英語 47
           先日日本語を勉強している中国の人から、聞かれました
 私は電車の中で 財布 を盗まれました。は 財布が  が正しいのか、 財布 が正しいのか、と、言う質問でした。これは説明がむずかしくて、すぐにはこたえられませんでした。理由をちゃんと説明するのは結構難しいですね。、、
今日は、このことについて、研究してみましょう。

わたしは、でんしゃの中で財布を盗まれました。の文では盗むという動作をうけたものが、二つあります。
盗むは他動詞です。 意味の上でも必ずその動作を受ける物、あるいは 人がいます。
では盗むと言う動作を受ける物あるいは人はなんでしょう?盗まれたのは 私であり財布です、動作を直接受けたのは財布です、私 は間接的に動作をうけたことになります。私は財布を盗まれました、では動作を受けたものが、ふたつあることになります。しかもされたのですから、受身の意味を持ちます。これを英語でいうと、何を主語にしていいのか、迷います。なぜなら、受身形の主語は動作を受けるものが主語になるのに、それが二つあるからです。受身文で、財布を主語にしようか、私を主語にしようか、迷いますね。そのようなときは英語では  I had my purse stolen ろいう構文を使います。英語では目的語が二つ現れません。んあくまでも意味の上でのことです。もくてきごが二つあって、受身の日本文では主語が二つあるかのようにに見える文のときはべんりです。このような文では日本文ではーされた、となっており、一見受身形になっています。で、どれを主語にしていいのか迷うわけです。私を主語にしようか、財布を主語にしようか、と迷うわけです。そういうときはI を主語にしてさっきの構文を使うことをおもいだしてください。さて、日本語の方ですが、、私を主語にしたばあい、まだもう一つの意味上の目的語が残っていますから、財布を盗まれた、となります。もくてきごには「を」がつきます。「私」ももくてきごでしたが、受身形では主語になっていますから、その目的語はもう存在しません。
「私」には「は」か「が」がつきます。財布を主語にすると、こんどは「財布」に「は」か「が」つきます。財布が盗まれたとなります。わたしは財布が盗まれた、と言う表現はこの用法を混用しているので、文法的にはあまりよくないのはわかるとおもいます。財布がぬすまれた、だけだと,その代わり今度は、私を文の中にいれることができなくなります。でも I have ----.の構文を使うとその二つの問題を同時に解決できます。もう一度おさらいをすると、日本語文のなかでのはなしですが、意味の上で目的語が二つあるような場合は意味の上で受身形の内容にすると、その文で、どちらを主語にするかで、考え方がちがってきます。AとBと言う目的語があったとき、A を受身形の主語にすると、前の文から、目的語Aがなくなります。 B を受身形の主語にすると、Bという目的語がなくなります。新しい文(受身形の文)で主語にしたのですから、当たり前のことですね。日本文でのはなしですよ、。ところで、直接目的語には必ず「を」をつけなければならないので、、結局わたしは、さいふ を 盗まれたとなります。これは財布に「を」を付ければいいのか、「が」を付ければ好いのかという質問にこたえるものですから、あくまでも日本語のはなしです。注意してください。そして英語では have + 目的語+,目的補語 を使うと便利なのです。えいごではhave は使役動詞でstolen は目的補語です。
わたしはスキーをして、骨を折ってしまった。折れるなら是は自動詞で、、なにかのひょうしで折れたことになり受身の意味は発生しませんが、スキーをしていて折ったとなると、事故で折ったときのように、英語では折られたという表現になります。事故で死んだ、をおもいだしてください。英語では受身形で表現しますね。そうなると、私は、、脚が 折られた、、のように動作を受けたものが、二つかんがえられます。
意味上目的語が二つあることになります。こんなときに直接目的語の方に「を」をつければいいのです。
今回は英語と日本語がごちゃ混ぜになってわかりにくかったかもしれません。が、考え方を勉強するには良いと思います。