”のすたるじ〜”のおすそわけ
皆さんがお寄せ下さった「これが私のノスタルジー」。皆さんがノスタルジーを
感じるものを教えて頂きました。宝物のおすそわけをしていただいた気分。
それぞれのノスタルジーがどんな方のノスタルジーなのか、思いを馳せてみて下さいね。
そしてあなたのノスタルジーは、今もどこかに残っていますか?
それらの心の宝物は、今のあなたにどんな影響を与えているのでしょうか。
忘れてしまったもの。失ってしまったもの。小さくつまらなく愛しいことがら。
けれども。ここにあげられたものは、きっと全て、それぞれの方の大切な宝物。
今大切なものは何ですか?
宝物は何ですか?
私達は、愛しいものに囲まれて、気付かずに生きているのかもしれませんね。
皆さんから頂けたお裾分けに、そんなことを思い、気付かされました。
たくさんのよき出会いを、ありがとうございました。
デザインの関係上、文字が少し見づらいかもしれません。
その場合、あぶり出しをするように、文字を反転してご覧下さいませ。
冬の霜。ストーブの匂い。マグカップにコーヒー。
夏・・・自由研究。へちま。扇風機。
春なら土筆。学校の机。新しい教科書。
秋なら銀杏。ススキ。お団子。
・・・あれ、なんで季節モノになってるんだろう?
やっぱり、何かを思い出す時って
時節を無関係には思い出しようがないから・・・かな。(A)
浴衣なびかすの下駄の音
ほんのり染める夕雀色
じりじりと照りつける日差し
夏って、ノスタルジーですよね。
狂乱だけではなく。
多分、幼いころを思い出すからでしょう。(U・K)
私がのすたるじー感じたのは小学校の友達との再会!
本当にこの偶然に感謝です!!(M)
台風をおうちの中ですぎゆくのを待つ夜。(S・S)
もう服はないけど、そこから外れたボタンだけ残ってるの。
ぬけた乳歯。
ほころびた蝶の羽(羽だけ)。
夏の、真昼の、うんとうんとちんちくりんになった自分の影。
それから、夕方の、うんとうんと伸びた自分の影。
幼稚園のグレーのスモッグに母が刺繍した糸の赤と紺色。
大きすぎる(子どもが履く大人の)サンダルの音。(U)
自分の背よりも高いすすきの穂
かぶとむしを捕まえるためのビン(仕掛け)
なだらかな夕陽の坂道に聞こえるピアノの音
押入れから出てきた去年の夏休みの宿題
白黒テレビ(年代が知れるなあ)
雑木林の丘の給水塔の影
あさがお観察絵日記(途中で挫折)
玄関にほったらかされた長靴
そうめんをすする白シャツの父親
高く高く上がったフライの野球ボール
夏休み怪奇定番「あなたの知らない世界」(個人的記憶)
造成地の水溜り
足踏みミシン(我が家はそうだった。)
夕陽の中に居並ぶ団地群
山裾の公園へと登る長い長い石の階段 (M)
蚊取り線香(なんとなく)
洋裁を仕事にしてた祖母にもらった半端ボタン
石英を拾った川原
母が名を教えてくれた花(たとえばカタバミ)
富山の置き薬を入れた木製の箱
友だちから奪い取った学研のふろくの科学実験玩具
大事にしすぎて使う前に黄ばんだりぼんのふろくの便箋
水曜スペシャル(すげーすきだったのよ、笑)
少年マガジンの口絵の世界破滅絵
まだ結婚してなかった同居の叔父の部屋
(↑フォークのレコード、ヌードポスター、煙草と大人の匂い)
田植え前の泥田に素足を突っ込む感触
五右衛門風呂(11歳までそうだった)
薪で餅米を蒸す匂い
やぞうこぞう(槙の実)の味
空っ風が電線を鳴らす音 (S・H)
プラスチックのいろとりどりの、輪ッコだけの指輪。
髪の毛を結ぶプラスチックのかざりついたゴム。
ひらがなで名前が書かれたハンカチ。
プールのあとの自分のにおい。
プールのあとのおふろ。 (U)
夕焼けの、終りの紫色の空
真夏の午後の空に大きな入道雲
明け方に鳴く ひぐらし(せみ)の声
雨降りの夜、車を運転中に、電車の来ない(ひと気の無い
無人駅、もしくは営業の終わった真っ暗な)駅
雨の降り出したときの、ほこりくさい(?)匂い
雨上がりの虹
おいしいお茶(もしくはコーヒー、紅茶)を飲んでいる時(少しちがうかも?) (k・h)
赤茶けた古い写真
グリコのおまけ(今もやってるのかな)
蒸気機関車
押入れの奥から出てきた子どもの頃の小物(オモチャ)
神社の境内
夕焼け
何処かの田舎町で見かけた浪花千栄子さんの「オロナイン軟膏」などのホーローの看板
古いタイプの郵便ポスト (K・Y)
ホウセンカ・カンナ・ダリア・百日草
海辺のお土産屋さんで売っていた着色した貝殻
うみほおずき (H・K)
新世界交響曲 第二楽章「家路」 (S・K)
チャルメラや豆腐屋のラッパ
金魚屋・さおだけ・やきいもなど、録音でない売り声 (U・Y)
うちのおばあちゃんが、私が小2の頃に起きた台風の時に
クリアのビニール袋を顔にズッポリかぶって、ゼェゼェ言いながら
学校まで迎えにきてくれた事を思い出すと、決まってセピア色で
風景が頭に浮かびます。これも「ノスタルジィ」なのかなぁ? (S)
古い洗濯機・テレビ・ビートル
夕焼け空・赤とんぼの下の案山子
安い宿・古い街並み (I・K)
夏、粉ソーダをそのままなめたり、また水でといて
シュワーっという音を聴いたり、コップにほっぺを
つけてちくちくさせたりしたこと。 (@H)
小学生のとき恐ろしかったもの。
小学校の裏の弓道場の上のあたりのかっぱ沼。
音楽室のモナリザは時々目が動くらしい。
理科準備室のがいこつ。でも授業で使った覚えはない。
「ばいばいえん」と言うと追っかけてくるといわれている男の人。
首洗い井戸。口裂け女。おいらん淵。 (F・T)
リアカーを引いた大学生
各駅停車の待ち合わせ
アイスキャンデー
自転車に乗っている少女
猫の居ない午後 (O・Y)
私の住んでいる家が、昭和の初期に父が建てたものですので、
毎日ノスタルジーにつかって生活をしております。
父が集めたへんてこりんな骨董品が、押入れをあけるとなだれ
落ちてきて「あーもう」っという感じですが、でもそんな環境
に、けっこう満足しているのかもしれません。 (N・K)
暗闇。
生き物をつかまえて、飼う事。
(そして死んでしまう事も・・・)(A・Y)
むかいのおとうふやさんのまきちゃん、
おとなりのお兄ちゃんのとっちゃん、
よく庭で野球したりゴムだんしました。(A)
郷愁を香りにすれば金木犀 (N)
稲を刈った跡の切り株をふんであるく。
ふみぬかれた株にのると、縁起が悪いと信じてました。
髪をあむ手つきも覚えずに住んだ家
あの月の出も消えたここから (S)
自分が体験していない郷哀を演出する少年王者館(劇団名)の芝居。
自分が覚えているものでは、付録のソノシート。
早くもノスタルジーに突入してしまいそうなものに
円筒タイプの赤い郵便ポストやペラペラのフロッピーがあります。
一番の”のすたるじー”は、自分の住んでいた町、
学校にある図書館かもしれません。
ずっと訪ねていないので行ってみようと思います。(T・Y)