MHC51 OSPREY 型
機雷戦艦艇 Mine Warfare Vessels
機雷掃討艇 Minehunter,Coastal
MHC51 OSPREY 型
敷設される機雷の多様化に伴い、機雷掃討を主眼に建造された。
船体はFRP製である。推進はシュナイダープロペラで、きめこまかい操艦が可能である。
敷設される機雷には、係維機雷(海底に置かれた重りから伸びるワイヤーで海中に係維されている物)、感応機雷(海底に敷設され、艦船が通過する時の磁気、あるいは、水圧にの変化、推進音などに感応して爆発する)などがある。
係維機雷に対しては、掃海艇から係維掃海具(切断機)を曳航し、係維ワイヤーを切断し、浮揚した機雷を射撃爆破する。
磁気機雷に対しては、磁気掃海具(長い電線)を曳航し、電流を流す事により磁場を発生させ、反応させて爆発させる。
音響機雷に対しては、音響掃海具(発音体)を曳航して、反応させて爆発させる。
実際の掃海に当たっては、これらを複合して実施される。
また、近代の機雷は、航過計数機(カウンター機能)が付いており、当初の感応は無視し、一定回数を超えてから爆発するものや、磁気、音響など、複合条件が合致して初めて爆発するものなどがあり、厄介である。
機雷掃討は、機雷探知器により、海底の機雷を捜索発見し、水中処分員や、機雷処分具により、爆薬を取り付け、爆破処分する。
アメリカの掃海は、ヘリによるものが主流であったが、海中に敷設されたものは、足が地に付いた状態で無いと、きめの細かい対応が困難と言う観点から、整備されている。
建造所:Intermarine USA,Savannah,GA、Avondale Industries Inc.,Gulfport,MS
主機: ディーゼル(1600shp) 2基 2軸
長さ: 188 feet (57.3m)
幅: 36 feet (11m)
排水量: 893t(907.33 metrictons) 満載
速力: 10kt
乗員: 5(士官),46(下士官・兵)
主要兵装: 12.7mm機銃×2,機雷掃討システム
在籍同型艦 12隻 (建造同型艦総数 12隻)
就役日: 20 Nov 1993 (USS Osprey)
同型艦
新規作成日:2003年1月4日/最終更新日:2003年1月4日