小笠原父島・母島への念願の視察

― 都で一番遠い村・美しい島々

2002年5月14日〜19日

 5月14日〜19日、都議会民主党独自の視察として、東京都の小笠原諸島に行ってまいりました。民主党都議13名とスタッフ計19名で出発。父島まで25時間半、更に母島へ2時間半、こんなに長く船に乗ったのは初めてですが余り揺れず、小笠原丸と天候に感謝。
 小笠原諸島は大昔、海底火山の隆起によって出来た30余りの島の総称で、大陸と地続きになったことがない為、動植物は独特の進化を遂げ、特別天然記念物や国立公園に指定されています。
 一方、島の歴史は、1880年東京府の管轄となりましたが、1944年軍の命令によって7千名が本土に強制疎開させられ、1968年にアメリカから返還されて現在の小笠原村となりました。このように、時代の大きな犠牲を受けてきました。
 島には本土決戦に備えた軍事施設が朽ち果てており、まず戦争の歴史を後世に伝えるための戦跡の整備をすべきではと思いました。
 島全体の課題としては「貴重な自然保護と観光の両立」です。空港や漁港の施設建設、農業・海資源の小笠原特産品(パッションフルーツ等)の開発は、島民の住宅・福祉問題とともに検討しています。
 東洋のガラパゴス・南の島は天国のように素晴らしいところです。環境保全のため入島制限があり、服や靴のホコリも落とすほどの徹底ぶりですが、外来種の排除のために必要なことも良く分かりました。今後「島嶼振興等調査会」を設置し、村議会と共に活動していきます。