焙煎に追いつかないので、暇さえあればハンドピックをしています。 すると、よくお客様に「何をしているのですか?」と尋ねられます。 珈琲を飲まれる方でも、生豆を見るのは初めてという方がとても多いです。 そして「ハンドピック」をご存知ない方がほとんどです。 どんな珈琲を飲んでいるのか・・・・。もっともっと、知って頂けたらと思います。 |
ちゃまめで行っているハンドピックを紹介いたします。 準備するものは蛍光灯スタンド、適当な大きさのトレイ、 そして黒い紙。 |
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事前に篩いにかけ、不純物等を除いておいた生豆100gをトレイに敷いた黒紙へ。一度に沢山ハンドピックしようとすると効率が悪くなるので、100g位がちょうど良いです。黒い紙を使うのは、豆の状態を見やすくする為です。 |
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まず豆の丸みの付いた側をチェックします。この状態にするのは簡単です。トレイを左右に動かすと自然とこの状態になります。欠点豆の多くは、左右に動かしている時に、変な動き方をするので直ぐにわかりますし、裏返らずにお腹を見せている事が多いです。ここではまず分り易い欠点豆を全て取り除きます。ピーベリーもこの段階で取り除き、質の良いものだけを保存。(のちにピーベリーはピーベリーだけで焙煎します。) |
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「原価」や「生産者の苦労」とか色々考えそうになるのをグッと堪え、とにかく「珈琲の味を損ないそう」と思ったら排除します。そして、排除し終えたのがこの状態。ここまでだったら、それほど時間もかからないです。しかし、ハンドピックが大変なのは・・・ここからです。 |
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区切った方がやり易いので、軽く手のひらを使って3列にします。3列に分けたら右側の列から一粒一粒再度チェックしながら裏返していき、欠点豆を排除していきます。慣れてくると「その2」の丸み側からでも内側の状態が推測出来、ほとんどの欠点豆は除去出来るのですが、裏返さないと見つけられない欠点豆が存在するのでこの作業は不可欠です。また、焼ムラを抑える為に小さすぎる豆や形の悪い豆も排除。更に欠点豆と区別が付きにくいグレーゾーンの豆も排除してしまいます。 |
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一粒一粒をチェックしながら裏返し、欠点豆を排除し終えた状態。どんなに良質な生豆でもハンドピックの基準を厳しくしているので5〜20%前後は減少します。(減少率は産地・農園により変わります。ブラジルはもっと多いです。)でも、美しい生豆だけが残りました。あとは、まず大サイズの豆を摘まんでいき保存。残りは中サイズの豆として保存。(場合によっては更に小サイズに分けます。)これでハンドピック1クールが終了です。 |
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焙煎後もチェックしますが、焙煎前に厳しくハンドピックしているので、欠点豆は、まずありません。美しく焼きあがった豆がその証。 |
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