ミ ニ 四 駆
迫り来る引越しに備え、今日もまた物置の整理。
『ガラクタ』と無造作に書かれたダンボールを一心不乱にあさっていると、ミニ四駆という懐かしくもくだらない物の残骸を見つけてしまいました。
このミニ四駆、いろいろな改造に励んだという人が多いのではないでしょうか。
ちょうど私が高校の頃におもちゃ屋でバイトしていた時は正に大ブームでした。
そんな訳で従業員の特権を使い、私も“多彩”に改造に励んだ記憶があります。
まずは、ごく一般的な軽量化。これはみんな必ず通る道ですね。
不甲斐ない人はクリアボディなんていう軽いボディを買ってしまいます。
甘いですね、ハッキリ言って。
ミニ四駆のホントの楽しみ方を知らないなんて哀れです。
大体、ミニ四駆で遊ぶ年齢層は小学生〜中学生にかけてですよ。
そんな子供達の少ない小遣いで、そんな物を買うなどという無駄使いは普通しません。
ひたすら紙やすりでボディの裏を削る、これぞミニ四駆の醍醐味。
そして散々ボディを薄くしたあげく、今度はナイフで色んな所に丸い穴を開けて更なる軽量化に勤めるのですが、ここまでやるとボディがもろくなって、壁に当たるだけで砕け散ってしまうのです(笑)
しかも時間と労力が異様にかかる。
実はクリアボディを買う方が安い、という不毛な改造でした(笑)
まぁ、削るという行為自体を楽しんでいるのですが(^^;
次に凝るのが市販されている改良パーツを使ってチューンアップする事でした。
田○の電池なんて、消耗品の分際で素晴らしく高かったのを覚えています(^^;
モーターやギヤなんていうのも、最初から良い物を付けてくれればこんな出費はしなくても済むのに、改めて購入する必要がありました。
子供達には痛すぎますよ。私はお店のを使ったのでタダですが(おぃ)
グリスも何だかインチキ臭いですが、妙に高いのがありましたね。
あと車輪、どういう効果があるのか忘れましたが、車輪の中にギヤがいっぱい付いているやつ。
これもついでに軽くしておきました。重いので(笑)
その他にも、空気の抵抗をなくすために流線型にするプラスチック片。
更にはモーターを冷やすため開けた穴の見た目を良くするプラスチック片。
何故ここまで気を使わなくてはいけないのでしょう?
一番忘れられないのが、バンパーに付ける錘り。
ボディをあまり軽くするとコースのカーブを曲がりきれなくなるという理由で付けるそうです。
でもこれは軽量化を否定するものであったので、たとえカーブを曲がりきれずに吹っ飛び、地面に叩きつけられてボディが砕け散ろうとも、この錘りを使おうとは思いませんでした。
こういう改造は決められたルールに沿ってやらなくてはいけませんでした。
使っていいモーターなど規定がうるさく、なにか途中で物足りなさを感じてしまいます。
そこで私はルールを破った改造に走りました(別に大会に出るつもりもないので…)
まずは規定外のサイズのモーターを使ってみました。
確か船の模型に使うモーターだったような気がします。
あまりにも規格外のサイズだったので、ボディからむき出しの状態でした(笑)
しかし単3電池ではモーターが力強く回りません。
しかもモーターその物が重いので、動く事すらできませんでした(^^;
で、次にやったのが『単1電池搭載計画』
単1電池を使えば、より早くより長くミニ四駆を動かせると思い込んだのです。
ちなみに、こういう安易な発想をするのは単細胞な証拠(笑)
やはりこれもボディから電池むき出しの状態で改造しました。
さぞいかれたスピードを出してくれるだろうと期待していたのですが…
物凄いモーター音をたてた後、むき出したボディの穴から煙が噴き出し失敗に終わる(爆)
かなりの熱が出ていたようで、モーターを包むプラスチックとギヤが溶けてくっついていました。
それでもルール無用の改造はまだまだ続きました。
今思えば、時代を先取りした斬新な改造でしたなぁ…。
その名も『省エネミニ四駆計画』
簡単にいえば単3ではなくて単4を使うという、省エネかもしれないけれど浪費ではある計画。
全ての面で軽量化し、単4を2本使って走らせてみようという試みでした。
が、もちろん動く訳もなく、仕方がないので単4を4本ほど使いました(笑)
余談ですが、売り場の店長は水銀電池で動かすという無謀な上にお金に糸目を付けない計画を立てていましたが、実現したかどうかは不明です…。
お店の余り物だけでまともな改造をしようとすると、当然パーツが足りません。
とは言え、たかがバイト中の暇つぶしのために自腹切るつもりもありません。
そこでバイト仲間3人でお金を出し合い、共同制作によって伝説に残るような改造に仕立て上げ、それでミニ四駆を卒業しようと決めたのでした(と言っても遊んだ期間はわずか1ヶ月足らず)
最後となれば、やはり装飾に走るしかない!
しかし素人の私達に洗練されたセンスなどが備わっている訳もありません。
とにかく派手に色を付けた結果、暴走族のような模様になってしまいました。
運が悪い事に『何とかドラゴン』という名前の車だったので、竜の模様まで描かれており、今思えばやたらナンセンスな、それでいてある意味センスのある車でした(金色のボディに赤い竜…:笑)
そして次に、赤く光るランプをいっぱい付けて救急車のように改造しました。
ちゃんと車のライトの部分にも豆電球を付けたので、夜に走らせると中々派手でした。
ところが実際には、配線が中に収まらなかったためにむき出し状態。
みっともないので細いパイプで誤魔化しました。
しかし、ただでさえ電球のせいで電池の力が弱っているのに、パイプを使うと更に重くて動かなくなるため全ての配線をパイプで繕えず、仕方なく一部配線がむき出しのままでした。
そのため、光る支配線がむき出しという旧世代のSFチックなミニ四駆が完成。
昼間に動かしても何の面白みもないという車でした…。
こんな物では伝説を築き上げるにはほど遠い!
そこで、我々は昼間も派手に動くミニ四駆の改造に取りかかりました。
きっと私は元々こういう改造が好きだったのですね(^^;
とにかく「これだ!」という代物を完成させるまではミニ四駆を卒業できない!
ところが、この後の改造で起こした事故が原因で足を洗う事になろうとは…。
ベースは先にご紹介したSFチックのミニ四駆。
昼も夜も派手に走るミニ四駆を完成させるという計画だったので、とりあえず見栄えを良くするためにボディにスパンコールをメチャクチャに貼り付けました。
更にピンクや緑などのビニール紐を毛のように付けて走らせようと思い立ちました。
そこでお店の物置きから紐を探していると、煙玉と爆竹が目に留まってしまったのです。
「これを使えば煙を吐きながら爆発音のする、本当にやばいミニ四駆になる!!」
伝説を目前にした我々は、はやる心を抑えながら早速改造しました。
ボディに色とりどりのビニール紐をペタペタと付け、念入りに櫛でとかして細くし、爆竹と煙玉はボディの中とバックに取り付けたのでした。
そうして完成した幻のミニ四駆!
火薬を使用しているので、さすがにお店の中で走行テストをする訳にはいきません。
そこで近くの公園の広場をサーキット場に選びました。
制作に関わった3人でドキドキしながらシャーシの裏のスイッチを入れ、車輪が勢いよく回転するのを確認したあと、ライターで導線を長くした爆竹と煙玉に火を付けました。
「さぁ走れ!」
と地面にミニ四駆を置くと…
やたらとフサフサした紐が車輪に絡みつき車は失速。
スパンコールや紐に導火線から火が付き、煙玉の青い煙に黒い煙が混じって舞い上がる。
更には妙なコゲた臭いがしてきたと思った瞬間…
爆発音とともにミニ四駆が火に包まれました(爆)
慌てて本体に水をぶっかけ、物凄い勢いでその場から逃げ去ったのです。
それ以降、私達がミニ四駆の改造などする訳がないと…納得して下さいますよね(笑)
どうか常識ある皆様はこのような危険な遊びを真似なさいませんように…。