都議会レポート 平成12(2000)年7月

平成12年度第二回定例会号


 警視庁の情報公開が実現!
 この間の相次ぐ警察の不祥事の中で、警視庁の情報公開が不可欠となっています。
 私たち都議会民主党は、東京都の情報公開条例の実施機関に公安委員会・警視庁を加えるべきだと主張してきましたが、今定例会で、ようやくそれが実現しました。
 しかし、施行期日が「1年3か月以内」とあまりにも遅いことや、不服があった場合の審査機関の設置など、まだまだ不十分な点もみられます。
 私たちは、引き続き情報公開の推進に積極的に取り組みます。
 

石原知事が表明!−医療改革に全力−

 都立広尾病院における医療事故を契機に、私たち都議会民主党は、医療改革についても提言してきました。
 石原知事も「365日24時間の安心を保障する医療」「患者中心の医療」に大変熱心で、都議会民主党の質問に対して、「医療機関が第三者評価を受け入れられるよう支援し、その情報を都民に提供していく」「都立病院において『患者の権利章典』を策定するとともに、『患者の声相談窓口』を新たに設置する」「365日24時間対応可能な救急医療の整備に向け体制の充実に努める」などと、医療改革への強い決意を表明しました。

 

自民党の不正を許すな!

 中尾栄一元建設相が、建設省発注工事の入札をめぐり、民間企業からワイロを受け取ったとして、受託収賄罪の容疑で逮捕されました。
 民主党は、事件の徹底糾明を求めるとともに、国会議員の地位を利用し、特定の者に不当な利益を得させるあっせん並びにその報酬として利益を得る行為を罰する「あっせん利得罪」の法制度を早急に整備することを求めています。
 また、東京都議会においても都議会議員のあっせん利得を禁止する条例を制定すべく、検討を進めています。
 

新教育長が誕生

 地方分権推進一括法の制定により、教育長については、これまでの文部省による任命承認制度が廃止され、知事が議会の同意を得て任命した教育委員の中から互選で決定される事となりました。
 これにともない、都においては、今回現教育長が退職するのに伴い、従来5人であった教育委員の定数を6人とし、今議会において、新たに委員1名の任命について議会に上程、可決されました。今回任命同意されたのは、東京都総務局長の横山洋吉氏で、教育委員就任に伴い、総務局長を退職しました。委員の構成は、学識経験者2名、産業界1名、文化界1名、教育行政1名及び今回の横山氏で計6名となります。
 翌7月13日には教育委員会が開催され、新制度による教育長第一号となる横山教育長が誕生しました。

 

3人目の副知事が誕生

 今回の都議会で、3人目の副知事となる浜渦副知事が誕生しました。
 新副知事に何を期待するのかという私たちの質問に答えて石原知事は、「これまでの経験を生かして、国との連絡調整、監理団体等の改革、産業振興を中心に」と述べ、「3人の副知事が一体となって私を支え、日本の改革につながるような都政運営を行っていきたい」との決意を明らかにしました。さらに「今度から特別職になる教育長は、教育プロパーの副知事のような、非常に重要なポジション」であると位置づけ、教育改革への意欲も示しました。

 


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