[開催の挨拶]

2016年ノー・ウォー横浜展開催にあたって

世界各地のテロや紛争など人々の暮らしを脅かす事件や紛争が後を絶ちません。戦争、テロは 人の命を奪い、文化を破壊します。
2003年春、アメリカのイラク戦争に反対して集まった美術家の中から「ノー・ウォー横浜展」は生 まれました。私たちは憎悪と暴力の連鎖を拡大するイラク戦争の平和的解決に向け、日本は平 和憲法の精神で全力をあげることを強く求め、歩みはじめました。しかし、私たちの願いはまだ 実現していません。何よりも残念なことは、現在の安倍政権が平和な手段で国際紛争を解決す ることを掲げる憲法を壊し、日本をアメリカと一緒に戦争できる国に変える動きを強めていること です。
私たち表現者は、知る権利や自由な表現を奪い、国民を押し流した先の戦争の教訓を忘れるわ けにはいきません。同時に、私たちと同じような気持ちを持つ人々の輪が世代とジャンルを超え て全国に広がり、“戦争できる国づくり ストップ”のうねりをつくりあげていることに励まされてい ます。そのうねりに合流する気持ちを込めて、昨年に続き「憲法守ろう!」「戦争法廃止」をスロー ガンに掲げ、多様でそれぞれの言葉を持った作品を持ち寄り今年もノー・ウォー横浜展に集まり ました。
                      2016年8月15日、実行委員会
 
■ノー・ウォー美術家の集い横浜