ノー・ウォー美術家の集い横浜 事務局ニュース 2015年10月10日
13回ノー・ウォー横浜展実行委員会事務局

安倍政権に対峙して美術家の心を掲げ成功

2015年 ノー・ウォー横浜展 を振り返る 

   第13回ノー・ウォー横浜展は神奈川県民ホールギャラリーで8月11日〜16日の6日間開かれ、会 期中猛暑が続きましたが入場者数は1000人を上回りました。
安倍政権が目指す自衛隊の海外派兵、戦闘参加を可能にする「戦争法」が国会で審議され、法 案の危険な姿が明らかになり、「憲法を守れ」「アベ政治を許すな」「国民の声を聞け」と言うさけ び声が全国、津々浦々、老若男女に広がる歴史的大抗議運動の広がる中で、はっきりと「戦争 法反対」を掲げて開かれた展覧会でした。出品者は絵画、立体、写真、映像、詩画などに96人。 出品総数は199点でした。
今回は数人のベテラン作家が展覧会重複によって出品できなかったこと、ほか数人が家庭の事 情、本人の体調不具合などの理由で出品できませんでしたが皆さんから「次回は出品する」旨 のメッセージが届いていました。会場には、回廊手すりに「憲法を守れ」「集団的自衛権反対」の スローガンがかかげられ、ハッキリこの展覧会のコンセプトが示されました。

[特別企画ゲルニカ] 今年は特別企画第二回にな る「市民がつくる映像」による反戦・平和へのメッ セージ「ゲルニカシアター」が、15日(土)の小林はく どう氏(企画担当・映像作家/成安大学教授)を交え た集いは会場がいっぱいになりました。
[海外版画、詩の展示] 2年おきに行われているヨ コスカ平和展との共同企画「海外版画」展示は南米・ 中南米、東欧の作家の作品31点を並べることがで きました。
また、今回は「戦争法」反対のメッセージ性のある作 品、詩の出品が多く見られたのも特徴になりました。

[初日の催しもの] ノー・ウォー横浜展初日の企画は地 下のホールでのパフォーマンス、詩の朗読、クラシック弦楽二重奏などは今年も好評でした。
[会場めぐり] 出品作家と来場者が一緒に各作品の前で作家の話を聞く「会場めぐり」は、 前回よりも参加者が増えましたが、2時間では足りないという意見や、ジャズセッションと重なった ことが残念との声もありました。
[無事終了] 6日間の会期中、大きな事故もなく無事に終了したことに胸をなでおろすと ともに、会場カンパに支えられて財政的にも赤字をつくらず終了できました。出品者やご来場者、 陰でご支援くださった皆様にも心から感謝しています。
[マスコミ] TVKテレビ14日夕方のニュース放映。新聞記事で「赤旗」、「新かながわ」、 文化行事案内で「週刊金曜日」神奈川新聞、東京新聞、展覧会評で「新かながわ」がありました。
[来場者の感想] 鑑賞者の感想も多くの共感が寄せられました。「大変励まされた」「映像にくぎ 付けになった」「詩の出品が多いのに驚いた」などの声が聴かれました。
[新参加者] 今回の展覧会に新たに参加し、来年の出品にも意欲を見せる若い作家が数人規模で現 れたことは次回への大きな希望となるものです。
[まとめて] 実行委員会は全体として13回展を、“ノー・ウォー”のコンセプトを掲げ、安倍政権 の暴走に対し美術家として反対の声をあげた展覧会として成功したと考えています。
しかし、反省点は企画、運営、体制、マスコミ対策、宣伝などすべてに見られ、今後の課題になり ました。特に「投書箱」のような鑑賞者の感想をくみ上げる工夫は必要でした。

[来年の予定] 来年のノー・ウォー横浜展の会期は8月15日〜21日と決まりました。
実行委員会として今回展の総括を踏まえ、これらの改善点に力を注ぐことを確認しました。また皆さん の積極的な声が寄せられることを心から願っています。
安倍政権は圧倒的な国民が無効だと言う「戦争法」を施行し、自衛隊をアフリカの戦地に送り出 そうとしています。私たちは益々「ノー・ウォー」と言い続け、国会で違憲の悪法を必ず廃止させま しょう。 (藤井記)
■ノー・ウォー美術家の集い横浜