謹賀新年 ノー・ウォー美術家の集い横浜 事務局通信/ 2020年1月1日

年 頭 所 感 

新年あけましておめでとうございます。万国共通の挨拶ですが、新年を迎える気持ちは国も人も 様々、でも全て昨年の続きと言うことにして、日本の昨年から今年を展望してみましょう。

いきなりですが、昨年末に良いニュースがありました。それは2019年12月に行われた報道各社 の世論調査が全て安倍内閣の支持率低下を伝え、中には「憲政史上最長の任期期間に到達し た安倍晋三首相だが、これに逆行するような大暴落が進んでいる」と言う解説まで出てたことに 驚き、心がはずみました。加えてその内容が、政権にとって楽観を許さないと言う声が強かった ことにも。

注目されたのは「首相が信用できない」の数値が前回から大幅に跳ね上がったことです。これま で支持できない理由は“経済政策に期待が持てない”が1位でしたがこれを上回りました。「首相 にふさわしくない」も上昇し、「桜を見る会」の「首相の発言を信用できない」は軒並み 70%に達し ています。この事は何を物語っているのでしょうか。

支持率低下の最大要因にあげられたのは、「桜を見る会」の運営をめぐる批判だと指摘されてい ます。総理主催の「桜を見る会」にマルチ商法で批判されるジャパンライフ元会長を含む後援会 員など 18,200人を招待した公金支出の疑い、更に追及を恐れて参加者名簿をシュレッダーで裁 断・消滅させたと言う信じられない証拠の隠滅、権力を笠に着て悪事を覆い隠す、“実にわかり やすい”目を覆うばかりの国政の私物化とモラルの崩壊です。

安倍政権は憲法九条の破壊を掲げ、国民の知る権利を奪う戦前回帰の秘密保護法、自衛隊の アメリカとの共同作戦を可能にする安保法制の大改悪を強行採決で通し、首相と妻の昭惠氏が 関与した疑いが強い森友、加計学園問題では官邸ぐるみの偽証、公文書改ざんで逃げ切りを図 りました。2回にわたり消費税の引き上げ強行で消費不況を呼び起こし、加えて「政治とカネ」の 問題で菅原一秀経産相、河井克行法相が辞任、政権発足後辞任した閣僚が 10人にものぼりま す。国民は平和と生活に重大な脅威を押し付けてきた汚れた安倍政権の姿を連日のように見 せつけられてきたのです。様々な違いを乗り越えて安倍政権糾弾を続けてきた野党の奮闘にも 共感したに違いありません。それが「首相が信用できない」と内閣支持率低下の数字に表れたの ではないでしょうか。

“声なき多数派”と言われた国民が「仏の顔も三度まで」我慢も限界と憲政史上最悪と言われる 自民党の安倍晋三総理大臣に「引導を突き付けた」ことを示したのが、昨年末の世論調査結果 だと思えてなりません。

課題はこの新しい変化を束ねること。新たな年、2020年の課題だと私たちは思います。幅広く厚 く運動をすすめようではありませんか。2020年のノー・ウォー横浜展を成功させましょう。昨年か ら続く道にしっかり立って、憲政史上最悪の安倍政権に代わる、憲法を守り、核兵器廃絶を掲げ る政府をつくろうではありませんか。

2020年 ノー・ウォー横浜展 8月10日(月・祝)〜16日(日)/9am〜6pm(最終日4pmまで)
会場:神奈川県民ホールギャラリー全室 (山下公園前)
主催:ノー・ウォー美術家の集い横浜 & 美術・九条の会
◯是非ご参加ください。