まるしんの米の用語辞典?


うおぬまさんこしひかり(魚沼産コシヒカリ)

 ご存じスーパーブランド米。実際の生産量の20倍・50倍?の魚沼産コシヒカリは流通されている。平成13年の新JAS法がスタートしたさい、本物の魚沼を求める業者(いままで、本物使用していなかった)が殺到して三ヶ月で、2,5倍近く高騰した。が、高値に市場が嫌気さしたのか、複数原料使用米というぬけ道を見つけたのか、価格は元の位置に戻る。それでも、今でも全ての産地ブランド米の中でもトップ価格は維持している。(15年産は再び大暴騰)

 新潟県魚沼市において、山間に挟まれた狭い平野とその周辺で栽培されている。もともとは、多収穫米の産地であり品質的には、Bランクの産地でしかなかった。が、福井県の農試験場で生まれたコシヒカリが魚沼地区の風土にぴったりと会い、またその後の宣伝戦略が莫大な効果を生み日本一おいしいお米の産地の称号を得た。

 一方業界にとっても、価格の高い高級米の位置づけとして、象徴として、必要とされてきた。魚沼地区以外の生産者は、魚沼米より美味しい米をめざし、キャチフレーズが「魚沼を超えた美味しい米」の米が氾濫した。

 一方、魚沼に隣接する地区や会津または長野県などの他県の米が魚沼米に化けたり、米穀店がその店で一番おいしいお米を魚沼産として、魚沼米の価値を高めたり?、その逆に、高級ブレンドの名前を利用した粗悪な偽物が出回ったり。魚沼の玄米袋が高値で取引されていたり、他県の米を魚沼地区を通過して、魚沼産としたり。この手の有名ブランドありがちな話は数多くある。

 JAS認証が厳しくなり、偽物はすくなりつつある。が、逆にその本物の魚沼コシヒカリの真価が問われる時代になる。

 2005年産から新潟コシヒカリのBL化に本格的に生産開始し、魚沼コシヒカリも当然にBL米になる。このことが、今後の魚沼コシヒカリ神話に、どのような影響を与えていくのか、注目される。

 平成の大合併により、松之山町と松代町が魚沼市になり、今まで一般の新潟コシヒカリが魚沼コシヒカリに合法的に格上げ?され
うんか(ウンカ)

稲の害虫。大発生して米の収穫に大打撃を与えるだけでなく、ウイルスなどの伝播の媒体ともなる。江戸時代に起きた享保の大飢饉の原因とされ、稲作文化圏では忌避される。

近年、東南アジアにおいて、農薬が全く効かないウンカが大発生して、稲に大きな被害を及ぼし、タイ・ベトナムにおいて基幹産業の米の輸出が大きく損ない経済的に大きなダメージを受けている。耐農薬性を持ったウンカが季節風に乗り西日本に飛来し、被害を及ぼしている。将来的に日本全土に拡散するおそれがある。

イネの害虫として有名なのは、セジロウンカ、トビイロウンカ、ヒメトビウオインカなどである。これらはいずれも良く跳びはね、また良く飛ぶ虫である。しかし翅多型をあらわし、定着時には羽根の短いいわゆる短翅型がでる。これは繁殖力が強く、その周辺一帯で大発生を起こすため、水田には丸く穴が空いたように枯れた区画を生じる。これを俗に坪がれと言う。

トップへ     まるしんお米の辞典