運動会のかけっこ

運動会、それ以前に、体を動かすことが嫌いだった私は、なんで「体育」なんて時間があるのか不思議でならなかった。
大体、同級生とはいえ体操着に着替えるなんて行為すら、貞操観から信じがたい^^。
従って、雨で中止をどれほど望んだことか。
それが順延だった場合、恨み言だが。

さて、その中で必ずあるのが、徒競走。かけっこである。
もちろん、私はビリッケツ。

ただ、早生まれの私には、ひとつの言い訳があった。
小学校は年度ごとの学年単位であるから、四月生まれから翌三月生まれまでが一学年になるが、通算では最大一歳の差がある。
すなわち、9歳と10歳といえば、一学年違いとも言えるし、身長差で言えば一割違う。
体力の差が歴然としていても当然だ。

さて、小学校高学年のとき、通常なら単純に出席番号順か身長順で走っていたものが、これでは、遅い人は常にビリて可愛そうだという事で、予選成績順となった。
がぜんやる気のあった者もいるのだが・・・。
このなかで、一番ビリッかすの組でも、誰かはビリになる。
そう、元来学年の中でもともと一番遅い人はいるもので、その子は、どの組み合わせでもビリになる。
そうなのだ、もし、早い子と同じチームでビリになっても、それは力量の差で納得もする。
しかし、遅いものの中でさえ、ビリを引けば、救い様がないということだ。

競い合える状態なら、成績向上にも繋がるわけだが、そうでない場合、死刑判決にも等しい。

さて、注目のびりっかすちーむ、さすがにビリは引きたくないと、みんな頑張った。
果たして二着だったことを覚えている。






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新規作成日:2007年7月21日/最終更新日:2007年7月21日