まるしんの米の辞典?ひ

び−えるもんだい(BLもんだい)

 BLはBlast diseaseの略。BL米は、いもち病に対して減農薬栽培ができるという特性の他は、ササニシキのおいしさをそのまま引き継ぎながら、環境問題や食糧の安全志向に応えていける、宮城米の新しい顔として期待された。

ササニシキBL、愛称ササロマンは、複数のいもち病菌グループに対する反応の型から「真性抵抗遺伝子」のタイプが推定されている。古川農業試験場では、この数年数種類の真性抵抗遺伝子の違うササニシキ系統群(BL1 BL2 BL3 BL4)の総称がササニシキBLであり、このような品種は多系品種と呼ばれている。真性抵抗遺伝子とは、特定のいもち病に対して発病するか、しないかという性質。

なぜササニシキBLは減農薬栽培できるのか?現在宮城県に分布しているいもち病菌レースのほとんどは、ササニシキBLを発病させることはできない。またササニシキBLでは、いもち病にかかりくくするために、BL1号からBL4号までの系統を「混合栽培」している。これは、万一どれかの系統がいもち病にかかっても周りのいもち病がかからないブロックし、拡大を防ぐ。

 新潟県が、コシヒカリのいもち病抵抗性系統を多数育成し、各品種を混植することにより、低コスト化と環境保全型農業を進め、減農薬コシヒカリとしての新潟県産米の評価を高める目的に、17年産米から一斉導入するのがコシヒカリ新潟BL1〜6号。それを一定の割合で、田んぼに作付けする。コシヒカリに別の品種を掛け合わせて作られただから、それは、もうコシヒカリという品種とは言えないのでは。と疑問点が大きな問題になりつつある。

 イモチ病の耐性のあることで、農薬などを使用回数が減らすことが表向きの理由。新潟コシヒカリの偽物を市場から閉め出すのが本当の理由。しかし、あきらかにコシヒカリではない米をコシヒカリと、表記・表示するのには問題がある。なぜ、コシヒカリBL、あるいは別の品種名、例えばコシロマンと表記することが当然だと思うのだが。
びりょうようそ(微量要素)

植物の必須元素の23元素のうち、微量元素と言われているのは、モリブデン、銅、亜鉛、マンガン、鉄、ホウ素、塩素の7元素。これらの要素は、微量でも必要で、不足すると著しい生育障害や味などの品質低下になる。

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