 MONTPELIER 1993
SSN 766 CHARLOTTE 1994
SSN 767 HAMPTON 1993
SSN 768 HARTFORD 1994
SSN 769 TOLEDO 1995
SSN 770 TUCSON 1995
SSN 771 COLUMBIA 1995
SSN 772 GREENEVILLE 1996
SSN 773 CHEYENNE 1996
SSN688 LOS ANGELES 型

原子力攻撃型潜水艦 シーウルフ型
最新鋭の原子力攻撃型潜水艦。ロサンゼルス級を改良し、もっとも強力な装備を持つ潜水艦として設計された。しかし冷戦構造の崩壊により、あまりにも建造費の高価な本艦の有用性が薄れたため、3隻の建造で、やや廉価な新型潜水艦へ移行した為、第三世代の量産原子力潜水艦に成りえなかった。アレイソナーを装備し、兵器搭載量(魚雷など50本)も格段に向上している。兵器搭載量を増加させたのは、長期連続行動を可能ならしめるためである。一般に、同級艦には、同じ系統の艦名が付与されるが、本型は、Seawolf(海中動物),Connecticut(州名),Jimmy Carter(人名)と、三者三様の艦名が付与された。SSN21とは、計画時に21世紀を担う潜水艦と言う意味が込められていたが、艦番号にそのまま採用された。最終艦ジミー・カーターは途中で特殊部隊輸送用に設計変更がなされ、2004年就役予定となっている。
7,467t(水上) 9,137t(水中) 35+kt(水中) 600 107.60(SSN 23: 115.83) x 12.20 x 10675 8/673mm 魚雷発射管 (LAM, SSM, 有線誘導魚雷, 機雷) 原子炉1基 1軸 12(士官) 121(下士官・兵)
◆ SSN シーウルフ型 2 (+ 1)
SSN 21 SEAWOLF 1997
SSN 22 CONNECTICUT 1998
SSN 23 Jimmy Carter 2001就役予定
SSN21 SEAWOLF 型

原子力攻撃型潜水艦 ヴァージニア型
2004年の一番艦完成を目指して建造が進められている、最新鋭の潜水艦。シーウルフ型が、高性能ではあるが、極めて高価となった為、冷戦後の新たな状況を踏まえた、経済的な艦として。設計建造されている。SSN21 SEAWOLF 型の後継ではあるが、艦番号には、SSN688 LOS ANGELES 型の続きであるSSN774が付番された。また、艦名には州名が採用され、4番艦(計画中)は、ノース・カロライナを予定している。
7,800t(水中) 35kt(水中) 400* 114.91 x 10.36 x 9.30 12/VLS 4/533mm 魚雷発射管 (LAM. SSM, 有線誘導魚雷, 機雷) 原子炉1基 1軸 14(士官) 120(下士官・兵)
◆ SSN ヴァージニア型 0 (+ 30)
SSN 774 VIRGINIA 2004就役予定
SSN 775 TEXAS 2005就役予定
SSN 776 Hawaii 2007就役予定
SSN 777 North Carolina 2008就役予定
SSN 778 2010就役予定
SSN 779 2010就役予定
SSN 780 2011就役予定
SSN 781 2011就役予定
SSN 782 2012就役予定
SSN 783 2012就役予定
SSN 784 2013就役予定
SSN 785 2013就役予定
SSN 786 2014就役予定
SSN 787 2014就役予定
SSN 788 2015就役予定
SSN 789 2015就役予定
SSN 790 2016就役予定
SSN 791 2016就役予定
SSN 792 2017就役予定
SSN 793 2017就役予定
SSN 794 2017就役予定
SSN 795 2018就役予定
SSN 796 2018就役予定
SSN 797 2018就役予定
SSN 798 2019就役予定
SSN 799 2019就役予定
SSN 800 2019就役予定
SSN 801 2020就役予定
SSN 802 2020就役予定
SSN 803 2020就役予定
SSN774 VIRGINIA 型

原子力攻撃型潜水艦 新型
ヴァージニア型の後継として計画が進められている。計画案のひとつでは、やや平べったい宇宙船に近い艦容も提案されている。
◆ SSN 新型 0 (+ 3)
SSN 804 2021就役予定
SSN 805 2021就役予定
SSN 806 2021就役予定

深海調査潜水艇 NR1型
小型原子炉の試験艦として建造された。現在深々度における、装備品の試験や、海洋調査の任務にあたっている。
366t(水上) 394t(水中) 4.5kt(水上) 3.5kt(水中) 724 44.44(41.45 wl) x 3.81 x 4.60 原子炉1基 2軸 3(士官) 8(下士官・兵) 2(技師)
◆ SSAN NR1型 1
NR-1 1969
NR-1

支援潜水艦 タング型
1978に退役後、イラン海軍に売却されたが、イラン革命により契約が破棄され、その後、海中音響標的として、就役している。
2,050t(水上) 2,700t(水中) 15.6kt(水上) 18.3kt(水中) 200* 87.50 x 8.33 x 5.70 8/533mm 魚雷発射管 艦首6/艦尾2 ディーゼル 3基2軸
◆ SSA タング型 1
TROUT 1952

深海調査潜水艦 ドルフィン型(SCB 207)
当初の任務は、深々度における装備品の試験であったが、海洋調査の任務も付与されている。同型艦はない。また、イスラエルの同名の型とは、全くの別物である。
861t(水上) 950t(水中) 7.5kt(水上) 15kt(水中) 915 50.29 x 5.92 x 4.9 ディーゼル 2基1軸 7(士官), 20(下士官・兵)
◆ SSA ドルフィン型 1
AGSS 555 DOLPHIN 1969
AGSS555 DOLPHIN

深海潜水艦救難艇 DSRV ミスティック(Mystic)型
深海救難艇(DSRV)は、対圧カプセルを連結した小型深海潜水艇で、海中を自航し、潜水艦の脱出ハッチに接続し、乗員を乗り移らせ、海中の事故潜水艦乗員の救助に当たる。レスキューチェンバーによる救助方法より、効率的かつ、多局面での救難を可能としている。通常は、潜水艦救難母艦に搭載されるが、空軍のC5による空輸も可能である。
レスキューチェンバーによる救助方法では、救難艦が沈没潜水艦の真上に正確に定位し、作業する必要があるが、深海救難艇(DSRV)による場合、深海救難艇(DSRV)の自航能力により、自在に沈没潜水艦に接近、接続できると言うメリットがある。
尚NATO諸国の救難体制の一部もになっており、NATOの統一規格が定められている。
30t(水上) 38t(水中) 4.2kt 1670(最大) 670(運用) 15 x 2.4 電池式電動機1基1軸 4 24(救助要員)
◆ DSRV 深海救助艇 2
Mystic
Avalon
DSRV1 Mystic 型

潜水艇 SEAL輸送型
SEAL搬送用の、ASDS(Advanced SEAL Delivery System)として、2001年の1番艦の就役に向け、建造が進められている。
55t(水上) 60t(水中) 8kt(水中) 100* 19.81 x 2.44 電池式電動機1基1軸 2 8 (特殊潜水要員)
◆ LSDV Mk VIII水中員輸送型 10

潜水艇 Mk VIII水中員輸送型
SEAL搬送用の小型潜水艇でSDV(Swimmer Delivery Vehicles)とよばれる。大型潜水艦のDDSドライデッキシェルターに格納されて、目的地付近まで運搬される。
◆ LSDV SEAL輸送型 0 (+ 6) 2001就役予定

Large Scale Vehicle 2 - LSV 2
全長33.83m、排水量205tの、無人潜水艇で、各種研究に使用されている。


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新規作成日:2003年2月15日/最終更新日:2003年2月15日