映画鑑賞
最近見た映画の印象や感想です。このところ映画を見る機会は減っていますが、何とか年に2,3回は観ることにしています。
![]() 米国アカデミー賞視覚効果賞を受賞した山崎 貴監督の作品。ゴジラ誕生70年記念作品。プラモデル世代としては、幻の戦闘機 震電や駆逐艦雪風などが登場するということで、受賞前から注目していた。山崎監督作品は、ALWAYS三丁目の夕日、DESTINY 鎌倉ものがたりに続く三作目。以前の作品に比べ、VFX技術は格段に進化し、ハリウッドに負けないほどの出来でリアルさと迫力はすばらしい。内容も時代背景の描写や現代の問題を想起させる考証がなされている。出演は朝ドラらんまんの神木隆之介と浜辺美波コンピ。九州にある映画に使用した震電のレプリカを観に行きたい。 |
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男はつらいよ お帰り寅さん 評価★★★★ 23年ぶり山田洋二監督の寅さんシリーズの50作目。前日インターネットで予約した時点では席は結構空いていたが、当日は満席。最後の寅さんシリーズから23年経過した時間を感じさせない見事なオマージュ作品。冒頭の桑田佳祐の主題歌と映像はちょっと違和感があったが、最初から不思議と涙が流れた。観客からは時々笑いも出て昔の寅さん映画を観た時のことを思い出した。現在と過去の映像が見事に繋がっていて違和感がなかった。昔のマドンナの映像もあり登場しみんな若くその当時を思い出した。この手法でまだまだ寅さんシリーズを続けてほしい。 |
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それだけが、僕の世界 評価★★★ 2019年のお正月にイビョンホンのファンである妻と一緒に見た韓国映画。母に捨てられた元プロボクシング選手である兄と自閉症の天才ピアニストの弟とその母の愛情物語。自閉症だが一度聞いただけでピアノを演奏する能力がある弟がピアノの世界で認められるまでを親子愛をからめ優しく描いている。最後のオーケストラとのチャイコフスキー作曲のピアノコンチェルトの演奏のシーンには感動するともに圧倒された。このところお正月の映画が恒例となったが、予想以上に良かったで感動した作品でした。 |
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DESTINY 鎌倉ものがたり 評価★★★ 「ALWAYS三丁目の夕日」のコンビ山崎 貴監督、西岸良平原作によるベストセラーコミックスの実写版。堺雅人、高畑充希出演のファンタジードラマ。山崎組常連の堤真一、三浦友和、薬師丸ひろ子が共演。人間だけではなく、幽霊や魔物も住むという設定の古都鎌倉を舞台にしている。死生観や黄泉の国の映像が新鮮で、エンドロールまで名前がわからなかったが、安藤サクラが演じる死神が中性的なキャラクターが特に面白かった。また、古い江ノ電や鉄道模型が出てきて楽しかった。欲を言えば、主人公の夫婦の前世までの深い縁を描いてほしかった。 映像にはCGが多用されているが、なんとなく銀河鉄道の夜や千と千尋の実写版を見ているような感じだった。 主題歌は宇多田ヒカルの「あなた」で最後まで楽しめる映画でした。2018年のお正月の初めての映画でした。 |
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(続・深夜食堂) 評価★★★ テレビ深夜食堂の映画版の第二弾 松岡錠司監督、小林薫主演 前作よりはや1年。最後のおおみそかの店内の場面はほのぼのとした感じがした。 前回同様ほんのり した雰囲気で画面に出てくる料理が思わず食べたくなりました。 今回も共演者の佐藤浩市、キムラ緑子、渡辺美佐子など皆個性豊かな俳優で、それぞれいい味を出し ている しょうが焼肉、焼きうどん、豚汁定食の3部作でほのぼのとした味わいが残った。 |
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64(ロクヨン)前編 評価★★★ 原作横山秀夫でテレビドラマにもなった地方の警察を舞台としたサスペンス。 警察の内部対立と警察と報道機関との組織対立そして人間同士の対立が描かれている。 確かNHKテレビではピエール瀧が主演していた。 映画では佐藤浩一主演で豪華なオールスターキャスト画出演。 前後編2部作の感動巨編といううたい文句だが、前編ではそれほど感動しなかった。 主題歌は小田和正が歌う「風が止んだ」 後編の犯人探しが楽しみといったところ。 |
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(スターウォーズ フォースの覚醒) 評価★★ 監督がジョージルーカスから変わった最初の作品。 最初このシリーズを見たときの新鮮な驚きはなく、内容も同じような感じでマンネリか。 撮影技術的には最新のものというが、あまりリアリティがなく限界なのか。 新聞批評によると去年の紅白歌合戦と同様に懐古演出だそうだ。 初回出演のハリソンフォードや他の役者が出ていて30年という実際の時の流れを感じた。 |
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(ライアの祈り) 評価★★★ 黒川浩行監督、鈴木杏樹、宇梶剛士主演 幸せのカタチはひとつではないということをテーマにした作品 東北の八戸を舞台に国宝の合掌土偶の永久のロマンと、心に傷をおった男女の心温まる物語 舞台にもなった是川の縄文博物館、八戸の飲食街なども行きたくなった。 鈴木杏樹がデビュー24年目ではじめての主演作品。友人役の武田梨奈が良かった。 原作は森沢明夫の青森三部作の最終章 |
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(愛を積むひと) 評価★★★ 朝原雄三監督、佐藤浩一、樋口可南子主演 日本で最も美しい村といわれている美瑛を舞台に夫婦とそこに集う人々を描いた感動作。 第二の人生の場として北海道の美瑛に移り住んだ夫婦の愛と親子愛をやさしく描いている。 最愛の妻の突然の死で呆然と過ごす夫に亡き妻からつぎつぎと手紙が届き、夫はまた生きる 望みを見つける。 久しぶりに見たあとすがすがしい余韻を感じさせる作品。音楽もナット・キング・コールのスマイルが 静かに流れるのが良かった。 |
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(深夜食堂) 評価★★★ テレビ深夜食堂の映画版 松岡錠司監督、小林薫主演 ほんのりした雰囲気で画面に出てくる料理が思わず食べたくなりました。 新宿の本当にありそうな路地の雰囲気がよく出ていて、実際に行きたくなった。 ナポリタン、とろろ飯、カレーライスの3部作。脇役が個性ある俳優で実におもしろい。 |
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(許されざるもの) 監督 李相日(悪人、フラガールの監督) 評価★★ かつてのアメリカ映画のリメイク版 舞台をアメリカ西部時代を明治の北海道開拓時代に置き換えているが、ちょっと違和感がある。 テーマは人はどこまでゆるされのかと重く、北海道の自然の雄大さはよく描かれているが、後味がと ても暗い映画でした。オリジナルをテレビで見ま したが、やはりオリジナルのほうが自然で、リメイク版はもっと日本の時代劇らしさを出したほうが良 かった。 渡辺謙、柄本明、佐藤浩一出演 |
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(不思議な岬の物語) 評価★ 森沢明夫原作、成島 出監督、吉永小百合、阿部寛、竹内結子出演 吉永小百合プロデュースということで話題にはなったが、内容がいまいちでした。 インターネットでの評価が良くなかったが、この評価は正しかったようだ。 有名な俳優が多く出ていたわりには、主題が定まっていない。これだけの俳優をもったいない感じ。 |
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(Wood Job 神去なあなあ日常) 評価★★★ 三浦をしん原作 矢口史靖監督 染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明出演 大学受験に失敗し、林業研修生に応募した主人公の青春グラフティ 笑いあり、涙ありで三重県の山間部でのオールロケなので美しい自然に癒された。 三重県の津市の山の中で撮影。これからの林業の再生を感じさせる映画。 |
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(皇帝と公爵) フランス・ポルトガル映画 評価★★ 壮大な歴史絵巻といわれているが、テーマがあいまいで2時間半の上映はいささか 疲れてしまった。 題名の日本名にだまされてナポレオンとウェリントンの戦争映画を期待していた人には 期待外かも しかし、戦争に翻弄される女性と庶民と戦争の悲惨さを丁寧に描いている。 登場人物が多いが、なつかしいところではカトリーヌドヌーブが出ている |
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(カラスの親指) 道尾秀介原作、阿部寛、村上ショウジ出演 評価★★★ ストーリー展開が大変おもしろい。スティングの結末を思い浮かべた。 道尾秀介の小説はいくつか読んでいたが、この作品は映画の後に小説を読みました。 村上ショウジのとぼけた演技が良かった。あまちゃんでブレークする前の能年怜奈が出ていた。 |
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(東京家族) 橋爪功、吉行和子出演、山田洋次監督 評価★★ 小津安二郎の東京物語のリメイク。もう少し変化技が欲しかった。 親子や兄弟の複雑な人間関係を描いていて身に染みることも多かった。 家族の関係は時代が変わっても変わらないようだ。続編を期待したい。 |
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(草原の椅子) 宮本輝原作、佐藤浩一、吉瀬美智子出演 評価★★ 50才で親友になった男性2人とつらい過去を持つ女性、育児放棄された 少年の心の葛藤や今後の生き方を模索しようと世界最後の秘境という パキスタンのフンザに旅立つ姿が描かれているストーリーは楽しめたが、 秘境の風景に頼りすぎた。 |
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(横道世之介) 吉田修一原作 高良健吾、吉高由里子出演 評価★★★ 大学進学のため、長崎から上京した青年の物語。 80年年代の青春グラフィティ、主人公の愛おしい性格に癒される。 高良健吾のはじけた演技が面白く、吉高由里子のお嬢様ぶりが愛らしかった。最後の画面には涙した。 |
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(すーちゃん、まいちゃん、さわ子さん) 柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶ出演 評価★★★ 益田エミリの人気四コマ漫画の映画化 さまざまな想いを胸に、ちょこっとの幸せを糧に生きる女性達 を自然な描写で描いている。女性が共感できるかも。 |
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(ひまわりと子犬の7日間) 堺正人、中谷美紀出演 評価★★★ 感動の実話を映画化、山田洋次監督の愛弟子平松恵美子監督 保健所に捕獲され、風前の命を犬の命を助ける感動作。 ひさしぶりに感動のラストでした。最近の映画はラストがすっきり しません。 |
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(ボクたちの交換日記) 伊藤淳史、小出恵介出演、内村光良監督 評価★★★ お笑いコンビの青春と夢を描いた感動作 青春の思い出とちょっと悲しい現実をうまく描いている。 ファンキーモンキーベイビーズの主題歌がよく合っていた。 |
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(王になった男) イ・ビョンホン主演 評価★★★ 朝鮮王朝で王の影武者として王になった道化師の物語 イ・ビョンホン初の時代劇、宮廷歴史大作 |
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(舟を編む) 三浦しをん原作、松田龍平、宮崎あおい出演 評価★★★★ 辞書編纂を題材にした感動大作、劇中に適当な笑いもあり 2時間13分の長さを感じさせない2012年本屋大賞受賞作 松田龍平の馬締光也(まじめみつや)の自然な感じ演技が とても良かった。また、周りの共演者も実力者ぞろいで作品を 盛り上げている。 |
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(天地明察) 沖方 丁原作、岡田准一、宮崎あおい出演 評価★★★★ 江戸時代の暦の改訂を描いた、2010年本屋大賞受賞作 2012年度公開作、昨年見そびれたので今回見ることが出来て幸い でした。 江戸時代の天文方渋川春海の大和暦作成の苦労を描いた大作 昨年小説は読んでいたが、原作が忠実に描かれており、二人の夫婦 愛がほほえましい 脇役陣に歌舞伎界から松本幸四郎、市川染五郎、市川猿之助と豪華 |
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(ローマでアモーレ) ウディ・アレン監督最新作 評価★★★ ローマを舞台とした底抜けに愉しいラブ・コメディー イタリア的な陽気でユーモアたっぷりの物語。キャストも豪華で本物の テノール歌手が出演しすばらしい歌声が楽しめる |
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(奇跡のリンゴ) ] 無農薬リンゴ栽培を実現した感動の実話の映画化 評価★★★ リンゴ栽培の苦労が良く描かれていて感動しました。 妻への愛から始まった奇跡のリンゴ栽培秘話 阿部サダオ、菅野美穂出演 |
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